小池知事圧勝で試される大衆の変質 | 経世済民を考えるブログ(毎週月曜更新中!)

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さて、大方の予想通り東京都議会議員選挙では小池ファーストが圧勝してしまいました。

安心で安全な豊洲を問題にし、

自分が安心できない状況にしておいて、

安全だけど安心できないなどと宣う小池知事が何故躍進したのか、

全く理解不能としか言いようがないですが、

自民が支持率共々壊滅したこともあり、

私は今回の件を割とポジティブにとらえています。

 

というのも、政治屋として頭を抱えたくなるほど優秀な

(もちろん政治家としては最悪ですが)橋下と違い、

小池知事は政治屋としても政治家としても下の下だったのが、

たまたま前知事が嫌われ過ぎていたのでマスコミに持ち上げられたにすぎないからです。

 

橋下の都構想という手法はマーケティング的には上手い手法でした。

とりあえず反対されそうな構想を出して、

ほかの政党に反対させることで既得権益に抗う改革者としてのイメージを大衆に刷り込むことに成功している訳です。

また、維新がもう10年近く大阪で暴れまわった結果、

大阪の所得ランキングが5位から10位に転落しても、

既得権益が都構想を邪魔したからだ!

とか適当に言い訳すればいいだけなので攻守最強な訳ですね。

だからこそラストチャンスという言葉を反故にしても、

維新は都構想を未だに目指しているわけです。

 

一方で小池ファーストはというと、

例えるなら大阪都構想が実現してしまった維新のような状態な訳です。

一旦豊洲に移転して、築地に戻すなら、

築地を売却して豊洲の費用に充てることができないのですが、

財源はどうやって用意するんでしょうか。

オリンピックに向けた整備も滞っているようですが、

どうするつもりなんでしょうか。

 

間違いなく問題が顕在化してくるでしょう。

そしてだんだんと手のひら返しして小池知事を批判するマスコミも出てくるはずです。

そうなれば、やがて都民自身が安易な劇場型政治や、

ワイドショー型のマスコミの報道を批判するようになり、

自分たち自身の失敗も反省するようになるのでは、

というのが私が期待するところです。

大衆が変わらないと政治は変わらない!

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