キャプテンモルガンのラム酒に関しては、拙ブログでは昨年に「スパイスト・ラム」を、先日その上級品である「タトゥ」をご紹介しました。
・とても飲みやすいラム:キャプテンモルガン スパイスト・ラム
・キャプテンモルガン・タトゥ:スパイシーな風味が深まったスパイスト・ラムの上級品
ご存じの通り、ラム酒はサトウキビを原料とした蒸留酒です。
サトウキビから造った糖蜜を発酵させた醸造酒を蒸留し、その原酒を内側を焦がしていないオーク樽で短期間熟成したものがゴールドラム、原酒を内側を焦がしたオーク樽に入れて3年以上熟成させたものがダークラムです(かなり大ざっぱな分類です。正確には蒸留方法など細かいところが異なっています)。
その名の通り、ゴールドラムは薄めの琥珀色、ダークラムは濃い赤褐色です。
上述の「スパイスト・ラム」は、ゴールドラムをベースに様々なフレーバーを加えたものです。
「タトゥ」は、色だけはダークラム以上に黒に近いのですが、「スパイスト・ラム」の上級品という位置づけや、その味わいにダークラムらしさがないことから、やはりゴールドラムベースかと思われます(これに関しては、裏付けは取れていません)。
一方、今回ご紹介する「ブラックラベル」は、ダークラムです。
「キャプテンモルガン・ブラックラベル(Captain Morgan Black Label)」
アルコール度数40%。700mlで¥1,680(税込)でした。
上述した「濃い赤褐色」という色が、お分かりになるでしょうか。
なかなかの貫禄があるヘンリー・モルガンのラベルですが、黒バックの「タトゥ」ほどの迫力はありません。
ところが、中身の味となると、「ブラックラベル」の方がドライでハードです。
「スパイスト・ラム」や「タトゥ」とは異なり、「ブラックラベル」はバニラやハーブなどのフレーバーは添加されていません。しかし、開栓して立ち上がる芳香は、サトウキビ由来かと思われる甘みを帯びた、ラム独特のものです。
ストレートで味わうと、40%というアルコール度数にしては滑らかな舌触りですが、それでもガツンとキックバックが来ます。内側を焦がしたオーク樽貯蔵に由来する独特のスモーキーさが喉の奥で感じる苦さに変じ、これがラム独特のドライな甘みと絡み、後を引く風味を口中に残します。
飲み方としては、ストレート、ロック、水割り、コーラ割り、トニックウオーター、その他好みのジュース割など、ほぼ万能です。
今のような梅雨の蒸し暑い時期には、ロック、それもクラッシュト・アイスでキンッと冷やした「ブラックラベル」を喉に流し込む快感は、憶えてしまうと抗いがたい魅力のあるものです。ただし、アルコール度数が40%であることを忘れてはいけません。旨さと飲みやすさで調子に乗っていると、記憶を失います。
最も有名な「コーラ割り」でも、それは同様です。ロックよりもさらに飲みやすくなり、一杯一杯のアルコール度数がロックよりも低くなるため、こちらの方が飲み過ぎる可能性が高いのです。
また、「スパイスト・ラム」や「タトゥ」のような甘さがないので、コーラとの相性は「ブラックラベル」の方が上でしょう。
寒い時期には、お湯割りもまた乙なものです。
少々カロリーが心配になりますが、体が芯から冷えた時などは「ホット・バタード・ラム」というカクテルなどもあります。ホットでも、美味しいお酒なのです。
「キャプテン・モルガン ブラックラベル」の持つ、ストレートでの味わい深さ、ロックでの爽快さ、カクテルベースとしての万能性は、下手なウイスキーの顔色を無くさせるほどのものです。
この「ブラックラベル」とトニックウオーターで、ハイボールを作ってみて下さい。原料ウイスキーの品質が不明瞭な出来合いのハイボールなど、飲めたものではないことが良く分かると思います。
ちょっと余談です。
ネットで「キャプテンモルガン ブラックラベル」を検索すると、多くのサイトがヒットします。しかし、その中で「ブラックラベル」と「スパイスト・ラム」を混同してか、「ブラックラベル」の説明に「バニラや各種フレーバーを加えた甘い風味」などという説明を付けているものが、少なからず見られました。プロの酒屋の販売サイトでです。これには、怒ると言うよりも呆れて哀しくなりました。
酒販免許が規制緩和されて以来、目に見えて酒販店のレベルが落ちてきたと、いつもお世話になっている酒販店「Liberty(リバティ)」の長沢店長が嘆いていましたが、それは本当のことのようです。
・とても飲みやすいラム:キャプテンモルガン スパイスト・ラム
・キャプテンモルガン・タトゥ:スパイシーな風味が深まったスパイスト・ラムの上級品
ご存じの通り、ラム酒はサトウキビを原料とした蒸留酒です。
サトウキビから造った糖蜜を発酵させた醸造酒を蒸留し、その原酒を内側を焦がしていないオーク樽で短期間熟成したものがゴールドラム、原酒を内側を焦がしたオーク樽に入れて3年以上熟成させたものがダークラムです(かなり大ざっぱな分類です。正確には蒸留方法など細かいところが異なっています)。
その名の通り、ゴールドラムは薄めの琥珀色、ダークラムは濃い赤褐色です。
上述の「スパイスト・ラム」は、ゴールドラムをベースに様々なフレーバーを加えたものです。
「タトゥ」は、色だけはダークラム以上に黒に近いのですが、「スパイスト・ラム」の上級品という位置づけや、その味わいにダークラムらしさがないことから、やはりゴールドラムベースかと思われます(これに関しては、裏付けは取れていません)。
一方、今回ご紹介する「ブラックラベル」は、ダークラムです。
「キャプテンモルガン・ブラックラベル(Captain Morgan Black Label)」
アルコール度数40%。700mlで¥1,680(税込)でした。
上述した「濃い赤褐色」という色が、お分かりになるでしょうか。
なかなかの貫禄があるヘンリー・モルガンのラベルですが、黒バックの「タトゥ」ほどの迫力はありません。
ところが、中身の味となると、「ブラックラベル」の方がドライでハードです。
「スパイスト・ラム」や「タトゥ」とは異なり、「ブラックラベル」はバニラやハーブなどのフレーバーは添加されていません。しかし、開栓して立ち上がる芳香は、サトウキビ由来かと思われる甘みを帯びた、ラム独特のものです。
ストレートで味わうと、40%というアルコール度数にしては滑らかな舌触りですが、それでもガツンとキックバックが来ます。内側を焦がしたオーク樽貯蔵に由来する独特のスモーキーさが喉の奥で感じる苦さに変じ、これがラム独特のドライな甘みと絡み、後を引く風味を口中に残します。
飲み方としては、ストレート、ロック、水割り、コーラ割り、トニックウオーター、その他好みのジュース割など、ほぼ万能です。
今のような梅雨の蒸し暑い時期には、ロック、それもクラッシュト・アイスでキンッと冷やした「ブラックラベル」を喉に流し込む快感は、憶えてしまうと抗いがたい魅力のあるものです。ただし、アルコール度数が40%であることを忘れてはいけません。旨さと飲みやすさで調子に乗っていると、記憶を失います。
最も有名な「コーラ割り」でも、それは同様です。ロックよりもさらに飲みやすくなり、一杯一杯のアルコール度数がロックよりも低くなるため、こちらの方が飲み過ぎる可能性が高いのです。
また、「スパイスト・ラム」や「タトゥ」のような甘さがないので、コーラとの相性は「ブラックラベル」の方が上でしょう。
寒い時期には、お湯割りもまた乙なものです。
少々カロリーが心配になりますが、体が芯から冷えた時などは「ホット・バタード・ラム」というカクテルなどもあります。ホットでも、美味しいお酒なのです。
「キャプテン・モルガン ブラックラベル」の持つ、ストレートでの味わい深さ、ロックでの爽快さ、カクテルベースとしての万能性は、下手なウイスキーの顔色を無くさせるほどのものです。
この「ブラックラベル」とトニックウオーターで、ハイボールを作ってみて下さい。原料ウイスキーの品質が不明瞭な出来合いのハイボールなど、飲めたものではないことが良く分かると思います。
ちょっと余談です。
ネットで「キャプテンモルガン ブラックラベル」を検索すると、多くのサイトがヒットします。しかし、その中で「ブラックラベル」と「スパイスト・ラム」を混同してか、「ブラックラベル」の説明に「バニラや各種フレーバーを加えた甘い風味」などという説明を付けているものが、少なからず見られました。プロの酒屋の販売サイトでです。これには、怒ると言うよりも呆れて哀しくなりました。
酒販免許が規制緩和されて以来、目に見えて酒販店のレベルが落ちてきたと、いつもお世話になっている酒販店「Liberty(リバティ)」の長沢店長が嘆いていましたが、それは本当のことのようです。