トヨタ産業技術記念館 繊維機械館③ | Z ライフ

Z ライフ

Z32を長年乗り続けています。
Zに関する情報を載せていきます。

こんばんは


トヨタ産業技術記念館の続きです。

繊維素材や加工技術などの研究開発によって衣服は素より自動車や航空宇宙など様々な産業に利用されています。



レース用スーツ・ヘルメット
レースでは耐火性素材で出来たスーツの着用が必須です。アラミド繊維で作られた生地は、消防士が着る耐火服などにも使われます。
ヘルメットも耐衝撃性の他に耐火性が求められます。

ブレーキホース
大きな圧力による変形を防ぐと共にタイヤの動きに柔軟に対応するために、ポリエステルやビニロンの繊維が編み込まれています。

プリント基板
電子機器には、繊細なガラス糸をエアジェット織機で織ったガラス布に、強度を確保するためにエポキシ樹脂をしみ込ませて作られたプリント配線板が使われています。
スマートフォンなどでは、多層プリント配線板が使われ、高集積化、小型化が進んでいます。

全自動紡績システム
高速化と省力化を求める紡績業界の要求に答えて全自動紡績システムが1980年代、日本で開発された。

豊田ウォータージェット織機(2016年)
高速で噴出する水流で横糸を挿入する織機です。
高圧の水で横糸を飛ばすため、ナイロン、ポリエステルなど合成繊維の製織に限られます。
横糸は古い人力織機とは違い、左からの一方通行ですので、一回ごとに切断されます。

豊田エアジェット織機(2023年)
縦糸が上下に開くことを開口といい、その中へ圧縮空気で横糸を通していきます。横糸は左から右へ移動するので、その都度切断されます。

豊田エアジェットルーム(2013年)
横入れ装置の刷新により圧倒的な省エネを実現。また、電子開口装置、電子パイル装置を備え、ガーゼタオルから厚地のバスマットまで、幅広い分野のタオルを高速で織り上げることが出来る。

タオルの作り方



SRSカーテンシールドエアバッグ
簡単な形状のSRSエアバッグはウォータージェット織機にて製織し、その後裁断、縫製します。
複雑な形状のSRSカーテンシールドエアバッグは、ジャカード装置を備えたエアジェット織機で袋状に織ることが出来ます。これにより、難しい縫製作業を無くして製造工程の簡略化に貢献しています。


トヨタ産業技術記念館はまだまだ続きます。


ではでは