2023年 江戸川女子高等学校  国語 所感 | ZENT進学塾

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【国語】

 

出題形式は論説・小説・古文と、しっかりと王道です。

記述もあり、選択肢もあり、知識問題もしっかりしていて

毎年扱うテーマが面白いので、個人的に好きな学校の1つです。

 

年度ごとに難しさの波がそこまでないのも、好印象です。

あくまで個人的にですが。

 

R4~R6の入試データが公式HPになかったので

H30~R3のデータにはなってしまうのですが、

そこまでハイスコア勝負って感じではない合格最低点です。

国語は他教科を補うような点数をつくりたいです。

 

【大問1】論説文 古田徹也「いつもの言葉を哲学する」より

 

この問題部分におけるテーマは「母」という言葉について。

 

先に全体的な時間配分でいうと

問4の問題、比喩的に表した部分を探す問題があるんですが、

おそらくここ大事なんじゃない?ってところに印をつけとくクセが無い子には

結構時間がかかるものだと思います。

 

ただ、

ここに時間をくうと、後の古文が文章も長く簡単ではないので

あまり良くない結果に繋がっちゃうんじゃないかな~と思うわけです。

 

線を引く、あたりをつけとく、メモしとく。

大事なんです。

 

人様の文章なんですから

あらかた理解したと思ってても、主観なくして読めているかと言われれば

中学生なんですから尚更厳しいんです。

故に、ここ大事だよね?あるいはちょっと違和感感じる、

比喩表現使っても表そうとしてんだから、何がなんだかわからんけどちょっと線ひいとくか

 

って、ちょっとしたエネルギーは必要だと思うんです。

ここは、そういう一工夫があるかどうかが見える良問だと思っています。

 

長くなったのでだいぶ端折りますが

ジェンダーバイアスやら、聞き覚えのない言葉に翻弄される可能性はありますが

例え話が丁寧なため、割と大事な部分は少なめです。

 

故に、話の理解はしやすいかと思います。

とにかく、「母」。大きく言えば「使いなれた言葉」をもっと深堀して考えてみようぜ!?

って内容でして、そこをまとめられれば、その他の問題は苦戦しないと思います。

 

難読「母屋」結構でてきますね。

 

【大問2】小説文 藤井清美「明治ガールズ」より

 

これ面白いです。

問題部分、ざっくり言えば「大人になるとは」って感じです。

 

論説といい、小説といい、

中学生、これから大人になる子たちにとって

なんていいテーマなのかなと。江戸川女子高校さん。

 

ちょっと時代区分の壁があるかもしれませんが

そんなのは関係ありません。是非読んでみてください。

 

問7の55字以内の記述が点数上においては差がつくポイントかなと。

 

【大問3】古文 橘成季「古今著聞集」より

 

前述で「簡単ではない」と書いたので驚かせたかもしれませんが

難しいわけでもないです。

 

とても清らかな、大事な人間を想う気持ちがあればできます。

というよりも、選択肢の問題が多いので、

ぼんやり読めたものをより自信のあるものにしてくれる要素が多すぎて

180度意味を間違えて読む子はいないんじゃないかなって印象です。

特に、このレベルを受ける子達ならば。

 

欲を言うならば、

大問1.2と同様に、字数は多くなくとも、考えて書かせる問題があればなぁ

って印象でした。