私が良いと思う、数学のカリキュラムや学習の進め方です。
とくに上位を目指す場合はこういう流れで進むといいのではないかと感じます。
ペースは人それぞれですので自分で調整して考えていただければと思います。
① 中一の単元を進める。
② 中二の単元と並行して円と相似を半年から一年くらいかけてじっくりやる。
→「角と平行線と多角形」をやった後に円、相似につなげていく。
③ 中二単元が終わったら、中二の単元と円、相似を含めた総合問題演習を行う。
円と相似を習うと、解ける問題の幅が増えます。
相似は面積比や切断した図形の体積など、円は合同の証明の幅が広がります。
もちろん、円と相似の融合も。
ここまで来るとかなり実戦形式の問題が解けるようになるので
得点を作る感覚や時間内に処理するためのペース配分
頻出の問題に対するアプローチなどを磨くといいでしょう。
昔は円も相似も中学二年生でやってましたよね?たしか。
④ 中三単元を進める。
円と相似が片付いていると、残りの中三単元は因数分解と平方根はてこずる可能性があるけれど、そんなに時間をかけることなく行けるものが多いのでさっさと片付けていきましょう。
これは③と並行してやっていくのも良いと思います。
⑤ 中三単元が終わったら、入試頻出パターンをおさえる。
過去問に取り組む前に、頻出のパターンをある程度定着させておく方がいいでしょう。
いきなり過去問取り組み始めても、頻出パターンが身についていないとボロボロの点数を取って萎えます。
もちろん、単元を進める段階で頻出パターンはやるのだけれど、総ざらいしなおしておくほうがいいかな。
⑥ 入試問題演習へ
私が重視しているのは早めに総合問題形式のものに触れさせることです。
カリキュラムを進めている段階だと、どうしても『今やっている単元』ということがわかり切った状態で問題を解くので何をすればいいかがわかりやすい。
総合問題形式になると、どうしていいかわからなくなってボロボロの点を取ってしまう子は多くいます。
定期テストでは点が取れるのに、模試では点が取れないなんて話はよく聞きますよね。
中三のカリキュラムが終わるまで総合問題形式のものに触れないでいる子が多くいます。
カリキュラムを早く進めて後から実践経験を積みまくるというのでもいいのですが
私は早めから実戦形式のものに慣れていった方がいいのではないかと感じています。
だから私は、中一のまとめテストや中二のまとめテストをたくさん作っています。
円と相似を中二の間にやっておきたい理由は二つ。
① 上記の通り、円と相似をやると解ける問題の幅が格段に増える。
図形が苦手な生徒は多くいます。
高校受験は図形問題が多く出題される場合が多く、図形の強化は必須です。
早いうちから図形の様々な性質をフル活用する問題に触れておくと後々優位に立てます。
② 中三は忙しい。
特に一学期はかなり忙しく、でも学習量は多くとらねばならず、負担が大きい。
まだ時間に余裕がある中一、中二のうちに図形をじっくり丁寧にやっておくといいかなと感じます。
当塾から難関校に受かる子達はこういった流れで学習を進めています。
ご参考になさってみてくださいませ。