都立自校作成校。
人気ですね。
進学実績も頑張っておりますし。
問題の難易度も高い。
内申も高くとっておくことが大切。
とても、厳しい戦いです。
その自校作成校、今年は当塾、3人受けて3人とも合格いたしました。
自校作成校は、内申を高く、理社で高得点を取り、自校作成となる3科目は受験者平均点くらいを狙うといった戦い方になるのが一般的です。
私も、そういう戦略をとるのは普通の事だと思います。
しかし一方で、私はこう思っています。
自校作成校の平均点、低すぎでは?
今年受かった子の中に1人、それを証明するかのような、点の取り方をしてきた生徒がいます。
まず、内申はあまり高くありません。オール4に毛が生えた程度。
理社はあまり強くありません。最終的には弱いってレベルではないけれど、ちょっと不安ありくらいな。
この時点で、自校作成を攻めるのはなかなかに厳しい状況ですね。
しかし、この子は3科目で圧倒します。
試験当日
国語 記述抜きで56点
英語 記述抜きで68点
数学 80点は確実、おそらく85点を超えている
自校作成の平均点は、国語は60点を超えてくることが多いですが、英語は50点台と60点台が半々くらい、数学は50点台が多く、40点台になることも割とあります。
わかりますか?
圧倒的な数学。
恐らく、国語は記述分を考えると6割後半、英語は7割中盤まではいくでしょう。
数学は、記述でどれくらい点がもらえているかわかりませんが、8割5分ってところだと思われます。
理社は微妙な点でした。
私は、この子は何かやらかさない限りこういう戦い方で勝てると思っておりました。
なんなら、これでも国語と英語はちょっとしくったかなと感じています。
過去問では5教科400を超えたこともあります。自校作成でですよ。
数学100点だったこともあります。自校作成でですよ。
この子以外にも、数学で勝つという構造が当塾にはありました。
他の子も、70とか80とか取ったことがあります。
自校作成は平均点を見ると、「これくらいなのか、やっぱり難しいんだな」と思うかもしれませんが、高得点は、可能です。
この子が特別なわけではないと思います。
この子は、この子なりに私から散散に扱きあげられてきましたし、初めから抜群にできたわけではありません。
鍛錬の賜物です。
今年、ずっと言い続けてきたことがしっかり証明されました。
なんとなく内申がちょっと足りないと思うと敬遠してしまうのだけれど、内申が厳しくても、実力勝負でひっくり返せる。
それが自校作成校の特徴なのではないかと改めて感じました。