なん です よ!
よく、やる気が出ないんですけれどどうすればいいですか?
ということを言われる方がいるのですが、やる気を出す魔法のような方法なんか、ありはしません。
やっているうちに、だんだんやる気は出てきます。
と、私は思っています。
後押しすることくらいはできるかもしれないけれど。
脳科学的にもどうやらこれは正しいっぽくて、池谷裕二著の『海馬』にもこんなことが書かれているらしい。↓
やる気を生み出す場所は、脳内の側坐核というところ。
ここが活動をするとやる気は出るらしいが、ここは、ある程度の刺激が来ないと活動してくれない。
一度やり始めて信号が送られてくると、だんだん側坐核は自己興奮し、集中力が高まり気分がのってくる。
「やる気がでないなぁ…」と思っていても、やり始めるしかない。
だってさ。
なんでもかんでも、やり始めるのに一番エネルギーを使うんですよね。
物理の「仕事」もそうですよね。床にあるものを持ち上げるのは「仕事」。だけど、ずっと持っている状態は「仕事」ではない。マジかよ疲れるじゃんって感じ。
あるいは、新たに力が加わらないならば、物体は等速直線運動をする。マジかよ止まるやん。いや、違う。それは摩擦があるから、抵抗があるから止まる。摩擦がなければ、永久に同じ速さでまっすぐ進む。
まあとにかくだ、変化にエネルギーが必要なわけです。
だから、やり始めるのが億劫になる。
けれども、一度やり始めると、今度はやめるのにエネルギーを使う。
「辞めることをやり始める」からですかね。
キミたちだって、そうでしょう?
塾に来て勉強始めたら始めたで、まあ進むじゃん。始めが始まらないだけで。
昔よく生徒に、「俺たちだって宇宙の物体の一つなんだから、宇宙の法則からは逃れらんねーよ」と言っていました。
物体は、その運動を継続しようとする。
慣性の法則ですよね。
我々だって、物体ですから、そういう慣性の法則は適用されると私は思うんですよね~。
これを悪い方向に使いましょう。
物事にはそれぞれに、やり始めるのに必要なエネルギー量というものがあります。
姿勢を変化させる必要があったりとか、移動する必要があったり、使う体の部分が多いものは、必要なエネルギー量は多い。
とりあえず手だけで始められること、その瞬間からスタートできるものは、必要なエネルギー量が少ない。
てことはだ、身近なもので考えてましょう。
スマホ
・姿勢の変化はいらない。
・だいたい、手を伸ばせば届く位置においてある。
・片手で始められる。
・指先だけ使えば操作できる。
・脳も使わなくていい。
・ただぼーっとSNSを眺めていればいい。
なんて必要エネルギー量が少ないアイテムなんだ!
ってことですよね。
だから、何もすることがなくなるとついついスマホに手が伸びる。
何かしよう→スマホいじろう
となるんでしょうね。他の作業よりも圧倒的に開始するハードルが低いから。
そして、一度使い始めると慣性の法則が発動する。
結果、その行動をずっと続け、気が付いたら一時間とか経過している。
スマホ依存が深刻ですよね。
そりゃあ深刻化しますよって感じですよね。
ほぼ私の勝手な推論ですけれど、以上のことから考えれば、スマホから逃れたいならスマホを使うには恐ろしいエネルギーが必要なようにすればいいってことですね。