とある卒業生が書いてくれた文です。
こんな経験はもう誰にもさせまいと思い、自戒として定期的に読み直す、いくつかある文のうちの一つです。
僕は入試で失敗した。
たぶん、僕の予想では十一日の早大学院の受験までは順調に進んでいたのだと思う。
二月一日の立教新座の入試、十日の中大杉並は緊張感を保てていたおかげか、合格できた。
十一日の早大学院は第二志望でかつ、実力を出しきってもぎりぎりの勝負になる入試だったため、
全力でやり切り、合格か不合格かきわどい点数を作れた。
しかし、十二日の明大明治で最もしてはいけないミスをした。
それは、得意科目で点数を取れると思い込み調子に乗り、
得意科目で大きく点を落とした事である。
他の科目は足せば合格者の平均点位の点はつくれており、
得意科目がいつも通りの点数ならば、
確実に受かっていた。
この失敗でメンタルを大きく削られたうえで向かう第一志望は最悪だった。
点数は取ったけれどそれでも補欠だった。
きっと、心のどこかで「受かるから」という余裕というか、
調子に乗っていた部分があったのだと思う。
僕は結果として受かったからよかったけれど
このようなミスを後輩にはして欲しくない。
調子に乗って向かうと、
足元をすくわれる。、
落ちることはある。
いつも七十点を越えていた明大明治の数学は、
本番はたったの三十二点だった。
受験というものは本当に何が起こるかわからない。
だから、合格発表で泣きたくないなら、
「受かる」と思っていても、
最後まで気を抜かないでいることが大切だ。
後輩の皆さん、頑張ってください。