【貧弱な人々】
前回の続きです。
子ども達に限らず、今の人たちは貧弱です。
それは、身体的なことも精神的なこともどちらにも言えることです。
昔は、気合で頑張れよと言われていたものが、「いや、違うんだよ」と、根性論的なものを嫌う傾向が強まったり、いろいろなものへの理解が広まったからかもしれませんが、根本的に貧弱な人が多くなっています。
その原因の一つは、私にはいろいろな経験が無いことからくる耐性無さのせいに思えます。
昔に比べ、精神科に通っている人は多くなったように感じます。
風邪をひきやすくなっているようにも感じます。
エナジードリンクが異常にもてはやされています。
日本の精神科病床は先進国ダントツのトップです。
ちょっとおかしいと感じませんか?
マイナスに感じるものは阻害したくなるのは最もですが、必然性のあるものまで阻む必要はないと思います。
遊んでいてケガをするのは当然です。
ある程度のマイナスは必要なものなのです。
何もかもがそれで改善するとは思っていませんが、外で遊ぶ環境が消えてしまっていることは様々な影響を与えていると思います。
外で遊べないからリアルで流動的なコミュニティー(知らない子と遊んだり)での関係が構築できず、閉じた仲間内での関係しか築けない
。だから様々なリアルな人間関係での耐性が無く、ラフな関係しか築けない。
そして、やっと本題に戻ってきました。
ラフだから承認欲求は満たされない。
先日Lineで付き合って、Lineで別れたという高校生と話をしましたが、会って告白したり、別れを切り出す方法がわからないと言っていました。
象徴的ですね。
親以外に怒られることもないからちょっと怒られるとすぐヘタれる。
就職してすぐ辞めてしまう若者が多いと話題になっていますが、無関係ではないでしょう。
また、外で遊ばないからいろいろなリアルな危険への感覚が身に付かず、免疫も鍛えられず体も弱い。
慶應義塾創始者の福澤諭吉先生(私は慶應出身者なので敬意をこめて先生と呼びます。)は「まず獣身を成して而して後に人心を養う」という言葉を残しています。
それは強い精神には健全な肉体が必要だという意味です。
慶應幼稚舎の設立当初、体育は最重要科目と捉えられていたそうです。
やっぱり外へ出て体を動かさないとダメなんです。
〔続きへ〕