昔から、犯罪もののドキュメンタリーに魅かれてしまいます。
事件を起こす、背景や心情を知ってみたくなるのです。
読んだあとは、あまりにも環境が違いすぎて戸惑うことが多いのですが。
きっかけは忘れてしまいましたが、加害者の家族に支援している著者の本を読んでみたくなりました。
息子が人を殺しました 著者:阿部 恭子
実話の数々を紹介しています。
多少、フィクションもあるんだろうけど、真実に近しいんでしょうね。
家族が加害者になった瞬間から、問答無用に浴びせられる非難は想像を絶していました。
その後、どうなったのかまでは記されていませんが、罪を背負い続けるしかないのですね。
終盤、著者の加害者家族を支援する経緯が書いてあります、
そこで、書かれていたことが、一番、強く心に残りました。
他人に対して「否定しない、批判しない、比較しない」。
身近で思い浮かぶ人がいて、絶対にやってはいけないだよな、と改めて振り返らせてくれました。
何も生まないし、相手を追い詰めるだけですよね。
重い本でしたが、大きな得るものがあった本でした。