おはようございます
どうしても、これだけは書き留めておきたくて…
武漢熱(COVID-19)の「水際対策」をテーマとして…
2回シリーズでお送りします
今回は台湾の現状。
次回は日本の実態です。
今、台湾で大変なことになっている武漢熱(COVID-19)の
感染拡大
28日連続で100人を超える感染者を出した台湾
(出典:台湾衛生福利部(衛生省)発表、6月11日)
台北市内は、まるで…
戒厳令下です
徹底的な消毒活動が行われている台北市内
この惨状を少しでも救済するため…
日本は台湾へのワクチン支援
(124万回分)を実施しました
台湾に到着したJAL809便とワクチン(6月4日)
台湾の皆さまからは…
謝意が寄せられ…
日本への感謝を述べる蔡総統と陳指揮官(6月4日)
街中が…
感謝一色に
日本からのワクチン到着を感謝する台湾の方々
「中央流行疫情指揮中心」(衛生省のタスクフォース)作成
さらに…
私は…
6月9日のニュースで、ワクチンを運ぶJALの機長と台北空港の管制官の無線交信 (YouTube動画)を聞いて…
胸が詰まりました
管制官:「私たち台湾人はあなた方の多大なご支援に
感謝します」
JAL機長:「どういたしまして」
ところが…
この日本の人道支援に対して…
中国は…
「関係国は政治パフォーマンスに固執するな」
と(暗に)日本を批判
(出典:JNN News、TBS News、6月4日)
さらに6月6日…
米国も台湾へのワクチン支援(75万回分)を
表明しました
(出典:ABEMA News、JNN News、6月7日)
「中央流行疫情指揮中心」(衛生省のタスクフォース)作成
ところが…
この米国の人道支援の申し出に対して…
またもや中国は…
「米上院議員の台湾訪問に
断固として反対する」
と米国を批判
(出典:ABEMA News、6月7日)
その一方で…
中国は台湾へのワクチン支援を提案
しました。(5月17・27日)
(出典:ABEMA Newsほか)
しかし…
この中国からの申し出に対し…
台湾政府は…
「中国は、政治的利得のために新型コロナの
拡散状況を政治化しようとしている。」として、
これを拒否する意向を示しているようです。
「中国にワクチンの調達を妨害されている」と
明言する蔡英文総統
(出典:日テレNEWS24、5月27日)
「ワクチン支援」をめぐる中国と台湾の相関図
(出典:読売新聞オンライン、5月30日)
感染者急増の背景
「武漢熱(COVID-19)対策の“優等生”」と言われてきた台湾。。。
その台湾では、今年5月11日頃から感染者が急増しています。
(台湾衛生福利部(衛生省)発表、6月9日)
感染者急増の背景について、WEDGE Infinity(㈱ウェッジのウェブサイト)の分析結果は…
ワクチンの買い負け
今の日本についても言えることですが、感染者を抑える手段の一つは…
ワクチン接種率の向上
特に台湾の場合、感染者数の抑制が効いていたときにワクチン接種を進めていれば、今のような事態を招くことはなかったでしょう。
台湾が期待していたワクチン・メーカーの米ファイザー社と独ビオンテック社の総代理店が中国企業(上海復星医薬)であったことから、台湾は政治的配慮から購入を手控えたのです。
この結果、5月末時点での台湾のワクチン接種率は、ベトナムに次いでワースト2に転落しました。
そもそも、今回の台湾での感染拡大の切っ掛けは…
何だったのでしょう
感染者急増のきっかけ
(出典:NHK)
台湾では、渡航制限や隔離などの対策を厳格に実施して、域内での感染を少なく抑え込んできました。
ところが…
海外から到着した人については
除外されていたのです
こうしたなか、感染が拡大したきっかけの一つと見られているのが…
国際線のパイロットの感染です
台湾では、海外から到着した人の隔離期間は原則として14日間ですが…
航空会社のパイロットは例外扱いとされ…
最も短かった時期には「3日間」でした
これを「感染拡大の原因」とする根拠として…
5月20日以降、国際線のパイロットや乗組員、その家族への感染が相次いで確認されたのです
感染は、パイロットや乗組員の隔離先となっていたホテルの従業員にも広がりました。
この人たちは、台北市や近隣地域の飲食店などに立ち寄っていたのです
今の台湾は、まさに今の日本を見ているようです。。。
300mにわたって様々な屋台が並ぶ「寧夏夜市」。
屋台の店主は「感染が日々広がっているので、
店を休んでいる人もいます。」と嘆いています。
このように…
感染拡大を引き起こしたきっかけは…
水際対策の緩みであったのです
次回の告知
実は…
水際対策の緩みは…
日本でも起こっていました
次回は、6月2日に行われた自民党「外交部会・外交調査会 合同会議」の様子とともにお伝えします
今日の一句です
俳句のジャンルの一つに「社会性俳句」というものがあります。
Wikipediaで「社会性俳句」を紐解くと…
「すでに江戸期においても、貧富の差、封建的身分社会などへの疑問として、その萌芽が見られる。また明治に入ってからの新傾向俳句や、昭和初期のプロレタリア俳句運動や新興俳句、自由律俳句がその先駆的なものである」
と説明しています。
ということで…
今回ご紹介した日本から台湾へのワクチン到着日は…
6月4日
奇しくも、平成元(1989)年に発生した「天安門事件」も…
6月4日
だったのです
中国の“民主化のうねりを武力で押さえつけた”「天安門事件」。
国を超えた“友好の証”としての「ワクチン支援」。
今回は“情景”も“詩情”も浮ばず、“俳句”とは程遠いかもしれませんが…
二つの“対極”が同じ日に起こった“偶然”を残しておきたくて。。。
上五・中七・下五が全て名詞で切れる俳句は…
「三段切れ」と言って、俳句ではタブーとされています。
(お許しください)
さらに
このブログをフォローしてくださるmikkonさん(北海道で短歌と俳句を楽しんでいらっしゃいます)からの貴重なアドバイス
「天安門とワクチンが重々しいので、
『同じ夏』を、『期せず夏』とか『夏の遇』と
いうように、下五も“天秤”にかけると、
同じ重さに感じるかもしれません。」
を受けて…
もう一句 (6月14日追記)
「偶」は「ぐう」と読んでください
mikkonさん、ありがとうございました
さらに、さらに
今回は、せっかくの台湾に因んで…
もう一句 (6月14日追記)
「夜市」は夏の季語だそうです
(出典:えひめ地域政策研究センター)
ではでは
ろっきぃがお伝えしました