参考文献:ちゃんと歩ける中山道六十九次(西) 八木牧夫 著 山と渓谷社
中山道歩き 第1話はこちらから↓
歩くにはとてもいい気候なので、中山道歩きの続きをまたやることに。今回のスタート地点は木曽福島です。ということで「あずさ」「しなの」を乗り継いで中央本線で木曽福島へ行こうと考えたのですが…
中央本線回りで行くと、一番早くても木曽福島10:30着と遅いので断念…5,000円余り高いですが、名古屋まで新幹線で向かい、名古屋から特急「しなの3号」で木曽福島へと向かいました。こうすると木曽福島には9:25着、1時間も早く着くことができます。日没までに歩ききらなければいけないので、時間との戦いです![]()
木曽福島駅9:33→元橋交差点10:09→道の駅木曽福島付近10:22→木曽の桟10:42
旧中山道は木曽福島駅の目の前を通過しています。車道はそのまま陸橋に続いて線路をまたいでいきますが、旧中山道は斜め右にそれて木曽町役場を迂回しながら坂を下ります。坂を下りきって旧国道と合流…と思いきや、すぐに分かれて上り坂へと入ります。
旧中山道はこの先、国道19号をくぐり、中央本線の線路をトンネルでくぐって旧うた野集落へ続いていくのですが、トンネルが完全に封鎖されてしまっていたため、旧国道から国道19号経由で迂回しました。ガイドブックを観ながら旧街道をたどっていますが、出版されてから時間もある程度経過しているため、道路状況が変わっているところもちょこちょことあります。
元橋交差点の先で国道19号と分かれ、国道の東側の小高いところを歩いていきます。ちょうど道の駅木曽福島付近に差し掛かった時に、遠くに御嶽山が見えました![]()
手前の山は紅葉で色づき、御嶽山の山頂付近は雪化粧しており、そのコントラストがとても美しいです
旧中山道で御嶽山が見えるポイントは、鳥居峠のあたりと道の駅木曽福島付近のみなのですが、鳥居峠では御嶽山はあいにく雲にかすんで見えなかったため、ここではっきりと拝むことができてよかったです。
まだ午前10時過ぎですが、道の駅木曽福島の駐車場は半数以上が埋まっていて、賑わっていました。旧中山道からは直接入れないので、道の駅に行く場合は国道19号で迂回する必要があります。
JR中央本線をくぐり、一瞬国道19号へ合流するもすぐに草道へ入り、旧国道19号へと進みます。片側1車線の広い道ですが、バイパスが完成して車通りがほとんどなくなり、とても快適です![]()
やがて、中山道三大難所の一つである「木曽の桟(かけはし)」に到着します。
上の写真の中央右に、石段が積み上げられているのが確認できます。その昔、崖と川の間のわずかな空間に道を通すため、岩壁沿いに石段を積み上げて、その上を人が通過していました。道はとても狭く、足を踏み外すと木曽川に飲み込まれてしまうため、難所として恐れられていました。今では難なく通過できますが、それも治水工事と道路工事の技術の進歩あってのことだと感じさせられます。
木曽の桟10:42→上松駅付近11:15→寝覚(旧越前屋付近)11:36
木曽の桟の少し先で、国道19号バイパスが合流します。一瞬歩道のない道となりますが、すぐに旧国道へそれていきます。次の宿場、上松宿が見えてきました![]()
坂を下りると旧国道と分かれ、旧街道らしい雰囲気のある道を進みます。
上松駅の近くを過ぎ、2kmほど進むと寝覚エリアに差し掛かります。
ここには景勝地「寝覚ノ床」があります。ちょうどお昼どきなので、そろそろ何かを食べたいところです。
創業が江戸時代というお蕎麦屋さんの越前屋、立場であった「たせや」といった、趣のある建物が並ぶ一角に到着です。越前屋さんの建物を見ると、お店という感じではありませんでした。
中山道からそれて右折すると、寝覚の床の近くに出てきます。お蕎麦屋さんとしての越前屋さんは、現在国道19号線沿いに移転しているようです。が、「準備中」の札がかかっていて入ることはできず…
国道を渡り、ねざめ亭へと向かいます。
中はテラスになっているようですが、お食事処はどうやらない様子。この隣にあったお蕎麦屋さんの「寿伊舎」さんは定休日… ということで、食事をとることができませんでした。ちょっと想定外でした![]()
ねざめ亭でお手洗いを済ませ、めざめホテル付近から旧中山道へ復帰します。寝覚ノ床は小高い場所からそれらしい写真だけ撮りました。
めざめホテル付近11:49→小野の滝12:09→荻原一里塚12:17→倉本駅12:52→武しろ13:09
めざめホテル付近で旧中山道へ復帰し、先へ進みます。旧中山道は国道より一段小高いところを通り、昔からある集落を繋いでいます。坂を下りると国道19号と合流し、しばらく国道を歩きます。小野の滝を見て少し癒されつつ、国道とつかず離れず歩きます。
時折、こんな草道も歩きます。
倉本駅の手前で、4人のウォーカーとすれ違いました。夫婦と男性1名は中山道踏破の方、もう1名は外国人観光客でした。中山道踏破を目指す人は皆同じガイドブックを持っているので、すぐに分かりますね(笑)
倉本駅のあたりで、旧中山道は国道19号からそれて、ヘアピンカーブで丘を登ります。国道19号はまっすぐ道がついていますが、旧中山道はそうではありません(^^;;;
風情のある集落を抜けると、坂を下って沢へ突き当り、国道へと復帰します。そこから少し歩いていくと、讃岐うどんの店「武しろ」を発見。頼む、開いててくれ… 「営業中」やったー助かったーーーー![]()
というわけで、お昼はうどんをいただきます。
天ぷらうどんのセットを注文し、ご飯もしっかり食べて気力を回復します。ここにうどん屋さんがあってよかったです。とてもおいしかった
私たちの他にもウォーカーが立ち寄っていたようです。
武しろ14:01→須原駅14:47→大桑中学校付近15:25,15:29→大桑駅付近15:50→道の駅大桑16:04
しっかり休憩もとり、再び歩き始めます。土道を挟んで国道へ戻ると、大桑村に入った少し先で道路標識が見えました。
今回の歩行距離:30.7km(江戸 日本橋から315.8km)※旧中山道~フォレスパ木曽間除く








































