前回の記事はこちら

 

  日本屈指の混雑路線である、東急田園都市線。多くの人を都心に送り届けた列車たちの中には、役目を終えて鷺沼や長津田にある留置線や車庫へと帰っていく列車もいるため、朝ラッシュ後(9~11時台)もとても忙しいんです!!

 そんな忙しい時間帯には、なんと回送列車に追い抜かされる回送列車が存在しています。下の動画をぜひご覧ください☆

 

 

 

 なんといっても、回送列車が回送列車を追い抜くというのが最大の特徴です。抜かす側も抜かされる側も回送列車で同格のはずですが、なぜかこのような追い抜かしが設定されています。恐らく、車庫へ入れる順番の都合と考えられます。

 他にも特徴は2つあります。

 

(1)副本線から追い抜く

 通常、鷺沼駅は2番線(左側)に追い抜かす列車が、1番線(右側)に追い抜かされる列車が入線するのですが、ここではそれが逆転しています。追い抜かされる回送列車の前を走る普通列車(867S)が直前まで1番線を使用しているため、追い抜かされる側の回送列車(45K)が2番線に入るしかないというわけです。

 

(2)2本追い抜かされる

 回送列車に追い抜かされた後もすぐには発車せず、後続の普通列車にも追い抜かされます。東急田園都市線では珍しい、二重待避が行われます。

 

 いかがでしたでしょうか。この光景は9:55~10:01頃に見ることができるのですが、息つく間もなく列車が次々とやってきており、朝ラッシュが終わった後も東急田園都市線が忙しい路線かがお分かりいただけたかと思います。

 通勤通学利用者がそれぞれの職場や学校に到着して、仕事や勉強に入っているときでも、車庫へ戻るために列車たちは奮闘しているわけです。

 たまには、忙しく働く列車たちや乗務員の方々に、思いを馳せてみてもいいかもしれませんね音譜