とてもとても可憐な薔薇の庭


に感銘を受けてはや1週間余り。




280種類のうちのいくつかをご紹介します。第2弾。(第1弾はこちら)







ピエールエルメ


名前はフランスの「パティスリー界のピカソ」と呼ばれるピエールエルメ氏から





ツルゴールドバニー


フロリバンダのゴールドバニーの枝変わり品種。ゴールドバニーは「金色のうさぎ」




羽衣


花色はやわかい印象の桃色。清涼なピンク色で大輪咲きで、つるバラの中でも花形の美しい剣弁高芯咲きで有名な鈴木省三氏作。





コルデスジュビリー


ドイツ、コルデス社が125周年記念として発表した品種。咲き始めは黄色で、丸い花弁のふちから徐々に赤くチェンジし、15cmになる巨大輪で夏場でも見ごたえのある花が咲く。





バーガンディアイスバーグ


フロリバンダの白バラの名花、「アイスバーグ」の枝変わり品種。深い赤紫色(バーガンディー)のシックな色彩で、とても魅力的でお洒落なバラ。バーガンディーとは、フランスのブルゴーニュ地方で作られる赤ワインをイメージした濃い赤紫色のこと。

「アイスバーグ」は氷山の意味で、別名の「シュネービッチェン」は白雪姫の意味。





マジェンタスカイ


深いマゼンタピンクの半八重咲のつるバラ。花色はマゼンタピンクから、咲き進むにつれワインレッドとなり、更に青みを帯び、株全体で美しいグラデーションが楽しめる。マゼンタは色のひとつで紫がかった濃いピンク。






ツルローズうらら


人気品種ローズうららの枝変り品種。

鮮明なショッキングピンクで遠くからでもよく目立つ花色。たいへん華やかな雰囲気。



聖火


英名オリンピック・トーチ(OlympicTorch)日本の鈴木省三作。1964年の東京オリンピックの聖火にちなんで命名された。

白地に濃いローズ色の覆輪は、聖火台に点火された聖火のように大きく花開く。咲き進むと花全体がローズレッドになり、上品で神聖なイメージのバラ。

国際コンクールで最高点を受賞した最初のバラで、農林水産省登録第一号の品種。







グラマラスラッフル


赤い花弁に切れ込みが入る切れ込み弁咲きという珍しい咲き方で、花弁に山の字型の切れ込みが入り豪奢な感じ。ラッフルは「フリルのついた」の意味、グラマラスは「魅力的な」「魅惑的な」の意味。

2014年にオランダのインタープランツ社が発表。




マヌーメイアン


心奪われるような魅惑的なローズピンク色。

名前は作出者マリールイーズ メイアンの愛称にちなむ。1977年ハーグ国際コンクール金賞受賞。



カミーユ


シルバーがかる淡い藤色、波状弁咲き、中輪房咲きの花。遠くから見ると一見寂しげに見える花だが、このバラに近づき、その表情を見ると見た者の心を離さない魅力がある。

名前はクロードモネの絵画「散歩・日傘をさす女」のモデルとなったモネの妻、カミーユから。



パレード


あでやかなローズ色の大輪カップ咲きで花弁数が大変多く、豪華そのものの花容。




クリスティアーナ


2013年ドイツのコルデス社作出のバラ。

ピュアホワイトの花びらの、中心部分が紫がかったピンクに染まり、花びらの数は、100~120枚ととてもゴージャス。そして香りがとてもよいバラ。

花名は、デンマーク王のひ孫、クリスティアーナ・フォン・ザクセン・メルゼブルクから。




エドガードガ


中心が金色、赤と淡いピンクのセミダブルのバラ。名前は、フランス生まれの印象派画家、エドガー・ドガに由来する。



シナモンチャイ


ミルキーな黄色にピーチからオレンジ味かかる花が房で咲き、株に力がつくとボリュームあるクォーターロゼット咲きになり、調和しやすい色ながら大変華やか。

 



ビオレッタ


みれ色の小輪、美麗花。赤味を帯びた咲きはじめから散り際の青が載るまでどの段階も美しい。ヴァイオレット。




アイズフォーユー


最も美しいハイブリッド・ペルシカ系品種。原種「ロサ・ペルシカ」をもとに改良された全く新しい系統のバラ。花色は気温によって変化し、白~淡ラベンダー色~ライラック色の花弁に赤紫色の大きな目が入る。この目の色も、開花後に灰紫色に変化する。

『アイズ・フォー・ユー』I only have eyes for youの意味が「あなたしか見えない」。

とてもロマンチックなこのバラの名前は、恐らくこのバラの中央に鮮明に入る赤紫のブロッチという眼のような模様に由来するのか。




プラムパーフェクト


赤みがかったパープル色がとても印象的で、丸弁のロゼット咲きがクラシカルな雰囲気。





ニュードーン


返り咲くつるばらの先駆的品種で花名のNew Dawn(新しい夜明け)にその思いが良く表れている。真珠色の花色は美しく、野ばらの香りがあり、伸長力も旺盛。大変丈夫な品種として有名。



群舞


日本で1995年菊池利吉氏によって作出されたランブラーローズで、花は可愛らしい桜色で大房になって咲く、棘無しノイバラの交配種です。




ポールズヒマラヤンムスク


春に一斉に咲き、はらはらと散る桜のようなバラ。強すぎる樹勢やトゲなどで敬遠されることもあるが、満開時の美しさは幸福の波のよう。

‘ポールズ・ヒマラヤン・ムスク’は、別名‘ポールズ・ツリー・クライマー’と呼ばれ、まさに木に登る勢いのあるバラ。

作出者のポールのフルネームは、ジョージ・ポール・ジュニア。花がジャコウ鹿の雄の分泌物であるムスクの香りを漂わせることから、その名前が付けられた。ジャコウ鹿の腹部にあるジャコウ腺から得られる香りは、そのままでは強烈だが薄めると芳しい香りで香水の原料となり、また媚薬としても用いられた。





ピンクパラダイス


明るいピンクの花弁の裏側が淡い黄色がかるバイカラー。波うつ花弁が重なり華やかな花姿が深い緑の葉色によく映える。






フランボワーズバニーユ


鮮緋地(ピンク)にパープリッシュレッドのストライプが入り、花保ちがとても良いつるバラ。1茎に1~数輪を株元から枝先まで付け、青リンゴの香りがほのかに漂う。




グリーンアイス


蕾のうちは紅が差し、開くと白、咲き進むと緑になる、色調変化の美しい品種。秋~冬になり気温が下がってくると「花」が紅くなり、それもまた楽しみのひとつ。




ツルチャールストン


咲き始めは黄色で、次第に赤く変化する花色です。黄色と赤の覆輪、その後朱赤のバラに変化します、まるで3色が咲き乱れるようなバラ。晴天が続くと花色の変化は強くなり、曇り空が多いと花色の変化は弱くなる。雨が多い時期だとピンク色に見えることもある。





ツルリトルアーティスト


ダージリンレッドに中心部がホワイトのカップ咲き半八重種で、明るく印象的な花色が魅力。房咲き性でたくさんの花をつけ、耐病性もあり育てやすい品種。





モーリスユトリロ


ローズ赤に絞りが特徴の、波状弁咲き、中大輪房咲きの花。名前の由来は、パリの風景をたくさん描いたフランス近代画家にちなむ。





イエスタデイ


1974年イギリスで作出され、ビートルズのイエスタデイにちなんだ名前。桃色を帯びたライラック色の半八重咲きで、大きな房咲きになって咲く。




ふれ太鼓


変化する花色。このバラは3色咲き。

咲き始めは黄色で次第にオレンジに、そして朱赤に変化していく。黄色、オレンジ、赤の3色の花色が咲き乱れる様は、小太鼓、中太鼓、大太鼓のふれ太鼓のイメージ。音のない祭り囃子。

3色の花を咲かせるので1株で3度おいしい品種。
満開時には太鼓の音に乱れ咲きという言葉が良く似合う。




マルクシャガール


やさしいピンクに白の絞りが入る大輪花。カップ咲きからロゼット咲きに。明るい緑の葉と相まってとても存在感のある株となる。名前は画家マルク・シャガールより。





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随分とたくさんの品種の薔薇がありました。

調べてみると、名前の由来や、花びらの形、色、香りもそれぞれです。色が次第に変化するバラもありました。




一輪で見た時、少し離れて全景で見た時、バラのトンネルになっていたり、オブジェがその中に入ってひとつの絵になっていました。




写真を撮るのを止めて、花とただ向き合う時、

ただキレイだな、見れてしあわせだなぁと静かに心が満たされていきました。




とても豊かな時間を今年も過ごせて幸せでした♡




ひとつひとつの薔薇の名前を味わうとまたより一層愛しさが増しますね。