池泉風雅 西之丸庭 | 清多夢クラブ

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 和歌山城天守の北側にある「西之丸庭園」を訪れた。時期はずれなので、入園者は少ない。別名を「紅葉渓(もみじだに)庭園」とも呼ばれ、紅葉時期に大勢の人が訪れるという。池泉(ちせん)を赤いモミジが彩る紅葉の名所。昭和60年に国の名勝に指定されている。

 この庭園は、徳川頼宜公が隠居する際に、西の丸御殿と共に築いた回遊式庭園。内堀に突き出した池亭で、風雅を楽しんだ「鳶魚閣(えんぎょかく)」。障子窓から酒を飲みながら紅葉を楽しんだことが想像される。庭石には「紀州の青石」が多く使用されている。

 内堀を跨ぐように、西の丸と二の丸を連絡する「御橋廊下(おはしろうか)」が架っている。二の丸から11度の角度(19パーセント勾配)で下がるという珍しい橋だ。全長27m×幅3の木製。すべり止めのために段差をつけるように板を敷き詰めている。手摺と履物に注意する必要がある。[西日本桜クルーズ-09]
 

写真1 西之丸庭園の池泉。

 

写真2 西之丸庭園の出入門。

 

写真3 鳶魚閣と御舟石など。

 

写真4 19パーセント勾配の御橋廊下。

 

写真5 春と秋の景色を対比

 

写真6 天守閣から西之丸跡と御橋廊下を望む。