和歌山城 連立天守 | 清多夢クラブ

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 紀ノ川に守られるように築かれた梯郭式山城・和歌山城。その特徴は、虎伏山の台地頂の連立式天守。大天守、小天守さらに二つの櫓を多聞櫓によって繋げ、曲線状の唐破風や千鳥破風などの装飾が施されている。出入口となる楠門は、天守曲輪石垣に沿った石段上部にある。

 紀州の地で本格的な城造りは、天正13年豊臣秀長とされる。その後、浅井家、徳川家に受け継がれ拡張された。紀州徳川家の初代領主は、徳川頼宜(家康の10男)で、紀伊、伊勢、大和に跨る55万石を所領した。紀ノ川河口は、大阪と江戸を結ぶ廻船(特にコメ)の地として発展してきた。

 昭和6年以降、天守など11棟が国宝に指定されていたが、先の大戦によりすべて焼失。現在の連立天守は、昭和33年に鉄筋コンクリート造りで再建され、「わかやま歴史館」となっている。大天守は展望施設で、360度の見晴しがある。紀ノ川河口、淡路島、高野山方面の山並み。ついでにジュエル号が停泊している姿も見えた。[西日本桜クルーズ-08]
 

写真1 和歌山城天守曲輪と石垣。

 

写真2 大天守と桜。

 

写真3 天守曲輪門(楠門)と外国人ばかりの天守展望台。

 

写真4 天守展望台からの眺め。

 

写真5 紀ノ川河口と停泊中のジュエル号。

 

写真6 本丸跡と連立式天守の鳥瞰写真。