日本書紀の景行天皇条で、「御木」の「木」は、「開」と訓まれる。これは「ケ乙類」であり、
それに対し、「億計/弘計」の「計」は、「ケ甲類」である。「異」の倭訓は「ケ甲類」だから、
「ky」(猿)=「ky」(other)=「šanû」(other, strange, evil)=「火星」に当たるのは、先ずは、
「意祁/袁祁」の「祁」(ケ甲類)ということになる。さしあたり、その点を押さえておきたい。
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・「意祁」=【AXRNA RBA】(big other、678)=【BY十 RBA】(大家、828)
・「袁祁」=【AXRNA ZOWRA】(small other、770)=【BY十 ZOWRA】(小家、920)
どちらにせよ、例えば、「意祁」(仁賢天皇)は、【QWPA RBA】(大猿、604)であり、
又、「袁祁」(顕宗天皇)は、【QWPA ZOWRA】(小猿、696)である。あとから考察。
「家」(ケ甲類)=「異」(ケ甲類)=「šanû」(other, strange, evil)=「火星」に注意せよ。
・【GWLWS】(猿、128)
・【GYLWS】(猿、141)=【XLPA】(柳、141)=【OWRBA】(柳、392)=【OWRBA】(烏、392)
・【GYLSA】(猿、136)
・【GLWS】(猿、121)
・【QWPA】(猿、299)
特に、「意祁」(仁賢天皇)=【GYLWS RBA】(大猿、446)=【MGYRSA】(cook、446)。それが、
【OWRBA RBA】(大烏、697)=【KWYNA 十MYHA】(a wonderful piece of luck、697)であり,
【DM 十NYNA】(竜血、697)=【QYNABAR】(cinnabar、587)=【十NWY】(合図、587)なのだ。
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エジプトにおいて「ḫt」(木)=「ḫt」(火)で、アッカド語の辞書を見れば,
「iṣ」(木)は、【AΣ】(火、402)と同源とされる。【AYLNA】(木、124)は,
【KAPA】(石、124)に重なるので、「石」(イシ)は、「iṣ」(木)としてよい。
此処で…「伊奈利」(石)は、「稲荷」=【MOLA】(crop、172)=「Sirius」。(※「šarû」(wealthy)=「Sirius」)
そういう訳で、「木」(紀伊)は、「ky」(猿)=「ky」(奇異)=「火星」を含意。(※「šāru」(敵)=「火星」)
#この場合に、「意祁」(仁賢天皇)=【QYSA RBA】(大木、597)は,
#【AYLL B・ṢPRA】(明けの明星、597)、ということにもなるはずだ。
#又…【AYLNA RBA】(大木、429)=【OWRLA】(profane、429)は,
#【XLPA】(柳、141)、【OWRBA】(柳、392)=【OWRBA】(烏、392)。