★「火星」と「金星」を表す言葉が重なる点について | ■朽ち果てた館■

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ARIONの預言解読──音楽に載せて

Ištar」(Venus)は、 「ilat šērēti」(暁の女神)と呼ばれる。その場合に,

暁の星」が、一つには、「金星」であることは、間違いないと思われる。

 

 

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ところが…「šērēti」(of dawn)という形容詞に対する名詞は、「šērtu」(morning)だ。

その「šērtu」()は、「šērtu」[NIR.DA](guilt, crime, punishment)に重なる。更に、

šērtu」(bar)にも重なる。まさに、「šērtu」(bar)≒「arītu」(shield)=「金星」である。

例えば、「」を閉めるための「gišru」(bar)が、「barrier」を意味する点に要注意だ。

暁の星」=「šēru」()=「šērtu」()=「šērtu」(bar)≒「arītu」(shield)=「金星

という話だろう。「šēru」(morning, dawn)が、「morning star」の意味も持つ点に注意。

ちなみに…ここで「šēru」(暁の星)は、「šēru」(song, chant)に重なる。覚えておこう。

 

 ・【YGR】(324)……「heap of stonesbarrier」   ※【YGRA】(326)に同じ

 ・【MSKRA】(452)……「dam, barrier, embankment」  ※【MSKRA】(great pains452)に注意

 ・【SKRA】(402)……「obstruction; barrier, dam, mole」  ※【SKRA】(round shield402)に注意

 ・【QNQLA】(502)……「lattice, grating; barred prison; the barrier (of racecourse)」

 

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六、   苦しみは  夜明けと共に、 霜の様に頭上に

>      降るであろう

>      川を渡る時に  川おおもてを見てはならない

(※『光の黙示録』175頁より)

 

苦しみの星  第二天階に在り    ※「第二天階」の「第二」は、「šanû」(second

其の朱き光と力  血にも及び

悪しき種を民の上に撒く

(※『光の黙示録』216頁より)

 

民の苦しみを取り払うには  このことしか無い

剣に手を掛けるしか無い

(※『光の黙示録』214頁より)

 

蟹星の夜に降りる星

朱き星の力の裏に、 こっそりと降りる星   ※「朱き星」は、「makrû」()=「火星

これが  私達の 𒀭 の星

これが  私達の暁の星

真空の空に風が起こり

胎児は  再び私達の手の中に

(※『光の黙示録』217頁より)

 

最大の問題は、もちろん、上述の「šērtu」[NIR.DA](guilt, crime, punishment)だろう。

この言葉に鑑みて、「šērtu」(crime)=「sāru」(criminal)=「ṣarru」(火星のflashing)だ。

それが、「šēru」()=「šērtu」()=「šērtu」(bar)≒「arītu」()=「金星」に重なる。

šērtu」()=「火星」であり、「šērtu」()=「金星」である。これは、相当に混乱する。

 

メッセージの「šanû」(第二)が、「šanû」(other)=「火星」を示す以上、「苦しみの星」、

即ち、「霜の様に頭上に降る」ところの、「苦しみ」=【MSKRA】(great pains452)も、

どちらかと言えば、「šērtu」(crime)=「sāru」(criminal)=「ṣarru」(火星のflashing)で、

これが、【MSKRA】(barrier452)、【SKRA】(402)=「金星」に重なるのである。

 

#「苦しみ」(の星)は、【GLYDA】(71)の様に、頭上に、「降る」(フル)。

#ここで「苦しみ」(の星)が、とりわけ、「火星」を指すのだとすれば、やはり,

#「降る」(フル)は、「ḫrw」()=「hul」(criminal)=「sāru」(criminal)、即ち、(※「hulu」(criminal)に同)

#「hul」()=「šāru」()=「ṣarru」(火星のflashing)、も示すものであろう。

#しかし、その「šērtu」[NIR.DA](crime)=「hul」(criminal)=「火星」にこそ、

#「šērtu」()=「šērtu」(bar)≒「arītu」(shield)=「金星」が重なるのであり,

#【YRXA GLYDA】(霜月402)=【SKRA】(402)=「金星」、に見合う。

 

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カタストロフィー」の時間帯における要素のなかに、「火星のflashing」が在り、

まさに、それと同時に、頭上に「降る」(フル)ものが在る。それを被ったさいに、

ビーン」という感じの霊妙な振動(=身体の表面から染み込むような感じ)も、(※脊椎の震動とは別)

起こる。これが強い場合は、眼前に「grating」のような光のヴィジョンが見える。

この「grating」のようなものは、「火星のflashing」とは別であり、この点からして,

当該の【QNQL】(grating500)が、【SKRA】(402)=「金星」、に当たるか。