古事記歌謡41番に、「千葉(知婆)の葛野(加豆怒)を見れば」と出てくる。
ここに、「kādu」(guard, watch)が埋め込まれていることは、ほとんど明白。
無論、どうして、「葛」の字が、「kādu」(watch)に訓まれるか、それが問題。
しかし、「葛」(加豆)が、「kādu」(watch)=「シリウス」を表すことは確実だ。
その場合に、「葛」(加豆)は、「qadû」(梟)=「tukkutukku」(梟)を提示する。
「tukkutukku」(梟)は、「mašru」[NÍG.TUKU](wealth)=「シリウス」である。
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天皇について言えば…「葛城」(迦豆良紀)に宮都を置くのは、
【危】=「一」に当たる「神沼河耳」(綏靖天皇)、そのほかには,
【奎】=【G】=「四」に当たる「御真津日子」(孝昭天皇)である。(※「訶恵志泥」である)
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ここで、「真津」(麻豆)は、「mādû」(wealth)=「シリウス」を表し、また,
「訶恵志泥」(purse)も、「mādû」(wealth)=「シリウス」を表す。それ故、
「葛城」で、「葛」(加豆)=「kâdu」(to guard)=「urin」(to guard)、即ち,
「urin」(血)=「dāmu」(血)=「dāmu」(dark)=「Sirius」を示すのである。
#【危】(宝瓶宮)=「gu-la」(大)=「rabû」(大)には、「noble」の意味がある。
#この場合に…【危】(宝瓶宮)の絵柄は、「rubû」[NUN](nobleman)を表す。(※「貴人」である)
#やはり「ṣīru」[LÚ.MAḪ](nobleman)=「high ranking person」=「Sirius」を。
#そうでなくても、「多坐弥志理都比古」に鑑みれば、【危】=「gu-la」(大)は、
#「弥志理都」=「mešrītu」(wealth)=「シリウス」を含意する。こういうわけで、
#【危】(宝瓶宮)に当たる「神沼河耳」(綏靖天皇)も、また、「葛城」に都を置く。
#「守る」を意味する「葛」(加豆)は、「urin」(血)=「dāmu」(闇)=「Sirius」、だ。
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以上からすると、「神沼河耳」(綏靖天皇)の名辞についても、やはり,
「高志国之沼河比売」に絡めて捉える必要がある。つまり、「高志」は、
「タカシ」とも読めて、「高」(多迦)=「鷹」(多迦)=「シリウス」を含意。
その際、おそらく「沼河」についても、「鷹」(多迦)=「シリウス」を含意。(※これから検討する)