古事記の孝元天皇条に、「若子宿祢」は、「江野財臣」の祖、と載る。
ところが、敏達天皇条における「宝王」の「田村王」への言い換えは,
【DQLA】(棗椰子、247)の【十MRA】(棗椰子、852)への言い換え。
即ち、「宝」(タカラ)や「財」(タカラ)は、【DQLA】(棗椰子、247)、だ。
その、【DQLA】(棗椰子、247)=「iṣ mašrû」(wealthの木)は、やはり,
「kakkab mašrû」(wealthの星)=「シリウス」を含意する。それに注意。
即ち、「江野財臣」は、「財臣」であることにおいて、「シリウス」を含意。
#ところが…【角】(カク)に当たる「男淺津間若子宿祢」(允恭天皇)は,
#「kak」(爪)を含意する。だからこそ、名前に「津間」(爪)を負っており、
#そのさい、意味の如何に拘らず、「若子宿祢」も、「江野財臣」が示す、
#【DQLA】(棗椰子、247)、即ち【KLBA XWRA】(白犬、393)を含意。
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ちなみに、「木国造之祖、宇豆比古之妹、山下影日売」において、
「宇豆」=「udu」(sheep)は、「small cattle」の意味を持ち、よって、
【OGL十A】(heifer、626)、【OGL十A】(Waggoner、626)を含意し、
「magarru」[GIŠ.UMBIN](waggon)を含意する‼…そうである以上、
「ṣupru」[UMBIN](爪)=「kak」(爪)=「シリウス」も含意するのだ。
したがって…「山下影日売」の「影」とは、【KMHW十A】(影、595)。
即ち、「Σεί ριος」(シリウス、595)を表す。そう結論してもよい。
そのとき、「山下影日売」の「下」(シタ)は、「šita2」(weapon)を示す。
【KKA】(歯、62)=「kakku」[GIŠ.ŠITA2](weapon)=「kak」(爪)、を。
「下」(シタ)は、「kakku」[GIŠ.ŠITA2](武器)=「kak」(爪)=「Sirius」,
ということである。要するに…【YWMA KMHW十A】(影日、674)は、
【NWRA RBA】(大火、674)=【Σ】(歯、400)=【KKA】(歯、62)か。
【YWMA KMHW十A】(影日、674)は、「kak」(爪)=「Sirius」を提示。
#以上に鑑みて、「山下影日売」の「kur」(山)は、どうしても,
#「mātu」[KUR](home territory)=「自分の場」を含意する。
#即ち、「kur」(山)が、「mādû」(wealth)=「シリウス」を含意。(※【KMHW十A】(闇、595)である)
#この場合、「山」(ヤマ)は、「闇」(ヤミ)と同源の言葉である。
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こういうわけで、「木国造之祖、宇豆比古」においては、【QYSA】(木、292)は、
【QLMA】(虱、292)=「mar」(虱)、「ereqqu」[GIŠ.MAR](waggon)=「金星」、
「magarru」[GIŠ.UMBIN](waggon)、「ṣupru」[UMBIN](爪)=「Sirius」の提示。
「mu」(年)=「mu」(名)=「mul.mul」(昴)=「mulmullu」(矢)=「Sirius」の提示。
「木」、「宇豆」、「山」、「下」、「影」、「影日」、これら全てが、「シリウス」の謂いだ。