「日向」という表記は、「日に向かふ」という意味を持たせながら、
日本語の語順に従って「日(ヒ)向(ムカ)」と文字を配列したもの。
したがって、漢語の「向日」は、その「日向」を考える際に重要だが、
古事記の中で「向日」という文字列は、以下の二箇所に限定される。
・「肥国謂建日向日豊久士比泥別」
・「吾者為日神之御子向日而戦不良」……吾は日神の御子として日に向かひて戦ふこと良からず
一つは「肥国」の別名に包含される形で出て来る。また、もう一つは、
「伊波礼毘古」(後の神武天皇)の台詞として出て来る。ここの発言は、
自分が「日神之御子」として「日」に向かって戦ったことを「不良」と規定。
「日神之御子」として「日」に向かって戦った、という認識の提示でも在る。(※自分の行為に対する認識)
* * *
もともと古事記の「日神」の登場箇所は、上記の一箇所のみだ。
そうである以上、実は「向日」(日に向かうこと)が媒介項となって、
「日神」と「肥国」が結ばれている。ところが、古事記の国土生成で、
その「肥国」は【觜】に対応する。基本事項として【觜】=【X】=「九」。(※照応表を参照)
既稿で述べた通り、「日」の字体も、アレフベートの【X】(Xet)を表す。
つまり、「日」が「九」(三×三)だから、「肥国」(觜宿)に結ばれている。
#無論、この「日神」は、月宿の【参】の主宰神としての「日神」である。
#この「日」は、傍通暦の【参】(4月5日)の、「04/05」という月日を表す。