ディズニー映画語り トム・ソーヤーの大冒険 | すきなものしか語れない

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元ディズニーシー長年単パサー。今はおもにディズニー映画中心に好きなものだけ勝手に語るつまらないブログです。Dヲタだった頃の記事は思い出として残してます。


はいどうも。


今回は【ディズニーの実写映画作品】を一本語っていきます。


個人的な見解なんですが、実写映画に関してはアニメーション映画程「これはこうで、あれはこうで、、」不用意に語れるものでもないと思っているんですよね。


それとやはり基本的にディズニーの最近のアニメーションの実写化押しには正直抵抗があります。


アニメーションに比べて諸々事情要素が複雑であり、作品単体のみと向き合えない作品が多い気がするんですよね。


ただもちろん中には全てを超越するくらい素晴らしい作品も沢山ありますし、アニメーションではなく実写という手法で表現されるディズニーの世界というのはやはりまた違った広がりや魅力を持っているのも事実です。


という事で今回はそんなディズニーの実写作品の中から、日本のディズニーパークでもお馴染みのあの作品を題材としたこちらの一本について語っていきたいと思います。




(※当ブログは基本ネタバレありです。ご了承下さい。)



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  トム・ソーヤーの大冒険

(原題:Tom and Huck)

1995年

監督

ピーター・ヒューイット


データ


ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ制作により1995年に公開されたコメディドラマアドベンチャー


原作は王子と乞食」「ハックルベリー・フィンの冒険」等でも知られる作家マーク・トウェインによる同名小説。

ミズーリ州の小さな町を舞台に少年トム・ソーヤーと友人のハックが繰り広げる小さな戦いを描いた物語。


1993年に公開された同じくマーク・トウェイン原作映画「ハックフィンの大冒険」続編的作品となっており、一部の製作陣も続投しています。


ウォルト・ディズニー愛好した作家の物語という事でパークに登場していましたが、意外にもディズニーによる映像化今作が初めてでした。




監督「ガーフィールド」等で有名なピーター・ヒューイット


脚本は「ハムナプトラ」シリーズや前作「ハックフィンの大冒険」も手掛けたスティーブン・ソマーズ「三銃士(1993)」デビッド・ローグリー


音楽は様々な映画音楽を手掛けるイギリスの作曲家スティーブン・エンデルマン



主人公トム・ソーヤー役を演じたのは「ライオン・キング」で子供時代のシンバ役を務めた事でも知られるジョナサン・テイラー・トーマス


相棒となるハック役には「依頼人」「マイ・フレンド・フォーエバー」をはじめ名子役として人気を博し25歳という若さでこの世を去ったブラッド・レンフロ


ヴィランとなるインジャン・ジョーを演じたのは「ラスト・オブ・モヒカン」等多数の作品で活躍するエリック・シュヴァイク



その他レイチェル・リー・クックマリアン・セルデスマイク・マクシェーン等が脇を固めています。


大作ではなく比較的低予算で製作されたディズニー映画であり、日本でも劇場未公開と、原作の著名さに比べて認知度の低めな作品。


興行収入も大きなものにはならず、原作の魅力を十分に表現できていない簡易的な脚本演出にも批判が上がりました。


しかし、世界のパークに存在する有名アトラクション元ネタとなった作品のディズニーによる初映像化という事もあり、ファンの間では知る人ぞ知る一本として現在でも愛され続けている作品。


特にハック役のブラッド・レンフロ演技やディズニーらしいカントリーコメディ風世界観重視の作風は現在でも高く評価されています。


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あらすじ



ミズーリ州の小さな田舎町。


そこにはトム・ソーヤーという狡賢くイタズラ好きな少年がいた。


そんな彼はある日、(何度目かの)家出を計画しイカダで事故にあってしまう。


そんなトムを助けたのは時折町に帰ってくる浮浪少年のハックだった。家を持たず気ままに生きるハックにトムは憧れを抱いていた。



二人はとある【イボを取り除く】呪いを試す為、夜中に墓地へ忍び込む…。


しかしそこで2人が目撃したのは、おぞましい殺人の瞬間だった…。


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感想






全編を包むカントリー風のミュージックも相まって雰囲気はとても良いです。


パークのあの島の雰囲気もそのまんまといった感じで疑似アトラクションとしても楽しめます。

ただまぁストーリー映画としては少々煩雑である事は否めない印象ですかね。

どこか希薄冗談めいていて、取り留めがなくて…

こういう幼少期の…現実か非現実かわからないような思い出って確かにあるよなぁ…なんて思いながらも。

映画としての臨場感ストーリーへの引き込みは正直かなり弱かった気がしました。



良いシーンポツポツあるんですが、イマイチ何処を楽しんで観て良いのかがわからないというか…。

トムのキャラクター断片的というか、うまく成長物語になっていないんですよね…。

そもそも90分ファミリームービーでは、このトム・ソーヤーの物語と魅力を充分に描き切るのは難しかったのかもしれません。

物語の大筋自体は原作に大まかに沿っている、ガッツリ殺人事件を扱った内容なのでそれなりにハードなんですが、全体の描き方は基本コメディなのでちょっとその辺のバランスも…どう見ていいか分からない感じではありました。


町人達とかインジャン・ジョーとか…ちょっと間抜けすぎない…?それで良いの…?とか思ってしまったり…。





ただ、ハックとトムの関係についてはそれなりに丁寧に描けていたと思うし「ハックはこんなイケメンじゃない!」という声もありますが、個人的にはこれはこれで良かった気がします。

ブラッド・レンフロが醸し出す孤独な雰囲気がハックのキャラクターにマッチしていました。


(余談ですがこのハックフィンというキャラクターについてはもう一本、この二年前にディズニーが映画化した「ハックフィンの大冒険」という作品を観て頂くと、より深みが増すと思います。)





とはいえファミリーアドベンチャームービーとしては世界観も良くて、気軽にサクッと楽しめる素敵なエンターテインメントに仕上がっているとは思います。

欲を言えばもう少し長くしても良いので一つ一つのドラマ人物をもう少し丁寧に描いてくれたら…より深みが出て大人も楽しめる良い映画になったんじゃないかなぁ…とは思いますけどね。

それでも、このトム・ソーヤーという物語雰囲気を掴むのには最適な一本だったとは思います。

特に感動したり、心が動かされる何かがあるわけではないかもしれませんが、見た後に何も残らない良い意味での雰囲気映画かな…と。


ディズニーランドにあるトム・ソーヤー島原作本を元としておりこの映画アトラクション化した物ではありませんが、それでも共通する所は多くありますので観てからの方がより楽しめるのは間違いないですし、是非この映画でトム・ソーヤーの世界観に惹かれた方は原作本の方もご覧になって頂きたいですね!


まぁ大人の視点で観ると突っ込みどころも多々ありますが、あくまでファミリー向けコメディエンターテイメントして世界観を楽しみながら気軽に観るのに最適な一本だと思いました♪


ということで!

「トム・ソーヤーの大冒険」現在ディズニープラスで配信中です♪

機会があればぜひ一度チェックしてみてくださいませ♪




はい。


というわけで今回はこの辺で!



今回も長文駄文にお付き合い頂きありがとうございました♪



また次回。



しーゆーねくすとたぁいむー。