ディズニー映画語り トロン:ライジング | すきなものしか語れない

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元ディズニーシー長年単パサー。今はおもにディズニー映画中心に好きなものだけ勝手に語るつまらないブログです。Dヲタだった頃の記事は思い出として残してます。


はーいどうも。

今回はディズニー制作のテレビ用アニメーションについて語っていきたいと思います。

1980年代頃からディズニーはテレビカートゥーンにもかなりの力を入れていて、現在でもディズニーチャンネルを中心に沢山のテレビアニメーションの名作を生み出した続けているんです。

有名なところでいくと「フィニアスとファーブ」「ダックテイルズ」最近では「ミラキュラス レディバグ&シャノワール」「怪奇ゾーン グラビティフォールズ」「キム・ポッシブル」等が高い人気と評価を得ています。


今回はそんなディズニーのテレビ産業の歴史の中でも少々異彩を放つ、こちらのスピンオフ作品について語っていきたいと思います。



(※当ブログは基本ネタバレありです。ご了承下さい。)



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  トロン:ライジング

(原題:Tron: Uprising)

2012-2013年

監督

チャーリー・ビーン



データ

2012年〜2013年に制作・放送された全19話のディズニーのテレビアニメーションシリーズ


ウォルト・ディズニー・テレビ・アニメーションにより制作されディズニーXDにて初放送されました。


1983年に公開された「トロン:オリジナル」から始まったシリーズの第3作目であり、初のテレビアニメシリーズ

オリジナル2010年「トロン:レガシー」の間に起こった出来事を描いたスピンオフ作品

クルーによるグリッドの軍事占領に対抗する為にトロンに戦士として訓練されたベックが革命を率いていくSFアクションアドベンチャー

実写映画だった前二作品とは違い全編CGIと2Dを組み合わせたアニメーションで制作されています。

制作を指揮したのは前作トロン:レガシーの脚本も務めたエドワード・キツィスアダム・ホロウィッツ

トロンシリーズの生みの親であるスティーブン・リズバーガーも原案として参加しています。

監督を務めたのは実写版「わんわん物語」も手掛けたチャーリー・ビーン

音楽は「トロン:レガシー」に続いてジョセフ・トラパネーゼが担当しています。


今作の主人公ベック役を務めたのはイライジャ・ウッドロード・オブ・ザ・リングの主人公フロド役で有名な著明俳優です。

トロン役を演じたのはオリジナル同様ブルース・ボックスライトナーが続投。

ベックの友人マーラを演じたのはラプンツェルの専属声優や人気ドラマ「THIS IS US」でも有名なマンディー・ムーア

他にもポール・ルーベンス「ブレイキング・バッド」アーロン・ポール「トロン:レガシー」に引き続きクオラ役でオリヴィア・ワイルドが出演していたりとキャスト陣が全体的に非常に豪華なのも特徴的です。

2010年大ヒットを記録した「トロン:レガシー」の成功を受けて制作されたテレビシリーズ、さらにトロン役のブルース続投ということで大きな注目を集めましたが、視聴数としては総じて低調が続いてしまい、結果的に1シーズン事実上の打ち切りとなってしまいました。


しかし評価面では一般評価・批判家レビュー共にオリジナル、レガシーを凌ぐシリーズNo.1とも言える高評価を獲得します。
アニー賞2部門を受賞

特にその美しいアニメーション映像表現、そしてストーリーは非常に高く評価されました。
シリーズ打ち切り時もファン達から多数の抗議と継続への歎願が行なわれた程。

結局シリーズは復活しませんでしたが、10年以上が経った今でも再開を望む声は跡を絶たず、今作をシリーズ史上、さらにディズニーのテレビアニメーション史上最高峰の作品とする声も多く上がり続けている、隠れた名作となっています。

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あらすじ



かつてケヴィン・フリンが創り出したコンピュータープログラム内の世界・グリッド。

グリッドの管理の為にケヴィンの生み出したクルーが反乱を起こし、フリンは失踪。
そして守護者だったトロンも殺され、グリッドはクルー達により軍事統制されてしまった。

車の整備ガレージで働く若者・ベックはある日仲間を目の前で殺された事で怒り、軍に反抗し追われる身となってしまう。

そんな時出会ったのは、なんと死んだと言われていたグリッドの守護者・トロンだった。

軍との戦いで回復の見込みの無い致命傷を負っていたトロンは、ベックに自身の後継者として軍と戦う革命のリーダーになるよう声をかける。。


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感想





いやぁ。。面白かったですね。

初のテレビ作品、そして初のアニメ作品でありながら…間違いなくシリーズ最高傑作じゃないでしょうか。

時系列的にはレガシーの少し前を描いたもので、消化不良だったトロンの動向や経緯焦点を当てた物語になっています。

まず兎に角その映像表現見事

正しい言い方かはわかりませんが、これがアニメーションである事を忘れるほどです。

レガシーと同じグリッドが舞台ですが、その表現は実写になんら遜色あるものではありません。

独自のデザイン性光のラインの演出フリスビーバトルライトサイクルの電子表現等、シリーズの良さ特徴をしっかりと継承していて非常に見応えがあります。




キャラクターデザインは、特に日本人にはあまり受け入れられにくい物になっていますが慣れてくると逆にクセになるし、ホントの人間に見えてくるから不思議です。

身体の動きモーションも非常にリアルアクションシーンも非常に良くできています。


ストーリーに関しては…これまでのシリーズで間違いなく一番面白い一番わかりやすい一番エンタメ性が高くなっています。

トロンクルーフリンクオラ等お馴染みの面々も登場(しかもトロンやクオラはオリジナルキャスト)しファンを喜ばせてくれますが…

特筆すべきは新キャラクター達の魅力と、彼らが織り成すストーリー展開





敵味方ともにキャラクターがどれも一癖ある面白い人物ばかりで、彼らの動向に目が離せなくなっているうちに物語に惹き込まれていきます。

これはテレビシリーズならではの強味とも言えますが1人1人時間を割いてキャラ描写ができるのでそのキャラ立ち具合レガシーオリジナルとは段違いです。

ユーモア世界観を壊さない程度適度に組み込まれているので非常に見易くなっています。

巨大勢力トロンベックたった2人で挑むそのシチュエーションはわかりやすく熱いですし、主人公が仲間達に正体を隠しながら…と言う定番の設定も上手ーく使っていて、物語の良いアクセントになっています。

主人公達をわりと飄々とした若者たちにしたのが良かったですよね。
全体の作風をうまくライトにしてくれてます。

悪役も本当に濃いですしね…。

これまでのシリーズであまり見えなかったプログラム達の日常生活を知れるのもとても良かったです。




一番残念だった点はやはり【打ち切り】…の一言につきますね…。

特に今作はレガシーの前日譚になっている都合上どうしてもある程度バットエンド決まってしまっているわけじゃないですか…

誰もが気になるトロンリンズラーになるまでの空白を埋めるストーリーになる筈がそこが最後まで描かれず終いというのは…やはり消化不良で…。

それを抜きにしても折角キャラクターや世界観愛着が湧き、物語が本格的に動き出したところでの打ち切りだったので本当に残念でした、、、


そりゃ地味ですからね…
人気出にくいのはわかりますけど…
トロンシリーズ観てない人にとっては???ですからね…。

わかりますけど…本当に面白かっただけに…なんとか完結まで頑張って欲しかったです…。

海外のテレビ作品は本当にこれが恐いんですよね…。




トロンシリーズ2025年に最新作「トロン:アレス」公開が決定しました。

少なからずシリーズ自体はまだまだ動いているので、ぜひともこれに合わせてなんとかこのライジング何かの形で完結させてあげて欲しいところです…。

製作陣は少なからず諦めていなかったっぽいので…。

面白かっただけに、キャラクターストーリー惹き込まれただけに、、バッドエンドは辛いと思いますがやっぱりそれでも見届けたかったですね。。


兎に角、、前二作を観ている方にはぜひとも一度はチェックして頂きたい、まさに隠れた傑作だと思います。


悲しいかな話数も少なく見易いですしね!

シリーズ未見の方は、少なくともレガシー観ておかないと確実について行けないと思いますが…。


「トロン:ライジング」は現在ディズニープラスで全話配信中です♪





はい。

というわけで!



今回はこの辺で。


いつも長文駄文にお付き合い頂き本当にありがとうございます。感謝です!


では、また次回!


しーゆーねくすとたぁーいむ。




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