はいどうも!
今回はディズニー・チャンネル・オリジナル・ムービーの作品について一本語っていきたいと思います。
ディズニー・チャンネル・オリジナル・ムービーとはその名の通り衛星放送ディズニーチャンネルのオリジナル作品として制作されたテレビ映画作品郡のことです。
衛星放送専用のオリジナルテレビ用ムービーでありながら非常に凝った作りのハイクオリティな作品も多く「ディセンダント」や「ハイスクール・ミュージカル」等ヒット作も多く排出しています。
その他の配信用や劇場用の作品と違い、衛星テレビシリーズ用ならではのコアでマニアックな作風、もしくはティーンが活躍する青春劇が多いのも大きな特徴です。
ラインナップとしては実写映画が圧倒的に多いのですが、その中でも「キム・ポッシブル」や「フィニアスとファーブ」といった人気アニメーション作品の長編等も制作されています。
実に多作なコンテンツ力が武器で1997年にシリーズが始まってから現在までで実に100を有に越える作品を公開し、コンスタントにヒット作も生み出す、ディズニーのもう一つの作品ラインとして長年秘かに一定の注目を集め続けているパッケージでもあります。
今回はそんなディズニー・チャンネル・オリジナル・ムービーの中でから、スノーボードにかける若者達の青春を描いた、こちらの一本について語っていきます。
(※当ブログは基本ネタバレありです。ご了承下さい。)
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![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240427/15/yuzupill/39/94/j/o0358050015431085902.jpg?caw=800)
クラウド9
(原題:CLOUD9)2014年
監督
ポール・ホーエン
データ
ディズニー・チャンネル・オリジナル・ムービー(以外DCOM)の93作目として2014年に同チャンネルで初放送されたテレビ映画。
スノーボードを題材としたディズニーオリジナルストーリーによる青春スポーツムービーとなっています。
DCOMのヒット作「ハイスクール・ミュージカル」でシャーペイ役を演じ大ブレイクしたアシュレイ・ティスデイル率いるブロンディ・ガール・プロダクションズが制作した作品であり、アシュレイ本人も制作指揮として参加しています。
さらに同じく制作指揮としてスノーボード界のレジェンドであるショーン・ホワイトが参加しており、競技関連の描写やストーリーに大きく貢献しました。
監督を務めたのはDCOMのヒット作「ゾンビーズ」を手掛けた事で知られるポール・ホーエン。
脚本はジャスティン・ウェア。
音楽はアカデミー受賞作品の
「皇帝ペンギン」等様々なジャンルの映画音楽を手掛ける
アレックス・ワーマン。
お金持ちの令嬢ボーダーケイラ役に「うわさのツインズ リブとマディ」等で以前からディズニーチャンネルの主力若手であったダヴ・キャメロン。
今作の翌年公開された「ディセンダント」をきっかけにその人気は一気に爆発する事になりました。
怪我で引退状態の元スノーボーダーウィル役を「タイムマシン大作戦」や「グッドラック・チャーリー」のルーク・ベンワードが演じました。
この主演2人以外にもディズニーチャンネルに出演経験のある若手アクターが多数キャスティングされている他、「24-TWENTY FOUR-」のラリー・モス役などで知られるジェフリー・ノードリングや「ベター・コール・ソウル」のハワード役などで有名なパトリック・ファビアン等、脇を固めるベテラン陣に実力者が多く揃っているのも特徴的です。
公開時はそれほど大きな話題にはならなかったものの、スタンダードながらクオリティ高くまとまったその内容と音楽、ショーン・ホワイトが監修したリアルなボードシーン等は総合的に好意的な評価を獲得。
そして次作の「ディセンダント」で売れっ子となったダヴ・キャメロンのブレイク前作品として、公開から数年の歳月を経て静かな注目を集めました。
現在でも認知度は低いながらも好評化を獲続けてり、DCOM隠れた名作の一つとして続編を望む声も上がり続けています。
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あらすじ
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240427/16/yuzupill/e5/8c/j/o0586042415431122123.jpg?caw=800)
サミットバレーのとある街。
お金持ちの一人娘・ケイラは負け知らずのトップスノーボーダーであり、同じくトップボーダーでありチームメイトであるニックと恋人同士。
順風満帆な生活を送っていたケイラだったが、とある出来事から突然彼女の毎日は一変する。
なんと、彼女がスノーボードでトップ選手になれたのは父親がチームのスポンサーだったからであり、不正によって勝ち続けていただけであった事が判明。チームを首になり、さらに恋人のニックには振られてしまう。
自身が起こした不祥事の罰として失意の中街のドッグ・ハウスで働くことになったケイラ。
そこは過去に名ボーダーとしてその名を馳せたものの、とある大技に失敗した事で怪我を負いスノーボードを引退した元選手・ウィルとその母親が営むドッグ・ハウスだった。
彼が自ら考案し、そして引退のきっかけとなった大技。
その名は「クラウド9」。
再起を図るケイラは次回の大会での優勝を目指し、ウィルにスノーボード技術のコーチを依頼する。。
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感想
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240427/16/yuzupill/c9/72/j/o1080071615431129723.jpg?caw=800)
個人的にはかなり好きですね。
DCOM作品としては珍しいほど粗がほとんどなく、非常にクオリティの高い作品だったと思います。
ストーリーは決して深みや厚みや捻りのあるものではなく、スタンダードな定番青春スポーツモノといった感じですが、脚本や演出、構成が良く練られた良作です。
キッズやティーンが観てもわかるようにメッセージ性はシンプルながら直球で誰にでも伝わるように工夫されているし、キャラクターもそれぞれのアイデンティティがしっかり描かれていて違和感なく見る事が出来ます。
特に主人公のケイラは非常に味わい深いキャラクターになっていて、個人的には同じダヴ・キャメロンが演じた「ディセンダント」のマルよりも遥かに魅力的なキャラクターだったと思います。
シンプルなストーリーを臨場感あるスノーボードシーンと共に気持ちよく最後まで観れる青春エンタメ作品といったところですかね。
まぁ、一言で表すなら…
【ハイスクール・ミュージカルのシャーペイ×ショーン・ホワイト】
正にこの一言に尽きるかなと。
どちらかが好きor興味がある方は、一度観ておいて損はない作品だと思います。
アシュレイの色
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240427/21/yuzupill/41/ab/p/o1080058915431257533.png?caw=800)
基本的にシンプルで気持ちの良い、ともすると引っかかりのない作品になりそうな作風の中で、良いアクセントとなっているのがやはり制作指揮を手掛けたアシュレイ・ティスデイルとショーン・ホワイト、この2人が放つカラーです。
前述した主人公ケイラは、お金持ちの裕福な娘でおしゃれに拘る少し高飛車気味なティーンですが強い芯を持ったキャラクターです。
「不可能はない。」が口癖で、逆境に立っても決して腐らず裕福ではありながらそれとは無関係に、【自分がなりたい自分】になる為にはなりふり構わずどんな努力も惜しまない。
これは、ハイスクール・ミュージカル鑑賞済の方はピンとくると思いますがほぼそのまんまシャーペイですよね。
シャーペイのキャラクター像は演じたアシュレイの影響を色濃く受けているという事なので、今作のケイラに関しても間違いなくアシュレイの影響が大きいという事は一目瞭然です。
そんな中でも単純なコピーではなく、ダヴ・キャメロンのイメージを投影させたケイラならではの個性もしっかり加味されています。
個人的にはかなり奥行きのある良いキャラクターで、単純な物語の良い味付けとフックになっていると思いましたね。
それと、ワンちゃん達がサブプロットとしてフィーチャーされるのも、まさにアシュレイ作品だな〜と。
ネイルに死んだふり等、大活躍だったドナルドくん可愛かったですね。
ショーン・ホワイトの物語
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240427/21/yuzupill/c9/29/p/o1080059815431257546.png?caw=800)
そしてそんな基本
青春物語の中で、もう一つ
大きなアクセントになっているのは
スノーボード界の
レジェンド、
ショーン・ホワイト監修による
スポーツムービーとしての
本格的な表現。
もちろんボードシーンの多くは俳優ではなくスタントが演じていますがこの臨場感はかなり作品を盛り上げてくれていると思います。
カメラワーク等もかなり色々な工夫が凝らされていますし、ハーフパイプ大会のリアルな雰囲気等も巧みに表現されていましたね。
それとストーリー、特にウィルの物語はショーン・ホワイトの実際の選手物語を大いに参考にしているのも一つの見所になっています。
自ら考案した高難易度の技に失敗し、そのトラウマで競技から遠ざかるスター選手の復活物語…
というのはこれだけでもなかなか見応えありました。
そこに前述したケイラのキャラクター性がうまく作用して物語が進んでいくので、基本はご都合主義の単純な物語でありながらも、この2つのキャラクターと物語のバックボーンがしっかりしている分違和感なく惹き込まれて最後まで観ることが出来たのはとても大きかったと思います。
まとめ
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240427/23/yuzupill/07/df/j/o1080068715431311806.jpg?caw=800)
音楽や
その他の登場キャラクターもそれぞれ良くて、前述した
ワンちゃん達や
ユーモア、何気に
親子関係を描いたサブプロットなんかも折り込まれていて、
ラフな作品ながらも
一つ一つ丁寧に作られているんですよね。
そのうえで、、
【一度挫折しても信じれる自分と誰かがいて、努力をすれば道は開ける】
というシンプルなメッセージを、子供にも大人にも、誰にでもわかるようにしっかりと伝えている。
トータルで見るとDCOM作品としてはホントにかなりの良作じゃないかなぁと思いますね。
個人的にはかなり好きな作品でした。
ストーリーのシンプルさもエンタメ性もメッセージ性もキャラクター性も、全てが絶妙なんですよね。
最近この表現にハマってるんですが、、
「映画なんてみんなこういうので良い…」と言う言葉がまさにピッタリな一本じゃないかなぁと思いました。
DCOMって、この気軽に観れる質感が個人的にとても丁度良いんですよね。
重厚な大作と違って、身構えず観れるのが。
もちろん基本はテレビ用のファミリームービーなのでそこは加味してほしいところですが…
「ディセンダント」などでダヴ・キャメロンに興味を持った方…
「ハイスクール・ミュージカル」のシャーペイが好きな方…
スノーボードやショーン・ホワイトが好きな方…
等はきっと楽しく観れると思いますし、そうじゃなくても爽やかな気持ちで観ることのできる青春ムービーになっています。
テレビ映画なんて…と嫌遠はせず是非一度通はチェックしてみていただきたい一本ですね♪
「クラウド9」は現在ディズニープラスで配信中です♪
はい。
というわけで!
今回はこの辺で。
いつも長文駄文にお付き合い頂き本当にありがとうございます。感謝です!
では、また次回!
しーゆーねくすとたぁーいむ。