はーいどうも。
今回はディズニー制作のテレビ用アニメーションについて語っていきたいと思います。
ディズニーと言えば劇場用アニメーションがやはり代表的な主流事業であるイメージがもちろん強いと思いますが、実は1980年代頃からディズニーはテレビカートゥーンにもかなりの力を入れていて、現在でもディズニーチャンネルを中心に沢山のテレビアニメーションの名作を生み出した続けているんです。
有名なところでいくと
「フィニアスとファーブ」
「キム・ポッシブル」
「ミラキュラス レディバグ&シャノワール」
「怪奇ゾーン グラビティフォールズ」
「悪魔バスター スター・バタフライ」等、、
高い人気と評価を得ている作品が沢山あります。
今回はそんなディズニーのテレビ作品郡の中から、2010年代を代表するディズニーチャンネル大ヒット作のスピンオフアニメーション作品について語っていきたいと思います。
(※当ブログは基本ネタバレありです。ご了承下さい。)
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ディセンダント キケンな世界
(原題:Descendants: Wicked World)
2015-2017年
監督
アリキ・テオフィロプロス・グラフト
エリック・フォーゲル
データ
2015年にディズニー・チャンネル・オリジナル・ムービーとして公開され大ヒットを記録したミュージカルファンタジーテレビ映画「ディセンダント」のスピンオフとなるCGアニメーションによる1話約5分の短編ミニシリーズ。全33話。
「ディセンダント」放送直後に制作が発表され2015年〜2017年にかけて全2シリーズがディズニーチャンネルにて放送されました。
一作目のその後を描いたストーリーになっていて、マル達ヴィランズキッズとオードリー達オラドンキッズの友情に焦点を描いた物語。
女性キャラクターが中心になっており本編でのメインであった、カルロスやジェイ、ベン等の男性キャラクター達は登場するもののあくまでサブキャラクター的扱いとなっています。
監督は
「フィニアスとファーブ」でも活躍した
アリキ・テオフィロプロス・グラフトとエリック・フォーゲル。
制作総指揮には監督のグラフトに加え「ティンカー・ベル」シリーズのジェニファー・マギー=クック。
音楽はキース・ホーン。
又、一作目同様多数のアーティストによるミュージカル用オリジナル楽曲が多数使用されています。
実写映画である本編とは違い全編CGアニメーションによる作品となっていますがキャスト陣はほぼ全てが前作からの続投であり、声優として自身のキャラクターを演じています。
マレフィセントの娘である本作の主人公マルを演じるのは「うわさのツインズ リブとマディ」や「クラウド9」等以前からディズニーチャンネルの主力若手であったダヴ・キャメロン。
白雪姫に登場する王妃の娘・イヴィ役には同じく新人であったソフィア・カーソン。
クルエラの息子・カルロス役をかねてから「シェキラ!」「グッドラック・チャーリー」等ディズニーチャンネル作品に多数出演していたキャメロン・ボイス。
ジャファーの息子ジェイは子役として2004年から多数のドラマや映画で活躍していたブーブー・スチュワートが演じています。
ベン王子役のミッチェル・ホープやオードリー役のサラ・ジェフリー等お馴染みのキャストに加え今作での新キャラクターも多数登場。
アリスの娘・アリー(ジェニファー・ヴィール)
プリンセスと魔法のキスからファシリエの娘・フレディ(チャイナ・アン・マクレーン、ローリー・マクレーン)
ジーニーの娘・ジョーダン(ウルスラ・タヘリアン)
フック船長の娘・CJ(マーナ・ベラスコ)
ラマになった王様からイズマの息子・ジヴォン(ブラッドリー・スティーブン・ペリー)
ディズニーチャンネル久々のビッグヒットとなった「ディセンダント」のなんと僅か1ヶ月半後という信じられないスパンで公開された初の続編であり、大きな話題と注目を集めました。
オリジナルよりも対象年齢を下げたガールズムービーとなりましたか視聴者数・評価面共に大成功を収め、ディセンダントシリーズの人気の本格化に大きく貢献。
特に個性的な新キャラクター達やオリジナルキャストのカムバック、楽曲・ミュージカルシーンのクオリティの高さが高い評価を集めました。
その後ディセンダントシリーズは更に継続されていく事になりましたが、今作はキッズを中心に独自の人気を獲得しており、特に今作のみの登場となったオリジナルキャラクター達のファンは多く、現在においても彼女達の再登場や続編を望む声は依然上がり続けています。
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あらすじ
ベン王子の戴冠式後、マル、イヴィ、ジェイ、カルロスはヴィランの子供である事に捕われずオラドンで全うな生活を送る道を選ぶ。
まだまだ【悪い子】が抜けきらない面々は騒動を起こしながらも少しずつオラドンでの生活や人々に馴染んでいく。
新しい仲間達も加わり、賑やかになっていく彼女達の日々。
しかしそんな中、新たな脅威がオラドンに迫ろうとしていた…。
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感想
余程シリーズ化の自信があったのか、アニメーションとは言え一作目の第一回目放送からなんと僅か1ヶ月半後という驚きのスピード公開となった初のスピンオフ作品。
設定こそ踏襲しているものの、よりキッズ向け&ガールズムービーとして作風はマイナーチェンジしていて、オリジナルシリーズには登場しない新キャラクター達も続々登場するなど、ディセンダントを題材として違う制作陣が手掛けたファン層を広げる為のパラレル作品的意味合いの強いシリーズとなっています。
ディズニーチャンネルの短編カートゥーンらしい早口による台詞回しや、CGアニメーションの人形っぽいモーションクオリティ、メインの4人をはじめオラドンの面々も少しずつキャラクターや関係性が変わっている等違和感も多く見受けられますが、これはこれでディセンダントの新たな楽しみの1つとして充分楽しく観れます。
ジェイやカルロス、ベン等の男性キャラクターがあからさまに冷遇されてるのは気にならなくはないですが、マルやイヴィ、オードリー等の女性キャラクター達は心情変化等も丁寧に描写されていて、本編では描き切れなかった細かな葛藤、特にマルやイヴィの【これまで生業にしていた悪との距離感】やオードリー達の【ヴィランズキッズ受け入れる事への戸惑い】等が細かく描かれていたのが非常に良かったです。
まぁ一作目の蛇足と取れなくもないですが、人間の【一度こうすると決めたけどそう簡単にはいかない】感情がなんかリアルで良かったです。
ストーリーに関してはシーズン1は有って無いような物で、新キャラクター達の顔見せのような筋書きになっていますがシーズン2では明確なヴィランが新たに登場しワリと見応えのあるストーリーが展開されます。
新キャラクター達も
ヴィジュアル・
性格共に良く
練られていてそれぞれ
魅力的でしたね。
彼女達は結局「ディセンダント2」以降出演することはなく、今作のみのキャラクターとなってしまいましたが、制作陣が違うから仕方ないとはいえ本当にこれは惜しいですね。
いつか何かの形でまた再登場して欲しい物です。
それと一作目同様ディズニー映画へのオマージュも非常に多くてその辺も楽しめました。
…しかし。。ディセンダントでこれを言ったらオシマイかも知れませんが、、ジーニーの娘ってのは流石にちょっと無理がある気が…w
そして、何よりも今作で素晴らしいのは音楽とミュージカルシーン。
これはもしかしたらオリジナルよりも好きかもしれません。
ダンスに関してはアニメーションが粗いのでぎこちない部分もありますが振り付けが素晴らしくてあんまり気になりませんでしたね。
総合すると…細かい矛盾や気になる部分はあれど、トータルではワリと良く出来たミニシリーズだったと思いますね。
本編ではできないギャグ主の展開や無益なガールズトーク等も気軽に観れて面白かったです。
まぁ…どちらにせよシリーズファンのためのお楽しみorキッズ向けのテレビ用短編クオリティな作品なので今作単体で強くオススメはしませんが、少なくともシリーズファンにとっては一度は是非マストでチェックして欲しい作品である事は間違いないですね。
本編とはまた違った魅力が味わえると思いますので。
あと、個人的にはこういうケーブルカートゥーンな取るに足らないようなノリの作品…やっぱり好きです。
深く捻った重厚感のある映画も良いですが、こういうカートゥーンにしかないアニメーションの本来の魅力みたいなものって、絶対ありますよね。
正直それ程期待して無かったんですけど、蓋を開ければとっても楽しい気軽に観れる良質なミニエンターテイメント作品でした♪
「ディセンダント キケンな世界」は現在ディズニープラスで配信中です♪
シリーズファンの方で未見の方は、ぜひぜひ一度はご覧になってみて下さ〜い。
はい。
というわけで!
今回はこの辺で。
いつも長文駄文にお付き合い頂き本当にありがとうございます。感謝です!
では、また次回!
しーゆーねくすとたぁーいむ。