ホメオパス・自然療法家の藤川由紀です。
2泊3日の島根たび、
沢山楽しみましたが、本当の目的はこちら!
日本脂質栄養学会第27回大会。
1日目は、朝9時から懇親会を含めて20時まで。
2日目は、朝9時から17時までの学びタイムでした。
今年の大会は島根で行われたにも関わらず
参加者200名以上の盛会。
参加しているのは、
大学で研究されている先生方、
病院勤務されている先生方、
油脂関連メーカーの方。
私のように一般向けセミナーをしている人は
まあ、ほぼいないわけで・・・
こういう学会、確かに相当難しいのだけれど、
世の中に出回っている
本当かどうかわからない
怪しい健康情報に惑わされず、
正しい情報をお伝えするためには
必要な場だよね。
(特に脂質に関しては情報が混乱してるからねえ。)
内容はほんとに難しいから(笑)
それをかみ砕いて
みなさんによい情報をお伝えするのが
わたしの一つのお役目かな
と思っておりますわ。
ではでは早速本題に。
今日のブログでは
今回の学会で強く印象に残った内容を
2つだけシェアしておきます。
(またよく復習して、セミナーなどでお伝えするね)
一つ目は
富山大学大学院 医学薬学研究部 の
浜崎景先生による
「妊婦における
魚食・n-3系多価不飽和脂肪酸摂取と抑うつ
との関連について」
タイトル見ただけで クラっとする人もいるだろうから(笑)
誤解を恐れず
すごくざっくりここでは書いておくね。
ようするに
オメガ3系オイルと呼ばれる
魚油や亜麻仁油、えごま油などに含まれる
αリノレン酸、EPA、DHAという脂肪酸は、
特に妊娠中と産後において
妊婦さんの精神を安定させるのに
とても重要!!
という調査結果のご報告。
(もちろん妊婦さん以外でも
オメガ3系オイルが大事だよ
そういう研究結果は山ほどあるのだけれど、
研究というのは一つ一つ丁寧に分野を区切って
調べるものだからね。
ここでは妊婦さんの精神状態と
あぶらの関係の調査報告ってこと。)
この報告の中で衝撃的だったのは、
一回の出産で母親の脳の体積は、4-6%減少する!
ということ。
これは胎児にとって必要不可欠なオメガ3系オイルを、
母は自分の脳を犠牲にしても(脳にはオメガ3が沢山。)
胎児に提供しているってこと。
母になるってすごいことだよね。
特に脳の灰白質というところは、
PUFA(多価不飽和脂肪酸)が多く含まれている場所で
やはり体積が減少するそうですが
戻るのに2年はかかるとか。
(脳のCT?MRI写真で、
減少している様子が視覚的にもわかりました!)
もちろん妊娠中、
体内や血中に豊富なオメガ3系脂肪酸があれば
脳が減少するリスクは減らせるでしょう
と、浜崎先生は講演の後おっしゃっていました。
妊婦さん、お魚を食べること、亜麻仁油やえごまオイルをとること
凄く大事ですよーー!!!
(魚については水銀の害を減らす食べ方をおすすめします。
これについては別の機会に。
ただし、水銀のデメリットより、
オメガ3系脂肪酸の必要性が上回る
という研究結果も出ているようですので、お知らせしておきます。)
そして、子どもの脳(の神経発達)については
妊娠中の影響が特に大きいのです。
産後、どんなに頑張ってオメガ3などを取らせても
なかなか追いつけない。
妊娠中の脳の神経発達の影響が
8歳まであると言われているそうです。
ぜひ覚えておいてね。
長くなってしまったので
もうひとつの研究発表については
次のブログで書きます。
もう一つの内容は、
PUFAの酸化について。
素晴らしい研究をされている先生に
出会ったのよ♪
ではまた!
島根たび、観光編はこちら。
今週はホメオパシーカウンセリング週間。
台風来てるからみなさん気をつけてお過ごしくださいねー。
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