ひとり三役やった | 神田勇哉のブログ

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フルーティスト 神田勇哉の日記



本日はとあるホールにて

知人のプライベートコンサートにて演奏させて頂きました。



演奏をした後に一般の聴衆の方からの感想を聞ける事って、

普段のコンサートではあまりない。


コンサートマネージメントがしっかりしていると、関係者とパブリックが線引きされて区別されてしまうってのと、


自主企画でのコンサートだと、ほとんどが普段からフォローして下さる方や知人なので、



今回のこの催しにて、

普段音楽を聞かない方や、音楽が好きだけどフルートソロってのを初めて聞いたという方から


「とても良かったです、感動しました」

「フルートのこんな世界があるんですね」


とお声がけ下さるのは、

私にとっても新鮮な嬉しさがあった。😚




クラシック音楽奏者ってのは、大抵が

いわゆる「オタク」なので、


1人で篭ってコツコツとベートーヴェンとかショパンとかの研究、練習をしてる人が多い。



人が集まるひと、人に会いたがる人

そしてその逆と

世の中色んなタイプの人がいるけれど、


アメリカのハーバード大学の調査に寄ると

人生の幸福度は友達の多さで決まるとの事。



幸せは数値化出来る訳でもないので、


要は明るく友達と遊んでる人は毎日楽しいです。

1人で過ごす偏屈屋さんは毎日つまらん。


って事なんだろうけど、

まぁなんとなく分かる。




我々芸事の世界は、師匠と弟子の世界でもあるので、

師匠ってのはその芸だけでなく人生において、

人としての在り方も

お手本であり目標となる。



だけど師匠の姿を改めて見てみると…


大学の教授を長年勤めて、何十年に渡って、

若者を右から左へ厳しく指導してきたが、


愛と責任感故に厳しく芸の世界を教えぬいた反動か、

生徒から「親しみ」は持たれてはいない気がする。



そう、みんな師匠の事を尊敬はしてるし

感謝もしているのだが、


「おっす!飲み行こうぜ!」


っていう雰囲気には絶対になってない。



それって幸せな人生だったのかな…?🤨




この前木ノ脇道元さんとお話をして思ったのが

先輩、先生が完璧主義でストイック過ぎると

その下の人たちは大変だなぁ、である。


50.60代過ぎたら、ポンコツで天然で

何事にも適当なくらいが、

親しみを持たれて良いんじゃないかな?




人付き合いの話に戻って、


江戸時代は一つの長屋に家族から隣のおっちゃんまで一緒に住んでいたし、

昭和の時代でも一つの世帯に子供も多くて、

ご近所や親戚付き合いも多かったので


否が応でもいつも人と一緒、

1人の時間なんてなかった。



時代が進んで現代。

1人遊びのコンテンツが充実している時代だから

誰しもが皆、基本ひとりぼっち。



こんな状況だからこそ人との繋がりを大事にしていく事が重要になっていくのかもしれません。


かといって幸せになるために

「トモダチ!トモダチ!」


って急に言いだすのもなんか変な話だから



facebookで出てきた知人の記事にコメントしてあげたりとか


昔のアルバムを引っ張りだして

その写真を知人に送りつけて

「なつかしーね」って言ってみたりとか


街の町内会の催しに足を運んでみたりとか


そんな細かい所から始めよう。