空の彼方から聞いて下さっている | 神田勇哉のブログ

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フルーティスト 神田勇哉の日記



フランスからヴァンサン・ルカ先生をお呼びして

ピアニストの故 東井美佳さんの追悼コンサート。



今年の春に、ヴァンサンと東井さんのコンサートを聞かせて頂き、

それから数ヶ月もしないうちに、東井さんの訃報が飛び込んできた。


「信じられない」という言葉は人は慣用句として良く口にするけど、

これが本当に信じられない出来事で、

今だに「またどこかでお会い出来る」と心のどこかで思っている自分がいる。



ピアニストとして多くの功績を残し、特に歌やフルートの伴奏はベテランで、

フランス語もドイツ語も堪能で

ホスピタリティにも溢れ、様々な場面でお世話になった、

本当に偉大な方だった。


コンサートはこの日2回公演で行われ、多くの人が集った。

これも東井さんのお人柄、功績によって出来上がった縁。


出演者もお客様も皆、涙を流しながらじっと故人に思いを捧げる良い会となりました。



フランス語といえば、故 立花千春さんも若くして亡くなられた方だった。

ヴァンサンもトークで語っていたが、

「この世とは不公平なもの」であり、

特に自分を犠牲にして人のために尽くすタイプの方々は早々にして亡くなっていくものである。



私、神田勇哉は能力も低いし自己中だから

きっと長生きするぞ。😏





苦労の結晶💎 この日のセットリスト。


プログラムはこんな感じ。

とヴァンサンと事前にメッセンジャーでやりとりしてあったが、

完璧な形がどうなるかは曖昧なままだった。


なのでデュオ曲集から抜粋をいくつかコピーして製本して

全部とりあえず練習しておいて後は当日の運頼み…



ヴァンサンはバタバタと本番2時間前に会場にやってきて、絶賛 時差ぼけ中。


大急ぎで、

デュオはコレをやろう。

あ、これもやろう。


僕はソロはコレを吹く。

ユーヤは何吹く?


東井の旦那様、松井さんは歌手なのだが


彼にはこのタイミングで入ってもらおう。


てな感じでバタバタと決めたプログラム。



私なんかの汚い走り書きを、コピーをお願いして

関係者全員に配って

プレーヤーで合奏の曲を大慌てでリハーサルした。


今回はなんとあの新実徳英先生が松井さんのために編曲した歌もあって、

しかも3日で書いて下さったとの事😱


そしてなんと新実先生ご本人がいらっしゃり

サウンドチェックを聞いて下さった。



そんなこんなでバタバタの後

「もう開場です!」とな!?


緊張する間も無く光の如く過ぎていった日であった。





会場は横浜駅から徒歩数分のお菓子屋さん

メーテルリンクさん


なんとあの名探偵コナンの作者

青山剛昌先生との繋がりのあるお店。



この日のコンサートのために
店の中にあったショーケースやレジを
店の外へ移動、



お店の営業よりもコンサートを優先しちゃう

音楽大好きのイケてるマスターさん。🤣


お店の中をコンサートサロンに変身させて

映像はブルーレイ、録音はノイマンという

設備投資もバッチリ!


音楽家はこういう音楽大好きな方の善意により成り立っております。

本当にありがとうございました。😌





控室も バックヤードなので、

業務用のオーブンがドーン!


かき混ぜ機とかもテレビで見る奴や〜


そして差し入れで下さるケーキも絶品なのでした。




お昼ご飯を食べる時間が無いので

空き時間にサッとパンを買ってきてヴァンサンに差し入れ、



そしたら「ありがとう」といって

ココに置いた。


なんでやねん‼️‼️



靴の上に食べ物。

およそ日本人には分からない感覚🤣


これだから異文化は面白い。