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Y’s Lab.

当研究所は、すべての方を対象に、社会で生きぬくための有効なスキルをご提案、ご提供するための施設です。
臨床心理士が独自に開発したSSTプログラムを提供し、皆さまの「生きる力」の育成に尽力いたします。

スタッフのカズです。
11月もあとわずかですね。

前回は、学習時間と成績の関係について書きましたが、その中で紹介した朝日新聞EduAのベネッセの調査をもとにした記事であまり触れなかった学習方略について触れてみようと思います。

記事によると、下のグラフのようになっています。
ちなみに相関係数は-1<r<1の範囲で1に近いほど「正の相関関係(一方が増えればもう一方も増える)」が強くなります。

学び方(学習行動)は、学習の量である学習時間と、学習の質である学習方略から成り、いずれも成績に影響しています。分析してわかったのは、学習方略の方が学習時間よりも成績との関連が強いことです(グラフ)。
学習方略については、「遊ぶ時は遊び、勉強する時は集中して勉強する」「テストで間違えた問題をやり直す」「計画を立てて勉強する」「自分に合った勉強のやり方を工夫する」など9項目を尋ねました。あくまでも相関関係ですが、学習成果を上げるためには、学習の仕方を工夫することが重要だということがわかります。


上記のように書かれていましたが、実際勉強時間が長くても、集中して意味がある学習をしなくては成果は得られにくいですし、逆に要領がいいタイプは短い勉強時間でも成績を残すため、時間だけで判断するのは望ましくないと考えます。
では、学習方略とはどういったものなのか。下位項目を調べるために、元のデータを辿ってみましたが、情報がなかったため2014年の調査のグラフを紹介します。

2014年の調査では、「自己動機付け方略」と「認知的方略・メタ認知的方略」に大きく分けられています。

自己動機付け方略は、勉強のやる気を高める方法です。メリハリをつけて勉強できているか、集中が持続するような工夫がなされているか、気が散らないよう机が整理されているかといった内容です。
これらは、当たり前にできて欲しいけれども、日頃指導していて十分になされていないと感じる部分があるところです。
同じ時間勉強をしていても、やる気をもって集中して臨む場合とそうでない場合は、成果は大きく変わります。

認知的方略・メタ認知的方略は、勉強のやり方についてになります。
分からないことは調べる、質問する、覚えるまで反復する、ノートにまとめる、計画を立てる、解説を確かめるなどです。
これも当たり前のようですが、きっちりとやるのは相応の労力が求められるため、意外とできていないお子さまが多い印象です。
過去の記事でも、まとめノートを作ることを勧めてもしない正解不正解にこだわって解説を読まないといったことに衝撃を受け、指導方法を試行錯誤したことを書いています。
当たり前のことを面倒くさがらず当たり前のようにこなせれれば、好成績にもつながるのも当然ですね。逆にそれができないお子さまも多くいるため、ただ目くじらを立てるのではなく、フォローし少しでもできるようにサポートしていくことが重要であると考えます。

最近、生徒さんから教えてもらったのですが、現在はスタディプランナーという学習計画を立てるノートが売られているそうです。
別に普通のノートやルーズリーフに書いていけば済むことではあるのですが、どう書いてよいか分からない方には良いものなのかもしれません。
学習計画を立てることが苦手なお子さまは多いですが、このスタディプランナーに限らず色々な方法を試して自分に合った方法を見つけていくことが大切ですね。

先週は縦割りワークを実施しました。

元々作成していたプログラム内容を、前夜急遽全差し替えをすることにしました。ただし内容の微調整や難易度調整をする十分な時間が足りないため、思い切って金曜日のクラスの高校生や大学生に相談することにしました。細かなルール設定や話し合いのタイミングなどとても良い意見を彼らからもらいました。さらに、プログラムを受ける側から実施する側の立ち場を経験することで、実施意図や狙いに着目することで彼らの視点が更に広がるということを実感しました。今後もプログラム内容の相談をすることで、彼らに多角的な視点をもつきっかけ作りを増やしていきたいと思っております。

#今年も出現…

 

グループワーク

高学年はアクティブワークを行いました。

社長役、秘書役、営業役の3役に分かれ、それぞれの役割を全うしながら、3役が連携し、最後はコミュニケーションに苦手感を感じている社長にプレゼン及び質疑応答を行ってもらいます。社長役のお子さんが最高のプレゼンができるよう補佐し、テーマの全体像や内容理解ができるよう、グループ一丸となって充実したコミュニケーションを図ることが最大の見せ場となります。

今回のテーマは「魅惑的なレストラン」です。

今回のプログラムのポイントは、自分たちが好きなものを作ることができるわけではなく、クライエント(講師)の希望するものを聞き取り、そのニーズに最大限に応えたものを提案しなければなりません。クライエントとの質疑応答は全3回、1回3問と決まっています。質問内容は各グループで話し合いを行い、どのような質問をすればクライエントの要望を引き出すことができるのか、また深めることができるのかをよく考える必要性があります。

クライエント側としてのニーズは2つ用意しました。1つ目は「魅力的ではなく魅惑的なレストランの希望、2つ目は「サイレントマジョリティの満足」です。毎回個で考えても答えがでず、皆で知恵を出し合わなければならないようなニーズを用意しておりますが、今回もまた全員でクライエントの意図を理解するために深い話し合いが行われました。

このワークでは「思考すること」、それを「共有すること」、最後に「共通認識をもつこと」が最大のテーマとなります。社会生活において当たり前の事柄ですが、このどこかが欠けるとうまくいかない事態が発生するものです。社会生活、いわゆる就職を念頭においたプログラム内容だからこそ、その予行演習を行い、早期に課題を発見し、それを認識し是正していくことが叶うのだと思います。

 

通常ワークテーマは「白黒思考」です。

ありがちな日常会話の中で、白か黒かはっきりさせたい登場人物の特徴や気持ちを読み解いていくことで、その問題点、また対処法などを模索しました。

 

5つの情報と優先順位

ものごとの定義を思考したのちに、優先ジュにを思考するワークです。

今回のテーマは「バラ」です。

花の種類の中では目立った存在であるバラですが、見る機会は多くても子どもが手にする機会は少ないと思います。そういった意味で知識は少ないかもしれませんが、イメージや想像をすることでバラの一般的なイメージにどこまで近づくことができるのかが問われます。

チャレンジ問題では「バラをプレゼントしたいと思っている人への助言」や「バラを飾る以外の有効活用方法の助言」についても考えてもらいました。

 

小作文ワーク

今回のテーマは「ポイントカードの良い点と悪い点について」です。

前回のテーマ「レシート」は一見子どもにとって難しいテーマかと思いきや、非常に良い出来映えでした。大人が思っている以上に、大人が活用しているものを子どもなりにそのメリットやデメリットを思考できているものです。

今回のテーマである「ポイントカード」もまた、子どもにとっては馴染みが一見なさそうなものかもしれませんが、それに類似したご褒美カードや図書カードに置き換えたときに自分が日頃どのように感じているのか、どのように評価しているのか、そのメリットとデメリットについて深く思考することができていました。

 

 

 

スマホとの付き合い方に悩む方は、老若男女を問わず多いのではないでしょうか。

1日のうちでスマホに費やす時間がどれくらいの時間なのかを問われたときに即答できる方は、セルフモニタリングのできるとても優秀な方だと思います。

ちなみに、1日のスマホの使用時間は仕事やプライベートも含めて、およそ平均4時間半と言われています。24時間のうちの4時間半を長いとみるのか、大した時間ではないとみるのかは人それぞれです。

 

そもそも私たちはなぜ、スマホにはまってしまうのでしょうか。

特にスマホゲームにはまっている人は多いですし、インスタグラムなどのSNSに夢中になってしまう人も多いでしょう。


その理由として挙げられるのは、ゲームやSNSなどは、私たちの「心の3大欲求」を満たしてくれるからであると言われています。
心の3大欲求とは、人とのつながり(関係性)、自分が何かできるという感覚(有能感)、それから、自分の意思に従って決断している感覚(自律性)のことです。

そしてスマホには、ゲームやSNS、YouTube動画によって、この「心の3大欲求」を満たしうる要素が満載なのです。
ゲームを例に挙げると、まずゲームは対面やオンラインで一緒にプレーする人たちとのつながりを与えてくれます。仮に一緒にプレーする人がいなくても、友達との会話に出てきたり、バーチャル空間のキャラクターとの世界に没頭できます。つまりゲームは、脳がつながりを感じる機会をたくさん与えてくれるのです。

さらに、ゲームで難関をクリアしたり、できなかったことができるようになったりと、有能感を得られる機会も多いのです。しかも、誰にやれと言われるわけでもなく、自分でやろうと思ってやっているので自律性も感じられます。
このように、ゲームは人間の心の3大欲求を満たしてくれるのです。
同様のことがSNSや、YouTube動画についても言えます。そして、そうした要素をふんだんに満載しているのがスマホです。要するにスマホは、人間の心の3大欲求を十分に満たすツールなのです。

 

スマホがどれほどはまりやすい、いわゆる中毒性のあるものかを説明する記事は沢山ありますが、そこから抜け出す方法についてはさまざまな意見があります。

これをすれば、誰でもスマホ依存から抜け出せるというような方法が確立されているわけではないので、余計に悩ましいものです。

中毒性が高いことは分かっているものの、皆が所持しているものである以上、自分だけまたは我が子だけそれを持たないという選択肢は取りづらいという現実があり、結果スマホを所持する決断をせざるを得ないのではないでしょうか。

 

スマホと距離を置く方法は、その人の性格、性質、特性によると思います。

自分がどういう性質なのかをよく理解し、自分が一番合った距離の取り方を選択しなければ、継続的にスマホと距離を置くことは難しいと思います。

何より、スマホと距離を置こうという思いを持つ必要性があるため、自分がスマホに依存しているという認識を持たねばなりません。

認識を持つためには、自分が1日でどれくらいスマホをさわっているのかを即答できるセルフモニタリング力が必要となります。

このように考えると、セルフモニタリング力はスマホ問題を始め、あらゆる場面で必要になる力なのだと気づきます。自分をよく知り、理解しようとする人は、自分にふりかかる問題にいち早く気づき、素早く対処することが可能となるのです。

このセルフモニタリング力を身につけるためには、自己分析をする癖をつけることが大きなポイントになります。日頃から、自分と向き合い、内省する癖をつけていくことがとても大切です。

 

 

 

座学とは異なり、グループワークを行うと個々の課題が浮き彫りになることも多々です。

グループなので、個と個がぶつかり合うといったこともありますが、それはきっと日常生活における課題点の再現であると思っています。その再現ができたことは、ようやくスタートラインに立てたことになります。そして今後どのようにサポートをして欲しいのかまたは、すれば良いのかなどを、子どもたちとじっくり時間を掛けて考えていくます。

#柿

 

グループワーク

中高生以上の高学年は、前回実施したアクティブワークの反省回でした。

実は前回のアクティブワークの実施日がちょうど祝日でしたので、急遽保護者さまの参観を行いました。グループで協力して仕上がったものを保護者さまの前でプレゼンし、また質疑応答まで立派にこなすことができました。質疑応答では保護者さまからの質問も募らせていただき、最後のジャッジメントにもご協力いただきました。良い参観となり、感謝申し上げます。

とても良いプレゼンおよび質疑応答ではあったのですが、個々でワークの振り返りを行うことは今後の自己成長へと繋がります。

全体を通した感想、良かった点、悪かった点、次回に活かしたいと思った点などをまとめてもらい、プレゼンしてもらいました。さらにグループ全員に感想を伝えてもらうことにより、自分では気づくことができなかった他者からの視点を知ることができたと思います。

通常ワークは、会話を通したコミュニケーションを学ぶワークを実施しております。

今回のテーマは自己否定感や被害感の強い人から責められたときにどのように対応すれば良いのかを考えました。

また客観的にコミュニケーションのやり取りを見聞することにより、卑屈であること、ネガティブであること、被害的であることが周囲にどのような印象を与えるのかを想像してもらうことで、対人関係においてどのような対人態度を取ることが自分自身にとって良い結果へと繋がるのかを考えてもらいました。

 

「場合」から考えるワーク

「~の場合」という他視点でものごとw思考することにより、ものごとの見方や考え方の回路を増やすためのワークです。

今回は5歳の男の子、20歳の女の子、60歳の男性からそれぞれあなたに向けて「ありがとう」と言われた場合、そこにはどのような理由があるのかを考えてもらいました。

ありがとうは感謝の言葉ですので、ポジティブな出来事があったということが想像できます。回答するお子さん一人ひとりが過去にどのような体験で誰かに「ありがとう」と言ってもらえただろうかということを思い起こしながら、回答してもらいました。但し、その「ありがとう」を言う相手はバラバラの年代や性別が設定されています。その点を加味した上で、どのような可能性のもと「ありがとう」へと繋がったのかを想像してもらいました。

 

小作文ワーク

今回のテーマは「レシートについて良いところと悪いところ」です。

何かを購入した際に必ず手にするものがレシートです。

それは子どもであっても同様ですが、果たしてどれほどのお子さんがその意味をきちんと理解できているでしょうか。

何のためにレシートが発生するのか、レシートはどのように活用するのかなどのさまざまな点から思考した上で、レシートの良い点と悪い点を考えてもらいました。

今回のワークで得た知識や思考を今後の生活で活かして欲しいです。

 

 

 

スタッフのカズです。
11月に入り少しずつ寒くなってきましたね。

前回まで、夏休みの宿題をやる時期宿題よりも大切なこと宿題と学力の関係と3回に渡って宿題について取り上げました。
今回は、学習時間と学力の関係について書こうと思います。

学力を身につけていくためには、学校の授業だけではなく、家庭での宿題や自主的な予習復習がなされた方が良いのは当然のことかと思います。
では、実際に家庭学習がどの程度なされているのかを調べてみました。

ベネッセ教育総合研究所の小中学生の学びに関する実態調査 速報版 [2014]によると、全国の小学4年生から中学2年生の子ども5,409組を対象に調査し、成績を上位、中位、下位に3分割にした家庭での学習時間が以下の通りです。

成績上位層は平均勉強時間が長く、下位層は短いというある意味想像通りの結果になっています。
一方で、成績上位層であっても小学生の約6割、中学生の約5割が1時間以下程度の学習時間ということも分かりました。

普段指導していても日頃からちゃんと勉強しているかというのは、少し教えれば分かるものです。
成績を上げたい、良い成績をとりたいのであれば、相応の努力は必要不可欠であるということは間違えないでしょう。

一方で、朝日新聞EduAのコラム、こちらもベネッセの調査をもとにした記事となりますが、ベネッセ・木村治生さん「学習時間より『学習方略』が成績に影響する」によると、学習時間と成績との相関は、統計的には有意ですが、関連は強いとはいえないとのことです。(学習方略についても非常に興味深い内容ですが、今回のテーマと異なるため触れないでおきます。気になる方はリンクからどうぞ)
有意な相関であるものの、強い相関でないということなので、勉強時間こそが大事で、長くやればやるだけ良いというものではないのではないかと思います。

それらを踏まえると、お子さまの状況に合わせて、無理なくやっていくことが大事だと思います。
現状の学力、モチベーション、コンディション、集中力など様々な要因を考慮して、できる限りでやっていくのが大事であるということです。
もちろん勉強しないよりは勉強した方が良い、勉強時間が短いよりは長い方が良いというのは、当然のことではありますが、無理強いしてしまえば、モチベーションを余計に下げてしまう結果になるでしょう。

「もっと勉強しなさい!」と言いたくなる気持ちは分りますが、それよりも、少しでも長く机に向かえるような意識づけ、励ましが重要になってくるのだと考えます。
モチベーションを高める関わりは、私自身も指導の上で日々試行錯誤して尚難しいと感じているので、簡単なことではありませんが、まずはそこを意識していくことが大切です。