宿題よりも大切なこと | Y’s Lab.

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臨床心理士が独自に開発したSSTプログラムを提供し、皆さまの「生きる力」の育成に尽力いたします。

スタッフのかずです。
先月、夏休みの宿題について書いたので、宿題についての記事を書こうと思います。

お子さま、保護者さまの悩みごとを聞いていると、話題に出てきやすいのが宿題です。
量が多い、内容が難しい、家で集中して勉強できないなど、多くの方が悩まれているのだと思います。

分量や難易度については、宿題というシステムの難しさもあると思います。
それは、児童生徒の勉強の得意不得意に関係なく、一律で宿題が出ることです。
ある程度、平均的な子が基準となるので、勉強が苦手なお子さまからしたら、相当大変なことなんだと思います。

理想をいえば、児童生徒一人ひとりに合った宿題がカスタマイズされると良いのですが、ただでさえ忙しい学校の先生がそこまで調整するのは難しいことなのでしょう。
そうなると、家庭での調整ということになります。
事前に保護者さまが学校の先生に交渉して、減らしてもらったり、なしにしてもらったりするということです。

大前提として、宿題はやらないよりは、やった方が良いに決まっています。
ただし、宿題を苦にして、調子が悪くなる、学校に行きたくなくなるくらいなら、こういった調整することも悪いことではないと思います。
宿題は基本的にはやるべきことではありますが、絶対にやらなければならないという考えは場合によっては捨てるべきだと思います。
ただ、中学校では内申点、高校では卒業のための単位が絡んでくるので、そういったデメリットもあるので、そうもいかないかもしれませんが…。

宿題をやることはとても大切なことに違いありませんが、それ以上に大切なことは、お子さま一人ひとりの現状に合わせていくことだと思います。
まずは、できることをできるだけ確実にやること、そこからはじめていけると良いでしょう。

#不機嫌そうにおやつを食べるラビちゃん