グループコース | Y’s Lab.

Y’s Lab.

当研究所は、すべての方を対象に、社会で生きぬくための有効なスキルをご提案、ご提供するための施設です。
臨床心理士が独自に開発したSSTプログラムを提供し、皆さまの「生きる力」の育成に尽力いたします。

インフルエンザが猛威を振るっているようです。

先週は、突如インフルエンザに罹患したお子さまからのお休みの連絡が続々と入りました。

学級閉鎖や学校閉鎖になっている学校も増えてきたようですので、皆さん十分にご注意ください。ラボでは、インフルエンザとコロナの流行が落ち着くまで、手洗いと手指消毒の徹底を強化いたしますので、ご協力お願いいたします。

#曼珠沙華

 

グループワーク

高学年は前回実施したアクティブワークの振り返り回でした。

とても難易度の高いテーマに挑戦したからこそ、成長した点を沢山垣間見ることができました。一方で個々の癖や誤った認知などに触れることもたくさんありました。思いこみやこだわりのために他者を傷つけてしまったり、自分の意見を通したいがために他者の気持ちを無視してしまうような場面も見受けられました。そういった点を振り返り、よく自省していくことがとても大切だと思います。そして今回学んだことを次回にどのように活かすのか、その手立てを子どもたち一人ひとりと時間をかけてじっくりと考えました。

通常のコミュニケーションワークは、友だちがもっているものが羨ましくて思わず盗ってしまうという内容の会話を聞いて、細かな点について考えてもらいました。

 

5つの情報と優先順位

新しいワークではありますが、今まで実施してきたプログラムを踏襲したワークです。

ものごとを説明するための5つの情報を上げ、それらを優先順位の順番に並び替えていくものですが、このワークは得手不得手がはっきりと分かられます。そして苦手な人のほうが多いです。そのため、少しずつ形を変えながらワークとして出題しています。

これは何かを説明する際、必要となる力で、どんな情報をどの程度、大きくまたは小さく、具体的にまたは抽象的に伝えたら相手が理解しやすいのかという判断基準になります。

今回のワークでは、予めたくさんのヒントとなる情報を提示し、その中から適切な情報を選び、それを伝える際の優先順位を考えてもらいました。

 

小作文ワーク

あるテーマについての良い点と悪い点をまとめてもらっています。

今回のテーマは「運動」。

運動の良い点と悪い点についてそれぞれ思考してもらった後に、文章でまとめてもらいました。一般的に運動は良い面ばかりが強調されているため、悪い面が思いつかず苦戦しているお子さんが多い印象でした。気持ちやモチベーションの持続という点から考えたり、天候の点から考えたりすると悪い面が見えてくるものですが、たくさんの視点でものごとを考えることが苦手な人にとっては、例えば「運動すれば健康になる」という視点から抜け出せず、悪い点を考えることが難しくなってしまいます。ものごとの良し悪し(メリットデメリット)を思考することは、多面的な思考力を身につけるための第一歩となるのです。