意地の久留里線乗車話 | 郵便局員のごった煮よもやまブログ

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さて実は先月ヤフーニュースで千葉県のJR久留里線がヤバい状況だという話を知った。ここ数年いろんなローカル線に乗るようになった人間としては関東に居を持つ人間としては関東の鉄道がこのような状況になるのは正に灯台下暗しである、このまま乗らずに放っておいて廃線となってしまったら関東在住の鉄道好きとしては大いに恥ずべき事である。廃線を食い止めるためにはたとえ生涯1回としても乗る事しかないのだ、と言うわけで先日非番の日を利用して日帰りで久留里線に乗る事にしたのだ。

 

と言うわけで雲一つ無いある晴れた日に(オペラかよ!)とにかく総武線快速に乗って12時22分に木更津駅に到着、実は久留里線は関東の線路では珍しくスイカ・パスモなどの交通系ICが使えないので、とりあえず一旦駅を出たのだが出発まで30分以上の余裕があり昼飯の時間なので内陸側の方の出口にある駅前の蕎麦屋に入りあさりのかき揚げそばを平らげて出発に備えた。

 

そして再び木更津駅の中に戻り久留里線のホームに入ると既に2両編成の列車が到着しており中に入るとそこには割と多めの乗客がおり(数えてみたら多分90人以上もいた)、この様子を見て「ホントにこの線ヤバい状況なのかな?」と思った。休日の真っ昼間だから有り得るのかなと思ったが、真実は後で話すとしまして13時1分に列車は木更津駅を出発した。

 

出発すると列車はまずは木更津の住宅地を走り、上総清川を過ぎたあたりから田畑や空き地が続出するようになり正にのどかな田園風景が広がっていった。そしてそれから更に少しずつ標高が上がっていき目に見えても少しずつ山地に入っていった感があった。

そして13時48分に列車は主要駅である久留里駅に到着、ここで列車交換のために少し待ち時間があるのでひとまず列車を下りて少しばかし写真を撮っていたのだが、様子を見ていると下車する人はそんなに多くないが実はそれ以上に乗る人が多かったのでこの時点で列車の乗客は多分100人を超えていた。この書いた事を見て「どこがヤバい状況なんだ!」と言う人も多いと思うが、真実は後で話すとしまして…。

 

列車が久留里駅を出発すると完全に山ん中・山里に入っていった、「久留里線がヤバい」原因の一つが久留里⇔上総亀山間にあるのだが、実際に乗車して感じたのは「この地形の状況じゃ廃線してバス転換したら余計良くないだろうな。」という事です。とにかく前述の通り久留里以降は完全に山ん中である、もしバス転換したら地形的にアチコチ迂回運転しなければならないので余計に行き難くなるんじゃないかと思う、鉄道だからこそスムーズに行けてるのだ(これは昨年乗った木次線にも同じ事が言える)。

そして春先だったので沿線には黄色い菜の花が多く咲いていて車窓からバッチリと写真に収めた、こういう車窓風景を絶対に無くして欲しくないな…。

 

そして列車は私を含めて約100人以上の乗客を乗せたまま14時11分に終点の上総亀山駅に到着した。列車を下りて駅舎を出るとある程度の集落はあれど御世辞にも栄えているとは言い難い状況でいかにも山間ののどかな集落と言ったところだ。しかし後で知ったのだが実は歩いて10分の所に亀山温泉があり何軒かの宿泊施設もあって、しかも施設によっては日帰り入浴も可能という事でこれを知らなかったのは恥ずべき事であった。

さて駅構内および駅前で私は写真を撮ったのだが、周りを見たら私だけでなく相当数の人もカメラやスマホで撮っていてどうやらこの人達も推測するとヤフーニュースで知って乗ったいわゆる「私と同じ考えの人達」であった。しかも赤ちゃん連れの家族も何組かいたのだが、赤ちゃんに久留里線を体感させるのは凄く良い事であった。

 

さて到着から16分後の14時27分に帰りの列車は上総亀山駅を出発し木更津駅に向かったのだが、とにかく行きの時のおさらいとして車窓の風景をしっかりと眺め、15時36分に木更津駅に到着。あとは行きと同じ総武線快速に乗ったのを皮切りにアレコレ乗り継いでその日のうちに自宅に戻りました。

 

いくら休日の真っ昼間とはいえまあ時期が時期だけにこれだけの人数が乗るのは驚いたが、ある程度時間が経って喉元過ぎれば何とやらで元の木阿弥で乗る人が少なくなったら何にもならない。今回の乗車が焼け石に水とならないためにも喉元過ぎればの言葉を肝に銘じて少なくとももう一回は乗らなければならないな、と感じましたね。

 

と言うわけでぜひ皆さんも久留里線に乗ってみて下さい。