今週の出走馬 2024/3/16 17 | 一口馬主の記録帳

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出資している馬たちについてあれこれ書いていきます。

 
今週の出走馬は3頭、すべてシルク馬です。また来週からしばらく出資馬のレースがなさそうなので、今週はどのレースでもいいので勝ちたいです。
 

3/16土曜日
 
中京11R 中日スポーツ賞ファルコンステークス(G3) 芝1400m
フェンダー(シルク) 西村淳也騎手
 
中山12R 4歳以上2勝クラス ダート1200m
デュードメール(シルク) 津村騎手
 
 
3/17日曜日
 
中京2R 3歳未勝利 ダート1400m
マーブルマウンテン(シルク) 亀田騎手
 

フェンダーは昨年12月以来のレースになります。前走の1勝クラス芝1200mは継続騎乗だったルメール騎手のアドバイスによりブリンカーを取って出走しましたが、それが原因なのか行き脚が全く付かず、かつ前半3Fが32.5秒という超ハイペースのなか、後方のまま伸びるでもバテるでもなく、前半3F、後半3Fともに34.8秒で全く同じという、レースにならない形で終えました。
前走で好走していたら年明けから重賞などを使っていくことになっていたのでしょうが、全くの見どころなしでしたのでしがらきにてじっくりと調整され、1勝クラスから再出発と思いきや、まだまだ期待されているようでG3のこのレースへ駒を進めることになりました。

このレースに出走する同じモーリス産駒のシュトラウスと同様にこの馬も気性に問題点を抱えています。シュトラウスはひたすらハイペースで飛ばすだけの陽気な気性難みたいですが、この馬はデビュー戦は走る気なし、ブリンカーをつけて勝ち上がった2戦目は一転ハイペースですっ飛ばし、1勝クラスの3戦目でもハイペースからの逃げバテ、かと思えばもみじステークスでは先行から味のある競馬で2着、常識にかかってきたと思えば次のレースで暴走、ブリンカーが効きすぎたということでそれを外した前走では走る気なし、と本当に気まぐれなタイプの気性難です。

1週前の調教では後ろから前の馬を追いかける形になりましたが、関係者いわく「前に追いつけないと諦めるような感じ」「追いつけないと見ると自分から走るのを止めているようでした」など問題を指摘され、今週は先行する
形の調教にしたそうですが、「先行させると前向きに走ることが出来ていましたし、最後まで集中力を欠くこともなかった」そうで、前に行く形が合っているのでしょう。前にいくということは今回はブリンカーを装着することになります。その場合心配される暴走ですが、「周りが見えないことで入れ込むことに加えて、見えないところから急に馬が来るとそれを気にして集中力を欠いてしまうと思うので、ブリンカーの後ろに小さな穴をあけておけば、馬が徐々に迫ってきても心の準備が出来るかもしれません」と、ブリンカーに穴をあけるという策で挑むようです。あまり聞いたことがない話ですが、そういった細工はルール的に大丈夫なのでしょうか。ともかく陣営が何とかしてこの馬の実力を発揮できるように努力してくれているのは伝わり共感できます。

あと先週の更新コメントで西村淳也騎手が「本質的にはもう少しゆったりとした距離が良さそうですが、気持ちの面を考えると短い方が集中して走ってくれる」と言っていましたので、スピードの絶対値は純粋な短距離馬に比べると高くないように感じますので、後方から末脚にかけるよりも前々でレースを進めるほうがあっているのでしょう。

先行する形になるので枠順は内がいいと思っていましたが、2番枠という素晴らしい枠を当てることができました。展開的には抑えのきかなくなったシュトラウスやかかり癖のあるダノンマッキンリー、またこの時期の短距離戦を先行して勝ち上がってきたスピード馬たちでおそらく前半ハイペースになり、前に行くこの馬も苦しくなるかと思いますが、相対的に瞬発力に劣るこの馬にとってはスローの上がり勝負よりはいいでしょう。

鞍上の西村淳也騎手はどちらかというと「剛」のイメージですが、「柔」のルメール騎手ではどうしようもなかったこの馬が「剛」の力で制御された場合、果たして気持ちを切らさずに走り切れるのか、不安の方が大きいですがワクワクもします。ともかくこの馬の場合は走ってみないと分からないので、期待せずに見守りたいと思います。




デュードメールは前走1月の中山ダート1200mで追い込みながらも惜しくも2着、間隔をあけて同じコースでのレースに挑みます。

この馬は中央で勝ち上がれず地方で2勝して中央に復帰しましたが、それからはダート短距離で後方から脚を伸ばすレースを続けています。前が止まっていることもあるのでしょうが画面の端から目の覚めるような末脚を使うので、これだけスピードがあれば先行したほうが安定するのではと思っていましたが、先週の更新で「トモが嵌まってくるまで時間が掛かるので、勝負どころでは少しモタモタするところを見せてしまっていました」や今週も「前半はハミに頼って馬体が伸びたような走り方になってしまっていましたが、段々と馬体が嵌まってくるとフォームが良化」と言及されていましたので、走りながらフォームを整える馬なのでどうしても前半は前に行けないのでしょう。

この馬が上位に入れるかどうかについて、実力云々よりも展開と馬場状態次第になります。展開ですが中山ダート1200mは前半かなりのハイペースになることが多いのですが、レースの前半3Fが33秒台ですとハイペースで縦長の展開になり、デュードメールは内を通って後方からスムーズに追い上げることができ、かつレースの後半3Fも37秒台になるので追い込みがききます。ただ前半3Fが34秒台になると馬群もそれなりに固まり、上がりも36秒台になるのでこの馬では届きません。ただハイペースになるかならないかはスタートしてみないとわからないことで、逃げ馬がそろっていても逃げ馬同士で折り合いをつけてペースが上がらないこともありますし、逃げ馬不在でも我こそはとハイペースになることもあります。ですのでこれは考えても仕方のないことです。

馬場状態はもちろん乾いた時計のかかるダートが好走条件です。下が湿って時計が速くなると物理的に後ろからでは届きません。今のところは雨の予報はなさそうですので、前日の金曜日時点では稍重。明日は最終レースですので日中は気温もあがるようですし、太陽に頑張ってもらって少しでも乾いてほしいところです。

この馬は上がりのかかって追い込みの効くコースのダート短距離、と好走条件が絞られます。来年3月が引退リミットですし、もともと脚元があまり良くないのでレース間隔を空ける必要がある馬でもあり、引退まで使えるレースがあと4.5回くらいではないかと思います。上のクラスでこの馬の実力が通用するかどうか見たいので、条件戦では取りこぼしなく一戦一戦を必勝態勢で挑んでほしいと思います。




マーブルマウンテンは昨年12月の阪神芝1200mでデビュー、中団後ろを進み、直線に入ってからも伸びるでも伸びないでもなく、1着とは0.7秒差の8着でレースを終えました。優先出走権が取れなかったのでそのまましがらきへ放牧、今回はダートに矛先を向けてこのレースに挑みます。

父Soldier's Callに馴染みがないことや、厩舎コメントも今の時点の調子に言及したものが多く、気性的にどうか、体質的にどうか、スピードがあるのか、スタミナがあるのか、そのあたりの話が最近までほとんどなく、追加募集で関わる時間が少ないこともあり、どうにも感情移入できない感じが続いていました。せっかく出資してこの馬のことを深く知りたいのに情報がない、ということが続き、調教師がこの馬にそもそも無関心なのでは、とさえ思っていました。

ただ今回しがらきから帰厩してからは
「新馬の時からあまり息遣いが綺麗な方では無い」
「前走で騎乗したムルザバエフ騎手は、『今回は距離が忙しかった。ムキムキのダート馬っぽくはないので、もう一度芝を試してみても良いのでは』とコメントしていたとか」
「ワンペースなところがある」
などいろいろなコメントが出てきましたので、ようやくこの馬の特徴の一部を知ることができた感じです。

デビュー戦では味のない競馬になりましたが、今回は2/9に帰厩してから速いところを5本こなしており、前走よりは明らかに仕上げっていると思います。初めてのダート戦になるので砂を被った時にどうかとか、筋肉の付き方もダート向きではないとのことなので牡馬相手に根負けしてしまうかもしれませんが、未勝利戦でマル外が出ることができる牝馬限定戦はありませんので言っても仕方ありません。外枠あたりを引いて揉まれない形で先行できれば上位には食い込めるのではないかと期待しています。できれば勝ち上がってほしいですが、今回勝ち上がれなくても素質の一端を見せてくれるレースをしてくれればと思います。


それでは、また!