2017夏 長野・愛知・静岡34 和の湯(やわらぎのゆ) | 楢丁(YOUTEI) 旅の話

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趣味で書きためた旅日記が、膨大な量になりました。2020秋に脳出血、2023には食道癌を発症と、様々なことが起こりますが、克服してまた旅に出たいという気持ちは変わりません。
お付き合い頂けたらありがたいです。どうぞよろしく。

2017夏 長野・愛知・静岡34
和の湯(やわらぎのゆ)

8/13(日)
 さて、秋葉神社の山から下りると、今度はテン場を探さなくてはならない。天竜川は増水中、こんな時に河川敷など、と思いきや、森町方面に行くのを間違って南下してしまい、そのまま川沿いに下っていくとなかなか良さげな河川敷緑地帯の公園が現れた。天竜川の右岸、相当に広大な草地の公園で、ところどころに木立のあるところなど、伊勢のラブリバー公園を彷彿とさせる。ゲートも見当たらず、管理は緩いようだ。

 


 天竜川自体は茶色に濁って増水し、流れも急だが、緑地帯からはかなり離れていることもあって、全く問題はなさそう。ここでくつろいでいる人たちは、風体や言葉から判断するに、7割方外国人のようで、「川に降りると危険」といった表示の看板も英語ではなく、ここではポルトガル語が使われているようだった。


ポルトガル語が使われている看板。下記のサイトより転載

 

 

 次は風呂、ということになるが、このあたりには銭湯が見当たらない。富山、石川や福井といった北陸の都市部には、今も街中にかなりの数の銭湯があり、地元ならではの風情が味わえるものだが、地域に根ざす文化の問題なのだろう。このあたりにはめぼしい温泉場もないが、車を走らせれば、大きな温浴施設はある。

 まだ時間はあるので、先に近くのイオンへ行ってみることにした。天竜川を渡って東に行くが、このあたりは袋井だろうか。もう本当に日本全国どこもかしこもイオンに席巻されている、と形容していいほどだが、ここはイオンの中では比較的小規模の施設。イオン系列のスーパーの隣に地元の八百屋兼惣菜屋さんがあって、ここはしゃれっ気もなにもないが、外国人と思しき人たちが結構入っていて、賑わっている。覗いてみると、特に果物が異常に安い。好きな桃やプラムにはつい手が伸びる。特大のプラムが6個で120円、黄桃が4個480円、買いはしなかったが小玉スイカが3個350円、こんな値段の付け方で利益が出るのが不思議なくらいだ。「パティオ生鮮市場」という名の店だった。

 

ブログに登場した「パティオ生鮮市場」

 

 比較的近いところにある入浴施設へナビを頼りに行ってみると、これが見当たらない。丁度そこが新東名のETCスマートICになっているから、それでなくなったのだろう、というのが一応の推理である。

 もう一つナビで見つけたのが「和の湯(やわらぎのゆ)」という、これはイオンを通り越して更に東の方にある。テン場からは車で30分ばかり離れてしまうが、かなり大きな温泉施設のようで、広い駐車場は車で相当埋まっている。温泉を利用してフグの養殖も手がけているらしく、施設内にある食堂でフグ料理も出しているという看板があった。近くにテン場が取れていたら、こんなところで一杯やりながらフグ刺しでもつついて、というのは夢物語。

 

 

 しかし、銭湯だったら、ああ、あの時は路地を入って、構えはこんなだったな、などと情景を思い出すことが出来るものだが、大きな入浴施設というのはどこも同じようなもので、今思い浮かべようとしても、それが記憶に残っているどの施設だったか、すでに錯綜してよく分からなくなってしまっている。章子のメモには「人は多いがキャパがあるようで、結構のんびり入ることが出来た」と書いてあった。


充実した温浴施設(和の湯HPより転載)

 テン場は天竜川の公園を下流側に少し行ったサッカーグラウンドに取った。草地はよく刈り込まれ、広々としていて周囲も静か、気温も夜になって下がり、涼しく寝ることができた。

 

テン場で夕飯の図

 

 

 

2017夏 長野・愛知・静岡35 遠州森町につづく