フェイジョアの挿し木の鉢上げ | ゆたか農園のブログ

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新規就農した夫婦のブログです。「ゆたか」は妻、夫、息子の名前の頭文字を1文字ずつ取って名付けました。「ゆたか」にはrich、wealthy、fertileといった意味だけでなく、家族3人で力を合わせて頑張ろうという想いが込められています。

今日は朝から梅雨らしい天気で、フェイジョアの挿し木の鉢上げをしています。

 

今年のフェイジョアの鉢上げはようやく100本を超えました。

分母が違うので単純には比較ができませんが、今年も生存率が高いのはウィキトゥ、デンズチョイス、アハート、アントアネットです。それらと比べ、ゴールデングースとホワイトグースは明らかに生存率が低いです。わずか2坪のビニールハウスの中で、日当たりや風通しといった条件にそれほど違いがあるとは思えません。水やりだって毎日欠かさず(たまに忘れましたが)均等に水がかかるようにしてました。なのに品種によってこれだけ生存率に差が出ているのは、やはり品種の違いと考えたくなります。それに他品種と比べてゴールデングースとホワイトグースは鉢上げした後に根が付かずに枯れてしまう割合も高いです。

 

一般的にブルーベリーの挿し木は品種によって発根率に違いがあるという意見が多いです。たとえばノーザンハイブッシュ系だと、スパルタンやダロウなどは発根率が低く、ブリジッタやブルーレイなどは高いと言われています。しかし、私の挿し木法だと品種による発根率の違いはほとんど感じません。どの品種も8~9割くらいの成功率です。だからフェイジョアの発根率の違いも品種の違いが原因だと決めつけたくありません。品種のせいにするのは簡単ですが、それではこれ以上の成功率のアップが目指せません。

 

前にもこのブログに書いた記憶がありますけど、苗の生産農家さんの手取りは販売価格の半分ほどだと聞いたことがあります。アポロやマンモス、トライアンフといったフェイジョアの普通の品種だと、2000~3000円で苗が売られています。つまり生産農家さんの手取りはその半分の1000~1500円ほどです。そこから鉢、用土、肥料といった諸経費や、水やりするのにパートさんを雇っていたら人件費も引かなければなりません。そうしたら利益なんて1本数百円になってしまいます。私のような3分の1ほどの成功率ではとても経営が成り立ちません。だから生産農家さんはフェイジョアの挿し木のコツをご存知で、高い成功率で苗を生産できているのではないかと。だから私もそうなりたいと試行錯誤を重ねています。まぁ、かつては1000本以上挿し木して成功したのがたった30本なんて年もありました。それが3分の1の成功率になったのですから、いちおう及第点に達したとしておきましょうか。

 

あと、今年からフェイジョアの主要な品種の挿し木については園芸ラベルに1本1本品種名を書くのをやめました。代わりにデンズチョイスは青、ウィキトゥは緑、アハートはピンク、アントアネットは赤、ゴールデングースは黄・・・といった具合に、色違いのラベルを使います。

ホワイトラベルよりも1枚1円ほど高いですが、ブルーベリーみたいに100品種以上を挿し木するわけではありませんし、作業時間の短縮になっています。

 

私たちの畑での品種更新のために一部は手元に残しますけど、今年鉢上げできたフェイジョアの苗もいずれ販売する予定です。早くて来年の秋ですかね。またその頃にどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

~ブルーベリー狩りについて~

入園料は今まで通り、時間無制限の食べ放題で中学生以上1200円、小学生600円、幼稚園・保育園児300円、お持ち帰りは別料金で100グラム300円です(すべて税込み)。ご来園の直前でも構いませんのでお電話いただけるとありがたいです。特に土休日の午前中は混み合いますし、午後は配達などで妻も私も不在のことがありますのでお電話で確認願います(080-5126-9832 岡田)。ご連絡の際は①ご来園日、②およそのご来園時間、③人数、④代表者様のお名前をお知らせください。

 

あと、私たちが収穫したブルーベリーも販売します。100グラム400円で、1kg以上のご購入で1割引です(1kg3600円)。ご注文をいただいてから収穫しています。こちらもお電話でご予約をお願いします。