みてかいで「健尿」生活!(読売新聞やってみようシリーズ) | 勇者親分(負けず嫌いの欲しがり屋)

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読売新聞サイトの「医療と介護」が、一部有料化だので、いろいろ変わってから「やってみよう」が更新されているのに気がつきませんでした…

本日、UPしていなかった記事を全部UPします。

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=15645

より

 おしっこの色、におい、回数……。日によって違うことがあるけれど、体に問題があるのだろうか。

80年で40トン以上
 個人差はあるが、排尿量は1日1・5リットルで、人生80年で重さ40トン以上に達する。そんなおしっこを無駄にトイレに流してしまうのは、もったいない。帝京大病院(東京都板橋区)泌尿器科教授の堀江重郎さんは「全身を巡る血液から作られるおしっこは時に、体内で起きた異変を知らせてくれる」と話す。

 おしっこを作り出す工場が、「腎臓」だ。にぎりこぶしほどの大きさの、そら豆のような形をした臓器で、おなかの裏側あたりに左右に2個ある。

 腎臓は毎日、流れ込んでくる延べ200リットルもの血液をふるいに掛け、必要な物と不要な物をえり分ける。また、体内の水分量を調節する役割を担っている。

 おしっこは汚いものと思われがちだが、実は違う。健康な人なら、体の外に出るまでは無菌で、とてもきれい。成分は95%以上が水で、たんぱく質が分解されてできた尿素、ナトリウムなども含まれる。

年1回は尿検査
 では、健康的なおしっことは、どんなものだろうか。

 おしっこの色、におい、回数から健康状態を見る方法を「やってみよう!」にまとめた。

 ただし、おしっこの表面上の異変だけでは分からない病気は多い。尿に血液が混じる「尿潜血」は顕微鏡で見ないと突き止められない。堀江さんは「喫煙男性の尿潜血は、20人に1人の割合で膀胱がんが見つかる。年を取ると腎臓機能は落ちるので男女とも50歳以上から1年に1回は尿検査を受けてほしい」と勧める。

 十分な睡眠や運動、入浴は腎臓の働きを活発にする。健康的な生活を心がけよう。(坂上博)

「濁り」は細菌感染の疑い

【色】

 「無色または淡い黄色」=一般的
黄色は、赤血球中のヘモグロビンが壊されてできたビリルビンの色。水分を多く取ると色は薄くなり、運動して汗をかくと濃くなる。黄色の濃淡は健康と関係ない。

 「濁り」=細菌感染?
膀胱炎、尿道炎などの疑いがあるので、病院の受診を。

 「赤褐色、どす黒い赤色」=血尿?
尿路結石、膀胱炎などが原因で、尿に血液がまじっている可能性がある。ただし、抗生物質や糖尿病薬など一部の薬には、尿を赤くするものがある。

 
【におい】

 「無臭かアンモニア臭」=一般的
アンモニア臭が強いのは水分の摂取不足が原因のことが多く、健康上ほとんど問題ない。

 「甘酸っぱいにおい」=重症の糖尿病?
症状が進んだ糖尿病患者は、甘ったるいアセトン臭がする尿が出ることがある。酒を飲むと同様のにおいがすることもある。

 
【回数】

 「1日に4~6回」=一般的
3回または7回でも、それほど心配ない。

 「8回以上」=頻尿
前立腺肥大、過活動膀胱、心臓病、糖尿病などの可能性がある。コーヒーの飲み過ぎ、喫煙、緊張、うつ病などでもトイレが近くなる。

 「2回以下」=脱水?
病気ではなく、水分不足かも。極端に少ない場合は、急性腎炎など腎臓病が隠れている危険性もある。

 (解説は、帝京大泌尿器科教授の堀江重郎さん)

(2009年10月22日 読売新聞)