自然界は冬になると草木は葉を落とし、根に栄養を蓄え、動物は秋から冬にかけて食欲が旺盛になり、体内に栄養を蓄えます。動物によっては冬眠するものもあります🐻
 人間は両親から生命を受け継ぎ、それが「腎」に宿って成長していきます。五臓の中で、腎は一番成長が遅く、歯が生え髪が豊かになり、生殖能力が備わり、体が最高に能力を発揮するのに約20年かかります。これらの人間の成長を促しているのが、腎の中に蓄えられている「腎精」といわれるものです。また腎精は老化にブレーキをかける働きがあり、老後の健康にも大切なものなのです(^_-)-☆
 腎精は正しい食生活によって補われますが、いつでもというわけではなく、1日の中では夜の10時ごろから午前2時頃までで、この時間に寝ていることが必要となります。ですから、夜に活動している人はそれだけ生命力が弱くなりやすい、と言えます。季節ではそれは冬の時期であり、この季節は①激しい運動を避け、②汗もかき過ぎないようにし、③早く寝て遅く起きる、ということが生活の養生法になります。
 加えて、「腎」は足腰と関係が深い臓であり、足腰を鍛えることで腎を強化することができます。
 現代社会では車社会の発達に伴って、昔に比べて歩くこともずいぶん減り、 夜遅く寝るのが普通の生活になっています。また食生活も加工食が多くなり、野菜などの食物もビニールハウスや水耕栽培などで、食物そのもののパワー、栄養価が下がっていると考えられます。それらによって現代人の「腎」が弱っているのは間違いないと思います😿
 また近年不妊」が増えているのもこの現代人の腎の弱りが関係あると思われます。東洋医学では「腎精は生殖を司る」といって生殖機能に関与しているので影響は大きいでしょう。
 ではその重要な腎(精)を強くするもしくは補うためにはどうすれば良いのか?
 生活習慣では先に述べたようなことに注意が必要で、食べ物では東洋医学の「五行」の考え方では黒い食べ物が良いとされます。例えば黒豆、黒ゴマ、ヒジキなどの海藻類など。
 漢方生薬でも基本的に黒い(黒っぽい、色の濃いもの)が腎を補う作用があり、代表的なものでは地黄(じおう)、鹿茸(ろくじょう)などがあります。前者は植物の根で黒色をしていて、後者は鹿の角で、中でもオスの幼角(新たに生え始めて2~3か月)になります。
 地黄が中心となる代表的な漢方処方に八味地黄丸があります。これは腎を補う漢方薬としてよく使われるものの一つですが、ちまたでは頻尿の薬として有名です。ただし、頻尿というだけでは効かない場合も多いですが(^^;) 
 八味丸は他に冷え、腰痛などでよく使いますが、基本的に腎の弱りがある時に使用します。少し注意する点としては、胃腸が弱い人は地黄が胃にもたれやすいので、そういう方は食後に飲むのが無難でしょう。
 鹿茸は単品でも使いますが、値段が結構します💦 でも植物と違って動物生薬は効きがいい、腎を補う力は強い気がします。
 上の写真は鹿茸ですが、一般的には粉末にした既製品、もしくは他の生薬と併せた錠剤がメジャーですね。
 
 いずれにしても、腎を大切にし、強化し、補っていくのが元気に長生きする秘訣です! それには、①生活習慣、②足腰を鍛える、③食べ物、でしょう。それで不足したり、体調不良になるような場合は漢方薬や鍼灸治療で強めることはできますので、気軽にご相談くださいね(^^♪
呉市の漢方薬、鍼灸・不妊治療なら「新広漢方治療院」
 


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 11月下旬になり、さすがに冬の気配がしてきました🍂
 冷え症の人にはキツい季節になりますね🥶 ボクも冷え症の一人としていろいろ対策を考えるのですが(基本、漢方薬は飲みます)、今年は足首に巻く保温のヤツを買ってみました。メジャーなレッグウォーマーとは少し違いますが、これはナカナカ良いです(^^♪
 それはさておき、今回は温める生薬として有名なものの一つである、「桂皮」を取り上げてみます。
 
 桂皮の俗称はニッキといって飴の材料にもなり、またヨーロッパではシナモンといってアロマテラピーや香辛料として重宝されている漢方生薬である「肉桂」。
 古代エジプトの古文書にその名が記載されていたり、中国の古墳から出土するなど、古来より医薬品や香辛料として世界各地で用いられてきました。現在も「シナモン」「ニッキ」などの名称で食品から化粧品、医薬品などまで幅広く応用されています。
 
 ピリッとした味わいで、香りに甘さと強烈な温かさを感じるという人が多いのは、このハーブに含まれるケイ皮アルデヒドという成分が原因です。このケイ皮アルデヒドは非常に強い抗菌作用や心身の強壮作用、さらに抗うつ作用を持つ成分です。
 漢方生薬の基本的な性質からいうと、桂皮は「甘辛・大熱
」であり、体の中を温め(温中補陽)、冷えを取り去って痛みを軽減する(散寒止痛)効能があります。
 もう一つ大切なのは精神面に対する作用。私たちが「体の調子が良い」「気分が良い」と感じている時は、東洋医学的にいうと気・血がうまく巡っている証拠でもあります。これがキチンと巡らなくなると、イライラしたり落ち込んだり、ウツっぽくなったりします。
 アロマテラピーで心身の活力をよみがえらせ、うつ状態を脱するためにシナモンの精油を用いる理由は、漢方の理論と共通していると言えるでしょう(^_-)-☆
 
 ところでこの桂皮、ベトナムやセイロン、ジャワ、インド、スマトラで生産されているクスノキ科の肉桂の樹皮のコルク層を削り取ったものです。
 シナモン精油はこの樹皮を水蒸気蒸留して抽出します。桂皮は辛味が強く、甘みも感じられ、渋みの少ないものが良品とされます。
 
 この肉桂ですが、厳密に言うと「桂枝」と「桂皮」を使い分けます。前者はですので、性質としても伸びていく枝のように、身体の中を巡らせる作用が大きく、経絡の絡脈を温めて通暢させる効果があるとされます。
 後者はですので、性質として丈夫な幹のように体内を芯からじっくり温める効果があるとされています。(*上のでは無くこれまでの写真のもの)
 
 ですから桂枝を用いるべきとされるのは、寒さが原因の風邪に使われる葛根湯桂枝湯、生理通などでよく使われる桂枝茯苓丸、むくみやふらつきでよく使われる苓桂朮甘湯などがあります。
 桂皮を用いるべきとされるのは、腎が弱り、冷えやすくなった状態でよく使う八味地黄丸、疲れや病後などで体が弱っている時によく使う十全大補湯などがあります。
 桂皮は前回書いた生姜のように、摂りすぎる、ということは少ないと思いますが、これも温めるからといって冷え症の人が摂りすぎるのは考えものです。紅茶などに香り付けなどで加える程度なら、少し巡りを良くし温まる、ということで良いですが、量をたくさん摂るとか、あらゆるものに加えるとなると問題があります(^^;) 
 漢方の場合も、例えば桂枝(桂皮)が含まれる葛根湯にしても、他の生薬との組み合わせ、量が加減してあって初めて効果を発揮するわけで、その調整は必要です。 
 
 とは言いながら、冷え症の方は温めるもの、食材はうまく取り入れたいもの。自分の体質を見極め、加減しながら試してみるのが良いでしょう! ちなみにボクは桂皮が入った八味地黄丸腎を補う(できれば冷え対策としても)意味で飲んでいます。八味丸は漢方としては比較的安く買えるのもあって💦
 いずれにしても冷え症の体質改善はなかなか難しい場合も多いですが、食養生、生活習慣を変えていくことで身体も変わってきます。加えて漢方も試してみたい方は、養生のご相談も含めて気軽にいらして下さいね☺
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 このところ、急に冷え込んできましたね🍂 気温差に体がついていかない、という方も多く、鼻水や咳など風邪っぽい人が増えています🤧 これまでが30℃近くの夏だったので、秋が来た、というよりは急に初冬という感じですが、この冬への移行期、気をつけると良いことや取り入れたい習慣を書いてみたいと思います。
 秋といえば「食欲の秋」、「運動の秋」といった言葉を思い起こします(^^♪ これは夏の蒸し暑さが去り、体を動かしやすくなり、湿度と気温が下がってきて胃腸の働きも活発になることによります。
 
 秋に適度に運動することは大切ですが、中国の古くからの東洋医学書には、「激しく汗をかくような運動はよくない」と書かれています。これは、発汗し過ぎると「陽気」(身体を巡るエネルギーで、体を温める作用もある)が失われてしまい、冷えやすくなったり、風邪を引きやすくなるからです。
 一般的に、汗をかかない運動というのは散歩のようなものを除いては難しいですから、完璧に守るというよりは、少しそういう影響があるということを意識しておいていただければと思います。
 
 その運動ですが、人が生きていくうえで必要不可欠です。なぜなら動かないと「身体の巡り」が悪くなり、結果病気になるからです。身体の巡りとは、東洋医学的に「気・血・津液」の巡りを指します。これは全身に栄養や体を動かすエネルギーを配る働き、また老廃物を取り去る働きをしますから、無くてはならないものです。
 また運動をすることは、呼吸を盛んにすることにつながります。すなわち肺の活動を活発にする効果があります。
 東洋医学では「肺は気を司(つかさど)る」といって、肺は体内の「気(全身を動かすエネルギー)」の巡りを盛んにして、各臓器の働きを高める作用があると考えます。また体表の血行を盛んにして、抵抗力を強める働きもしています。
 寒くなると風邪を引きやすい人、鼻炎やアレルギーを起こしやすい人は、この時期にスポーツを楽しむことは体質改善につながります。
 しかし、健康に良いからといって急に過激な運動をすることは、逆に命を縮めてしまうことにもなりかねません。実際、研究によれば無理な運動は体内に活性酸素を増やして、かえって老化を促進してしまう、という報告もあります😢
 自分の体力に合った運動から徐々に行い、楽しみながら運動するように心がけることが大切です!
 
 食べ物では、秋といえばまず果物が思い浮かびますね🍇
 栗、サツマイモ🍠、柿などなど。他にも美味しいものが多くありますが、食べ物には体を冷やすもの(陰)温めるもの(陽)があります。できる時期や産地によって異なりますが、例えば夏野菜のトマトやキュウリ、メロンなどは陰性、冬に取れる大根やリンゴ🍎などは(どちらかといえば)陽性になります。
 他に見分け方としては、大きくて柔らかいもの(レタス、スイカなど)は陰性小粒で小さいもの(栗、豆類など)は陽性、また①天日干ししたり、②発酵させたり、③火を加えたり(焼く、煮るなど)で、陽性になります(^_-)-☆
 
 冬に向かって寒くなっていく秋は、基本的に身体を温める食材をメインで食べるのが大切です。それでなくても暑い夏で胃腸が弱っていますから、その働きを回復させるためにもその意識が必要です。
 
 温める、といえば有名なのは生姜でしょう♨ 生姜は漢方ではショウキョウといい、よく使われる生薬の1つです。巡りを良くし、温める作用があるので、風邪のような症状胃腸の働きを良くする漢方薬には含まれることが多いですね☺
 ただ、冷えるから、といって摂りすぎるのも問題がある場合があります。というのが、体に熱が多くなりすぎる、熱がとある場所に籠る、停滞する場合があるからです。 そうなると頭が痛くなったりのぼせたり鼻が詰まったり、といった症状がでることがあります😿 その辺りは体調・体質を見極める必要がありますので気をつけながら摂取して下さい! 
 
 この季節は冷えや風邪、セキなど体調を崩しやすいです。上に書いたような運動や食べ物で整えながら元気で過ごしましょう。その上で、体質改善や治りきらない不調などありましたら、気軽にご相談くださいね(^^)/
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