春先には花粉の飛散状況が報道されるように、風邪(ふうじゃ)の影響で目がかゆい、涙が出る、鼻水が出る、などの症状に悩まされる方が多くいます🤧 上にも記しているように、風邪は一般的には「かぜ」と読む場合が多いですが、東洋医学的には「ふうじゃ」とよんで、「邪」(病の原因となるもの)の1つとしてとらえています。
 風が体の中を吹き荒れると、高血圧、めまい、目の周りがヒクヒクする、皮膚がかゆいなどの症状になって現れます。
 春は風邪(ふうじゃ)がはしかやおたふくかぜ、風疹などの感染症や、結膜炎などの目の病気、喘息やアレルギー関係の病気を多発させる季節です👀 
 近年増加傾向のアレルギー性鼻炎(いわゆる花粉症)なども、発作性反復性のくしゃみ、水様性鼻水、鼻閉、目の充血や流涙、頭痛、頭重といった症状が見られます(-_-;)
 漢方薬は長く服用して体質を改善させるために用いることもありますが、急に生じた症状にも対応します。
 
 一般にアレルギー性鼻炎によく用いる主な生薬を見てみると、麻黄(まおう)や細辛(さいしん)などがよく使用されます。この両者は生薬の「気味」(きみ。性質や作用を表す)は「辛・温」(シン・オン)で、辛は巡りを良くする性質を、温は温める作用を表します。
 ですから、鼻炎や喘息などのアレルギー系の漢方薬には、巡りを良くし、体表などを温めて「発散」を促し、停滞している邪を取り除く効果があります。ただ、その方の病態によってはあまり温めない方がよい場合もあるので、その組み合わせはよく考える必要があります。
 
 今年は運気的にも前半は特に、風の影響が大きい年になりそうですから、風邪の症状は出やすくなる可能性が高いと言えるでしょう。そういう意味では「中風(ちゅうぶう)」(脳卒中などのこと)、つまり風にあたる(中る)疾患は増えるかもしれません。脳血管系、しびれ系のトラブルは多くなる可能性があります😢
 
 対策としては、単純に風にあたりすぎないだけでなく、気・血の巡りを良くしておく必要があります。
 そのために、これまでもブログで具体的にしばしば書いていますが、生活習慣、食養生の仕方に気をつけておきましょう! たちまち「風邪(ふうじゃ)」に対応する漢方、鍼灸はいろいろ研究されていますので、体調を整えたい方は気軽に相談にいらして下さいね(^_-)-☆
呉市の漢方薬、鍼灸・不妊治療なら「新広漢方治療院」
 


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 中国の後漢時代の名医、華佗(かだ)は「世の長寿者は導引(今でいうストレッチや体操のような運動を指す)をした。腰体や諸関節を引きのばして老いないようにする。」と言いました。 そして「我に『五禽の戯』という術がある。一は、二は鹿、三は、四は、五は。これによって病を除き、手足の働きを良くする。体が不快なとき、五禽のうち一禽を行えば、汗が出て全身が和らぐ。」と。
 華佗は「麻沸散」という麻酔薬を使って、世界初の開腹手術をした、という事で有名ですが、このように養生法にも長けていました。この「五禽の戯」は現代でも気功の一種として実践されており、健康法の一つとして受け継がれています。
 中国で健康法といえば太極拳が有名ですが、このような体を伸ばし、動かす体操、気功のようなものは文化として根付いていて、健康・長寿の秘訣と言えるでしょう(^_-)-☆ 
 
 東洋医学の基本としても、「流れ」が停滞すると病を発症すると考えます。つまり、身体を巡る気・血・津液の流れが悪くなると、どこかしら不調が出る、ということで、例えばずっと座ってデスクワークをしてると、目が疲れて肩がこる、腰が痛くなる、というのもその一つです。
 それとも関連するのが以前書いた「五労」で、「行き(歩き)過ぎると肝を傷る、視すぎると心を傷る、、、、」というヤツで、横になってい過ぎたり、ずっと座ってい過ぎたりすると五臓のどこかしらに悪影響が出ますよ、ということがわかります(^^;) 
 それらからもわかるように、人間の身体、ひいては生き物は(地球も含めてかもしれませんが)「流れ」に停滞が起こると、何らか不調が出てくるということです。
 華佗から医学を学んだ呉普という医家は、「流れる水は腐らず、開き戸の支えは虫に食われない」という名言を残しています。つまり、「流れる水は、水が同じところに留まらず、常に新しい水と入れ替わっているから腐らないし、開き戸の支えは常に戸が動くことで、支えの部分に動きがあり、虫がつきにくい」ということを意味しています。
 いずれにせよ、精神の状態も含めて、自分の身体に置き換えて考えて、自分の体調管理に役立ててみませんか?
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 10月も下旬、そろそろ落ちているドングリも見かける季節になりました🍂
 この日本人にはなじみの深いドングリですが、日本では実に20種類以上もあります。つまり、カシやクヌギ、シイ、ナラなどの果実の俗称であり、古代から食べられてきました。カシの実などはアクが強すぎて決して美味とは言えませんが、シイの実は生でも食べられ、まさに食用です。
(*写真はシイの実)
 僕は食べたことがないのですが、特にツブラジイの実は美味しく、火を通せば焼いても蒸しても味わい深いのでおススメだそうです。
 
 学校で習う歴史の中でも出てくる話ですが、日本は稲作文化が根付くまで縄文人の食を支えていたのは、狩猟だけではなくドングリなどの木の実であり、救荒作物としての歴史も長いのです🌳
 
 ところで、ドングリの中でも最も食べられたのが栗です。ドングリは感じで「団栗」と書きますが、「団」は丸いという意味で、お団子の団と同じです。山でよく見かけるドングリよりも丸くて大きく立派で、珍重されたのがドングリなのです(^_-)-☆
 
 古代から大切にされてきた栗は、漢方の立場からも存在感のある食材と言えます。東洋医学の基本の一つである「五行説」という理論がありますが、これは万物が木、火、土、金、水の五つの要素によって構成されるという考え方です。この中の一つに「五果」といって果実も配当され、順番に李(スモモ)、杏(アンズ)、棗(ナツメ)、桃、、が当てはめられています。栗は五行の「水」と呼応し、五臓の「腎」の機能を補うというわけです。
 
 他にも胃腸を丈夫にする作用があり、胃弱や虚弱体質、下痢をしやすい人に向きます。生命力(気・血・津液)を補い筋肉や骨も強くするので、足腰が弱ったなと感じたら、生栗を1,2個、毎日細かくかみ砕いて食べると良いですよ! お年寄りで体力が落ちたり咳が出てなかなか治らなかったりといった人にもオススメです(^^♪

 まだまだ秋の深まり、といった感じになりませんが、この季節、おいしい栗を食べながら健康を意識してみませんか?

 足腰の冷えが改善し、気力も充実してくると思いますよ(^^)/

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