「食べてすぐ寝ると牛になるよ!🐄」 子供のころ、よく祖父母から言われた言葉です。
 これは行儀作法のこともあるのでしょうが、直接的には「食べた物が身について太るよ」という意味でしょう。ただ、それだけでなく体のことを考えての言葉であるとも言えます。それはどういうことか?
 江戸時代中期の儒学者、貝原益軒の書いた「養生訓」には、「飲食はほどほどにして、過食せず、脾胃(胃腸)を傷つけて病気を誘発するものを食べないこと。また色欲を慎み、精力を蓄え、正しく睡眠をとり、長時間寝ることや座ることを避け程よく運動をして気を巡らせること」とあります。また「食後には必ず数百歩歩行すべし」とも書かれています。
 東洋医学的に、脾胃の働きは手足の動きと関係が深いとされます。ですから手足を適度に動かすことによって、脾胃の働きも盛んになります。
 よって食後に歩くことは食べ物が消化されるのを自然と助ける作用があり、「少し食べ過ぎたな~」といった時も、歩いて腹ごなしをするのは理にかなっています。
 
 身体はさまざまな「滞り」が起こってくると病が生じます😢 水分にしても、血液にしても、食べ物にしても、東洋医学でいう「気」にしても、体内・体表を滞りなく巡っているときは不調は起こりません。 
 そうならないために、適度な運動は欠かせません。ですので座っている時間が長い人は特に、まずちょっとそこまでの買い物や、2階、3階の建物は階段で上がりましょう! そうすることで、胃腸の働きも良くなり、ひいては気・血・津液の巡りも良くなります(^^)/ 
 
 というわけで最初の「食べると~」の意味を深読みすれば、「食べてすぐ寝ると、胃腸の働きが悪くなって、身体の動きが悪くなるよ」といった感じになります。
 実際、胃腸の働きが悪い人は、食べてすぐ横になっていると、胃もたれがしたりしませんか? 僕は体験済みです(笑)
 
 現実的に、食後毎回少し散歩する、というのは難しいと思いますが、会社員の方であれば食堂から自室まで少し歩くとか、夕食後家の近くを軽く散歩するとかはしやすいのではないでしょうか? 可能な範囲で少し意識してみましょう!
 あと、胃腸が丈夫でない方もこれを意識することはオススメ(^_-)-☆ もちろん普段の食べ物、生活習慣、生活リズムも重要ですが。
 
 加えて漢方や鍼灸を体調に合わせて取り入れていけば、不調がある場合はより早く改善します。
 身体の不調で気になることがありましたら、気軽にご相談くださいね(^_-)-☆
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