LL04規格の罠
ディーゼルエンジンにしてからというもの、燃費は良いし、トルクは強いしで、回す楽しみこそ無いものの僕も良いおっさんだし、まったり走るのが楽に感じてきた。
良いことづくめなように見えるクリーンディーゼルですが、繊細なくせに表に出すのが苦手でちょっとしたことで爆発しがちな地雷彼女的なデメリットもありまして。
それがディーゼルパーティクルフィルターことDPF。本来排出される煤や灰を絡めとってしまう腎臓のような装置のことです。これが詰まる=クリーンディーゼル車の死とも言えるような修理費を請求されて交換しないといけなくなる。
いかに煤や灰を貯めないようにするか。エンジンによるDPF再生はなされるようですがとても飛ばしきれるとは思えない。とはいえ、上流である燃焼室が健全でなければいくら下流に気を遣ったって意味がない。
そもそも煤や灰の原因は燃え残った燃料はもとより、多かれ少なかれ一緒に燃えてしまうエンジンオイルでもあるわけです。つまり煤や灰の元となる成分が元来少ないオイルでないとダメ。
そのため、クリーンディーゼルを作っているメーカーはACEAという規格をヨーロッパで作り上げておりC1からC4までの区分けがあるなかで、BMWはその中でも硫酸灰分が少なく、熱による塹断に強いC3という規格のオイルのうちBMWの認証を取ったオイルを使うように指定してます。
厳密にはBMWのロングライフオイルの認証とACEA C3規格は違い、前者は後者よりも更に狭い範囲にありますが、これはおそらくロングライフ性能のあるなしだと思います。シビアコンディションがちな日本において、ロングライフオイルの限界までオイル交換をしないという選択肢は車好きの僕としてはあり得ないので、ロングライフの有無は別に問題に感じない。
そしてメーカーもACEA C3の認証取得こそ頑張れども、特定メーカーの認証まではスケールメリットやB/Cの関係から行われていないことも多く、ACEA C3だけれどもLL04は通っていないオイルとうのが多い現状にあります。
LL04認証オイルも国内流通してますが、それにかかった経費やらそれによる差別化等のため、現在ではえらい高額なオイルになってます。
今までタイヤ館でオイルを交換してワコーズのオイルを入れてもらってましたが、オイル自体の単価が高くなりますし、使う量も1.6Lエンジンより一回り大きな排気量で更にディーゼルエンジンなので、交換に使うオイル量も結構増えます。一万円では効かなくなる予感…
ということは…
もうDIYしかないんじゃないか…
幸い、フロアジャッキはある。馬買って潜ってドレン外してしまえば…でも潜るの疲れるし、万一潰されたら死ぬなー…
と、Amazonを漁ってましたがよくよく思い返せば…
オイルジョッキを注文して
あとは好きなオイルを選ぶだけ!
コスト的には?
オイルポンプ 4780円
ポイパック 1340円(3個入)
オイルジョッキ 636円
イニシャルコストは3回使うと一回あたり2300円位。10回使えば一回あたり987円!
回数に乗じて増えるのはポイパック代だけなので、ランニングコストは一回500円増える程度。
オイルは20Lで17000円位のACEA C3規格モノを物色中です。5L使うとして一度に4250円。
おおよそ5700円で一回オイル交換出来る計算です。これならオイルメンテナンスもなんとか凌げそう。これなら毎回フィルター交換してもいいなー。