日本海のチヌと瀬戸内のチヌ | ぽんのあれこれ

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徒然なるままに日暮し、スマホに向かいて心に移り行くよしなしごとを書き連ねます。基本的には忘備録。


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  チヌ比べ

図らずも日本海で釣ったチヌと瀬戸内で釣ったチヌのサイズが良く似てたので比べてみました。


  体高について

日本海のチヌ

瀬戸内のチヌ

個体差もあるんでしょうが、瀬戸内のチヌよりも日本海のチヌの方がわずかに体高がある背っぱり体型かなと思いました。

潮は瀬戸内の方が早いはずなので、泳ぎやすいようにスマートなフォルムになるんでしょうか。スマートな割には瀬戸内のチヌの方が多少スタミナがありました。

  抱卵について

これが少し違っていてびっくりしたんですよね。

今回瀬戸内で釣れたチヌは半分がメス個体でした。

いつも日本海のチヌばかり狙っていたので、外見的にお腹開くまでは殆どオスだと思ってたんです。

チヌは雄先成熟といって、両性具有の状態で生まれ、先に精巣が発達してオスになり、更に大きくなるとメスに性転換する魚です。

日本海のチヌだと、おおよそ40cmを越えるとメス、それ以下だとオスの確率が高いんです。それが瀬戸内になると35cm程でも半分がメス。

瀬戸内には50cmを越える年無しが日本海程多くないのとなんだか関係がありそうな気がしました。

  味について

やっぱり食べて美味しいのは日本海のチヌですね。チヌ自体がそれほど美味しい魚という訳ではないけども、それでも食べ比べたらなんとなくわかる違いでした。特に香り。


日本海のチヌの持つ匂いというのはどちらかというとイシダイなんかの甲殻類や固着生物を主に食べる魚の匂いにあおさのりやムラサキウニの風味を纏わせたような香り、対して瀬戸内のチヌはワカメベースに少し海底の泥の香りを混ぜたような匂いです。この時期のものはそれほど問題ないようですが、5月を過ぎてくると結構臭うチヌが増えてくるとの事。


味自体はやっぱりどちらもチヌのそれ。保存状態にも依るでしょうけど、瀬戸内の個体の方が少しジューシー。悪く言えば多少水っぽいかなと。塩焼きなんかすると瀬戸内の個体は水分が多いのでふっくら柔らかくて良かったですね。臭いもかなり飛ぶし、焦げた匂いで好ましい感じに。


鯛の塩焼きと言うと聞こえが良いです

刺身だと日本海のチヌの方が甘味があって好ましい香りもして美味しかったですね。瀬戸内のチヌはやたら水分が出るんです…何これ。決して不味くはないんですけど、びっくりするほど水!笑