美容外科医 セオリークリニック筒井のブログ -7ページ目

目の下の脂肪注入|層別アプローチと使用脂肪の違いを徹底解説

目の下の脂肪注入|層別アプローチと使用脂肪の違いを徹底解説



目の下の脂肪注入と一口に言っても、その中身は非常に奥深く、治療の結果を左右するのは「どこに・どの脂肪を・どのように」注入するかに尽きます。

今回は、層ごとの注入戦略と、それぞれに適した脂肪の性質について、専門的に解説していきます。






■ 目の下の脂肪注入が必要なケースとは?



目の下の脂肪注入は、凹みタイプのクマの方や、顔のコケを伴うたるみタイプのクマに対して、非常に効果的な治療法です。



一方で、「脂肪注入は危ない」「不自然になる」といった声も耳にすることがあります。

その背景には、目の下という部位の難易度の高さと、それに対応できる技術を持った医師が少ないという現実があります。



■ 実は“脂肪注入が得意”とは言えない症例も多い



目の下の脂肪注入を提供している医師は多いものの、実際には頬上部の深い層だけに注入しているケースも多く見られます。



この方法では、目の下のクマを根本的に改善することはできません。

注入量を多くすることで表面上ふっくら見せ、良くなったように見せているだけで、過剰なボリュームによる不自然な仕上がりになるリスクもあります。



■ 目の下に必要な“本当の脂肪注入”とは?



実際に、目の下のクマ治療で脂肪注入を行う場合、解剖学的に正確な層を理解し、それぞれに適した脂肪を使い分ける必要があります。



使用される主な注入層は以下の2つです:




  • 眼輪筋下(眼窩隔膜前組織)

  • 眼輪筋上(皮下組織)



略図です。細かい描写はしていません。

どちらも、表ハムラ手術などで剥離する層であり、線維質が少なく、脂肪注入に適した層です。



■ 層別のアプローチと脂肪の種類



1. 眼輪筋下(眼窩隔膜前組織)

位置:眼輪筋と眼窩隔膜の間

特徴:脂肪が薄く配置されており、ボリュームをしっかり出すのに適している層

使用する脂肪:高さが出しやすい大きめの脂肪粒



この層に注入することで、凹みをしっかりと持ち上げる効果が得られます。眼輪筋の下にあるため、ある程度のボリュームを入れても自然に仕上がるのが特徴です。



2. 眼輪筋上(皮下組織内)

位置:皮膚と眼輪筋の間

特徴:非常に薄い層であり、スペースが狭く繊細な部位

使用する脂肪:マイクロファットやナノファット(非常に細かい脂肪)



この層は、脂肪の粒が見えやすくボコつきやすいため、微細化された脂肪のみを使用します。

得られる効果は、赤みの軽減や皮膚の質感改善であり、凹みの改善には向きません。



■ 差が出るポイント:精密な技術と空間把握力



他のドクターも層ごとに脂肪を使い分けているとは思いますが、決定的に差が出るのは以下の点です。




  • 注入針の先を正確に狙った層に誘導できるか

  • 鈍針の側孔から脂肪を的確に配置できるか

  • 顔の3D構造を把握して美しい形に整えるセンスがあるか



これらを満たすには、解剖学の知識高い注入技術空間把握能力のすべてが必要です。



■ なぜ脂肪注入を避ける医師がいるのか?



特に形成外科出身の医師の中には、注入治療を避ける傾向があります。

形成外科では、切開や縫合の経験は多くても、フィラーや脂肪の注入は訓練機会が少ないためです。

そのため、脂肪注入よりも裏ハムラ法を選ぶ医師が多い傾向があります。



しかし、実際には脂肪注入でしか改善できない症例も多数存在します。

特に、脱脂後の修正(他院修正)や、クマとたるみが混在するような複雑なケースでは、脂肪注入が必要不可欠です。



■ 次回予告



次回は、この2つの注入層が、脱脂術や裏ハムラ法と組み合わされた場合に、どのような効果を発揮するのかについて、症例を交えて詳しくご紹介していきます。








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凹みタイプの目の下クマ治療|脂肪注入で“線”を引き上げるデザイン術

凹みタイプのクマ治療|脂肪注入を極めた美容外科医のデザイン技術



今回は、私が日々追求している「脱脂+脂肪注入による目の下のクマ・たるみ治療」の中でも、凹みタイプに特化したアプローチについてご紹介します。



◆ 20代女性:凹みが主因のクマに悩みご来院

患者様は20代女性。

「疲れて見える」「目元がくすんで見える」という印象に長年悩まれていました。




診察により、眼窩脂肪の軽度の突出と、涙袋直下から中顔面にかけての凹みが主因である“凹みタイプ”のクマであることが分かりました。

凹み部分の中に眼窩脂肪の突出も混在していることで影(凹み)が強調されています。



さらに、赤み(眼輪筋透け)も見られる黒クマ、赤クマの“混合型”。

治療法は脱脂+脂肪注入を選択しました。



こうした症例では、“黒クマのラインを引き上げる”脂肪注入による再構築こそが、鍵になります。



◆ 脂肪注入を成立させる脱脂設計

脂肪注入で最大限の効果を出すためには、

脱脂の段階から、注入を前提とした設計が不可欠です。



私はこのような凹み主体のケースでは、

・眼窩脂肪の量を最小限のみ除去

・必要なスペースだけを確保

・腫れや炎症を極限まで抑える手技を選択



たとえば、結膜切開はわずか2mmに抑え、

術後すぐに注入に移れるよう組織の温存と安定性に徹底して配慮しています。




この“ミニマムアプローチ”こそが、脂肪注入の質を左右します。



◆ 脱脂直後:ラインは変わらず


脱脂直後、目の下の膨らみは消えていますが、

クマの印象は大きく変わっていません。

なぜなら、“クマのライン位置”がまだ下にあるからです。



ここからの“線の移動”こそ、私の注入技術が真価を発揮する場面です。



◆ 右側にのみ脂肪注入:ラインの上昇と立体補正


右側のみに脂肪を注入すると、

・黒クマのラインが涙袋直下まで引き上がり

・凹みが浅くなり

・目元の曲線が自然に繋がるようになります。



この「ラインの引き上げ」によって、

疲れた印象が解消され、若々しさが一気に引き出されます。




脂肪注入は、ただ「膨らませる」施術ではありません。

“目元の構造をデザインする技術”なのです。



◆ 左注入90%時点:多くの医師がここで止める




左も脂肪注入を進め、90%のデザインが完成。

一見するとバランスは取れていますが、



・まだ涙袋下に影の“幅”が残る

・表情変化時にわずかな“溝”が出る






この微差をどうするかが、

“見える変化”ではなく“感じる違和感”を左右します。



◆ 表情変化に応じた最終調整:動きにも自然さを

ここで、私が仕上げとして行うのが、

マイクロファット・ナノファットによる質感・動きの最終調整です。



左右ともに注入が終了。自然で滑らかな目の下の形状になっています。涙袋下の窪みのニュアンスも調整してあります。

静止画では分かりにくい、

笑ったとき・話したときの目の下のわずかな歪みや凹みを見逃さず、

表情変化に沿った自然な目元に仕上げていきます。




◆ 目の下の脂肪注入を極めると得られる3つのポイント

1. 目の下のラインや影の“高さ”を調整できる

2. 頬との接続ラインをなだらかに整え、リフトアップ効果も引き出せる

3. 笑顔・瞬きなど、動的表情に応じて仕上がりを最適化できる



◆ 凹みタイプこそ、裏ハムラではなく脂肪注入を

最近は「裏ハムラを希望される方」も増えていますが、

凹みタイプに裏ハムラは適応外となることが多く、

改善しない、あるいは悪化するリスクもあります。



私が重視しているのは、

その人の“クマの構造”に合わせた戦略設計

凹みが主因であれば、脂肪注入をメインとし、

繊細なライン操作で違和感のない若返りを実現します。



◆ 最後に

脂肪注入は、“ただのボリューム補填”ではありません。

構造・影・動きすべてを読み取り、目元を再構築する――

それが、私が提供している脂肪注入治療です。



目の下のクマでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。



■施術内容と費用

脱脂術+ピュアグラフティング550,000円(税込)

リポキューブ使用110,000円(税込)



■麻酔

局所麻酔〜静脈麻酔(選択可能)




■ダウンタイムの目安

痛み・腫れ:2〜3日程度 / 内出血:1〜2週間で消失




■リスク・副作用


術後の浮腫、内出血、痛み、眼窩脂肪の残存、突出の再発、

目の下のくぼみ、結膜浮腫、結膜下出血、目の上のくぼみ









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美容外科医が選んだ49歳妻への若返り治療|ボルニューマ体験レポート

【49歳からのフェイスライン引き締め|ボルニューマで“マイナス10歳肌”へ】



今回は、私の妻(49歳)に行った高周波RF治療「ボルニューマ」によるフェイスラインのたるみケアをご紹介します。



年齢を重ねても「若々しさを保ちたい」という願いは、誰しも持つもの。

妻も例外ではなく、定期的に美容医療によるメンテナンスを取り入れながら、“マイナス10歳肌”を目指しています。






■ 気になり始めたフェイスラインのゆるみ



40代後半になると、頬の下垂やあご下のもたつきといった“輪郭のぼやけ”を感じやすくなります。



「顔がなんとなく大きくなった気がする」

「昔はもっとシャープだったのに…」



こうした変化に、妻自身も少しずつ違和感を抱くようになりました。



今回の主訴は、“フェイスラインのたるみ感”。

そこで選択したのが、切らずに引き締めを図るボルニューマです。







■ ボルニューマとは?



ボルニューマは、高周波(RF)を真皮から脂肪層まで届け、熱エネルギーによってコラーゲン生成を促進。




  • 肌の引き締め

  • 弾力の回復

  • フェイスラインのシャープ化



これらをダウンタイム少なく実現できる治療です。



外科的手術のように腫れたり不自然になったりすることがないため、自然な若返りを求める方に非常に向いています。






■ 今回の施術内容



施術は以下の部位を中心に行いました:




  • 頬全体(下がり気味の脂肪の引き上げ)

  • フェイスライン(輪郭のもたつき解消)

  • あご下(二重あごや脂肪の影対策)



当院では麻酔クリームを使用せず、患者様の熱感に応じて出力を繊細に調整します。

妻も「熱はしっかり感じるけれど、我慢できるレベル」と、リラックスして施術を受けていました。







■ 首元も軽くケア



メインは顔の引き締めでしたが、首元にも軽く照射

首は年齢が出やすいパーツのひとつ。顔とのバランスを整えるためにも、丁寧な照射がポイントです。







■ 施術後の変化と今後のプラン



ボルニューマの効果は、即時的な引き締め感に加え、1〜2週間後からの肌質変化として現れます。



今回も、頬の高さが戻り、輪郭がすっきりと引き締まった印象が見られました。



今後は、3〜4ヶ月に1回のペースで定期的に施術を継続する予定です。







■ 美しさに“年齢制限”はありません



“何をしたか分からないけれど若々しい”――

そんなナチュラルな印象こそが、理想的なアンチエイジング。



そのためには、早めのケア継続的なメンテナンスが欠かせません。



加齢によるたるみが気になり始めた方、手術ではない自然な方法をお探しの方には、ボルニューマは最適な選択肢です。






ご興味のある方は、お気軽にセオリークリニックまでご相談ください。








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