「マイ・ブックショップ」メモ | 溝口裕介 Re:Birthと挑戦のブログ

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今こそがやる時、リボーン、リバース、挑戦、の記録です‼


原題「The BOOK SHOP」
気持ちを手元のアップや風景で表現する事が好きな監督のようだ。
音楽、表現、場面とリンクしてないように思えた場面もあった。
たぶん、綺麗な海を見せたいだけとかそんな事はないと思うから(僕は限られた上映時間の中で、意図のないモノを使うのはもったいないのではないかと思う)主人公グリーンと引きこもりの老人が海で話したり、死の場面で生命溢れる木々が映し出された事には、何かしら意図があるはずだが、何故だろうと思う場面もあった。
どの登場人物をどこまで深く掘り下げてみせるのかも、映画の醍醐味だとは思う。
グリーンがなぜオールドハウスにこだわったのかは、彼女の過去を考えても、ただの意地としか思えなかった。
そしてその意地に共感するような物がなかった。
ブックショップをやるのが目的だったら、他の場所でも良かったのでは?
死んでしまった夫とも無関係だし。

そして、おそらくグリーンはこの街出身では無いし、半年前から準備しているのに、街のことを全然知らないようだった。

映画の何故?は自分で解決するしかない。

グリーンがある時から全く救済が無かったのはとても良かったと思う。
それなら最後までボロボロになって欲しいなとも思うが、突き抜けなかった。
子供が少し救済してしまった。

映画のどこにカタルシスを感じるのか、どの場面がお気に入りになるのか。

遠くの水平線と、広がった雲は、オールドハウスより魅力的だった。