3月17日にセント・パトリックス・デーのパレードに行ってきました。

このお祭りは、アイルランド最大のお祭りらしいです。

この日はアイルランドにカソリックを広めた守護聖人、パトリックさんをお祝いする日です。

でも僕にとってはそれはあまり関係ありません。

この日の僕の目的はただ騒ぐことです。



ということで作戦を立てました。というかアイルランドに来る前から計画ですが

緑色の法被(ハッピ)にきまた(法被の下に履くパンツのようなもの、きまたっていうらしい)、

下駄姿で参加しようと。アイルランドに来る前に荷物が重すぎて超過料金を取られましたが

これだけは手放しませんでした。せっかくアメリカで買ったバスタオル等は置いてきましたが・・・



この日の天気予報は曇りのち晴れ、最高気温7度となっていましたが寒いということは祭りに関係ありません。

しかもアイルランドではもっと寒い経験もしていますから。

だから家からこの格好でいきました。強風のなかバスを待っている間もです。しかも全然晴れていません

しかもみんなからジロジロ見られます。若者や子供は大爆笑します。とくに僕の住んでいるキルコリンという

町はみんな知り合いばかりなのでこういう格好をするとかなり浮いた存在にあります。

でもおかげで普段は女の子から声をかけられることはありませんが、この日は声をかけられました。


でダブリンにたどり着いたら作戦通りみんなから大絶賛を受けました。

寒さに強いヨーロッパ人が「ファッキンフリージング」と口にする中、いわば半そで半ズボンですかね。


だから当然僕を見て「マッドネス」、「クレイジー」という人もいます。しかしほとんどのひとが「クール」、「セクシー」と言ってきました!買い物対決に続き、寒さ対決でもヨーロッパに圧勝しました!

でも日本と中国を区別できない人もいますしマーシャルアーツの服だと勘違いする人もいます。

とくに子供たちは腕試しに襲い掛かってきますが、ボクサーの僕は彼らの攻撃をよけ反撃しました。

でも下駄のかかと部分を踏まれたときは転びそうになりましたけど。



子供と触れ合ったあとは若い女の子たちです。「ハイ、セクシー」と言って寄ってきます。普段女の子に近づいたこともないですがこの日は女の子たちから寄ってきます。写真も一緒に何枚も撮りました。中にはほっぺたにキスしてとせがまれることもありました。作戦大成功です。


ちなみに音がするからかもしれませんが特に下駄に注目が集まりました。



あまりの寒さにパレード終了後は早速、日本食レストランのYAMAMORI SUSHIという店に入りましたが

ここでは味噌汁のご馳走をしてもらいました。その格好いいですねとも言われました。

たぶんここにはワーキングホリデーで来て働いている子もいると思います。

そう思ったのでチップを弾んできました(といってもおつりの7ユーロ約1,000円くらいですが、僕にとっては大金)


その後はお決まりのパブです。ダブリンは2度目なのでほとんど知りませんが、僕が行ったのはダブリンの繁華街のテンプルバーにあるOLIVER ST. JOHN GOGARTYというパブです。どうしてここにしたか特に理由はありませんがいろいろな国旗が見えてそのなかに日章旗もあったからです。中は山手線の通勤ラッシュくらい混んでいました。当然初めてで誰も知り合いはいませんが結果的に友達が大勢できました。


理由は僕の格好を見た人たちが絡んできてみんなに僕を紹介してくれたからです。

アイリッシュは当然のことアメリカ人やらイタリア人やらとにかく多国籍でした。ただ日本人には会いませんでした。で女の子達がやたらと体を触ってきます。酔っているせいか、足のつま先から一物までです。最後はハッピも脱がされ半裸状態でした。ボディーローションを買ってくるお馬鹿さんまでいてはちゃめちゃでした。でもいいんです、この日はお祭りだから。特に仲良くなったのがカリフォルニアから来てたアメリカ人の女の子2人組と同じくカリフォルニア出身でロンドンに住んでいるヒースです。彼らにはメールアドレスを聞いておいたのであとでメールしておきます。特にヒースは10月ごろ仕事で日本に行くらしいのでいろいろ情報提供してあげようと思います。

画像を送ってもらえたら後日貼り付けますが、彼はフェイスブックをやっているといっていたのでこの時の様子は全世界に発信されるかもしれません。

ここには書けない内容(18禁ネタ)もあるので聞きたい人がいたらそれは個人的にお話します。ただ聞く価値もないような本当にくだらないバカ話ですが・・・ある意味、裏日本文化です



僕はハッピ着ていったおかげで何人ものかわいい女の子から祝福のキスされました。

最後に帯と鉢巻をネクタイとカチューシャに交換してきました。

ただ本当は最後まで騒ぎたかったけどバスの時間で帰らないといけなくなりました。

あとお祭りとはいえあまり馬鹿騒ぎしすぎて問題を起こして日本人の評判を下げるわけにもいかないですし。

もし自分が二十歳くらいだったらそういう過ちを犯したかもしれません。実際若い頃は名古屋のクラブJMAXではしゃぎすぎて黒人のガードマンにつまみ出されています。そういった苦い経験をして人は成長するものですね。

だからこの日は意識があるうちにみんなとの別れを惜しみつつ帰途につきました。



今日のオチですか?


はい、みなさんの期待通り今日もオチがあります。

最高の思い出で終わるはずがそうはいかないところが僕です。

バスの時間に合わせて帰ったはずですがこの日はバンクホリデー(休日)なので

バスの時間が繰り上がってました。

バスステーションに着いたのが19時55分くらい、キルコリン行き最終バスが19時45分でした・・・

アイルランドのバスは時間にルーズですが、ダブリン発の場合時間通りに出て行きます・・・

というわけで、さっそく宿探し開始です。以前ダブリンで宿探しした経験があったのとこんな緊急事態を想定して着替えを持ってきていたのは幸いでした。翌日(平日)もこの格好だとイタイですからね。2件目にして20ユーロの安いホステルを見つけられたので助かりました。が、酔って独り言をいってる変な外人のせいで眠れなかったですけど・・・

翌日普通の格好では誰からも声をかけられなかったことはいうまでもありません。



来年のパレードに行く人は是非ハッピか浴衣で!ただ寒いので着物を持っていれば最高ですよ。

おっさんがこんなにモテるのだから女の子だったらどれくらいモテるか、みなさん想像できるでしょう。



この日、アイルランドで1番モテた男 ユージーでした。





2日連続で泣いた2日目


お別れ会 @バリモア イン  (レストラン)


昨日仕事最終日に職場のボスと同僚がお別れ会を開いてくれました。参加者はボスのジェーンとラッセル、マネージャーのルミさん、同僚のマックスと僕です。

場所はキルコリンから車で15分くらいのBallymore Eustace(バリモア エウステース?なんて発音するか分かりませんがみんなは略してバリモアって呼んでます)にあるレストランです。この日は僕のお別れ会のため、仕事を早く切り上げてバリモアへ直行し近くのパブで1杯引っ掛けてから始まりました。


1軒目のパブはこじんまりとした地元の人しか行かないようなパブです。名前は忘れました。ここではギネスを飲みながらおしゃべりをしました。今までのこと今後のこといろいろ話しました。実はここへ来る前ボスのラッセルとは気まずい雰囲気になっていました。原因は今週月曜、水曜と立て続けにミスをしてしまったためかなり怒っていたからです。先月は一生懸命がんばりアイルランドに来て以来最高の信頼関係を築いていたのであと1週間がんばっていればと後悔しました。最初はまだ怒ってるだろうなと心の中を探りながら話してましたが、ギネスを飲みながら話すうちに少しずつお互い笑顔で話をすることができました。


ここにはプール(ビリヤード台)がなかったので2軒目のパブに移動しましたがここにもなかったので結局ビリヤードはできませんでした。こういう日のために日本からビリヤードのキューも持ってきていたので、マックスをコテンパンにできなかったのが残念です。



時間が来たのでレストランに向かいました。アイルランドに来てレストランに行くのは半年で2回目です。1回目はまだアイルランドに来て間がないころ友人が連れて行ってくれておごってくれました。それ以来なのでとても楽しみにしていました。ボスたちの行きつけのレストランのようです。ここでもいろいろ話しました。


働き始めた頃早く仕事ができずに迷惑をかけたこと、トレーニング期間中に仕事を覚える前にホリデーに行ってしまい迷惑をかけたこと、シャッターを壊して迷惑をかけたこと、そして最近のミスで迷惑をかけたことなどを謝罪し、それでも働かせてくれたことに対し感謝しました。ジェーンやラッセルは本当にお前には苦労させられたというようなことを言っていました。でもあまり怒るとブログに悪口を書かれるからなと冗談も言ってきたので、いやいいことしか書いていないよと答えました。

1軒目のパブでギネスを2パイント、2軒目のパブでボルマーズをハーフパイント、このレストランでワインを1杯飲んだのでこの時点でかなり酔っていました。

マネージャーのルミさんには本当に感謝しています。職場のことだけでなくアイルランドのこと、アイリッシュの考え方も教えてもらったし、空港に到着した日にはタクシーを、キルコリンでは住まいも用意しておいてくれたし、買い物も毎週のように連れて行ってくれたり友達も何人も紹介してくれました。アイルランドで日本人に3人しか会ったことがなく、2人とは1回ずつしか話したことがないので実質僕の知っている唯一の日本人といっていい。たくさん感謝の言葉を言いたかったがうまく表現できませんでした。

マックスとはいつもお互いにお前の考え方はおかしいと言い合っているが心の中ではお互いの意見を尊重しています(と思いたい)。


半年という短い間だったがこの職場ではいい仲間にめぐり合えて苦労もあったが楽しい生活をさせてもらいました。この家族のような職場のみんなと話していていろいろなことが頭を駆け巡ぐりました。

日本を出国してからカリフォルニア、ハワイ、アイルランド、イングランド、フランス、ウェールズそれにスコットランドとたくさんの人に出会いみんなに親切にしてもらった思い出、時々心配してメールをくれる友人たち、返すあてもないと知りつつ行きつけのスナック(For You)1か月分くらいの金を振り込んでくれた親父、ぜんぜん連絡をくれないがたぶん心配してくれている兄と弟、五体満足に生んでしっかり教育してくれた天国の母のことを考えると感情が溢れてきました。


みんなにはレモンの汁が目に入った、前日の13歳のパンチが効いてきたと言っておきましたが。



では最後に今日のオチにいきます。


帰宅時、飲みすぎていた僕は吐き気がしてきましたが今までアイルランドで食べた一番高級なご馳走をもどすわけにはいかないと我慢していました。が、限界に達しタクシーを止めてもらいました。そしてさっき食べた以上に出したと思います。胃液まで吐いて苦しくて号泣してしまいました。


でも吐いたことに後悔はしていません

なにせ僕は現役バリバリのボクサーですから

モスキート級へ減量中のボクサーですから

これで来週正々堂々と戦えるぜ

待ってろよ、10歳のちびっこたち







さて昨日の怒りのブログとはうって変わって今日は泣ける話題です。


アイルランドに来ていろいろなことがあったけど、僕は15歳の思春期の少年でも17歳の乙女でもなく、30過ぎのおっさんで過去さまざまなつらい経験もしているのでちょっとしたことでは泣きません。今までこの国で泣いたことはありません。


しかし泣いてしまいました。2日連続で。


1日目


3月14日 @キルコリンボクシングクラブ


高校生とのスパーリングで相手が一発も打ってこなかった(トレーナーに打つことを禁止されていたようです)にもかかわらず、1発もパンチを当てることができず引き分けに終わった先週のリベンジに燃える僕にある少年が声をかけてしました。


B「ねえ今日は僕とスパしない?」

Y「え?(そうだこの子俺が先週戦った高校生とスパしてた子だ) いいよ。ボクシング何年やってるの?」

B「3年・・・あっもうすぐ4年になる」

Y「4年か ところで君いくつ?」

B「13歳」

Y「ふふふ、13歳か(去年まで小学生やん。この試合もらった!)いいよ、やろう」



高校生には“勝てなかった”けど中学生しかも去年まで小学生だった相手になら初心者といえど勝てるだろうと思って意気揚々と白いマットのジャングルに上がった僕を待ち構えていたのは血に飢えた猛獣へと変貌した少年でした。


開始の合図で拳を合わせた次の瞬間、猛ラッシュを仕掛けてくる少年に対してなすすべなくガードを固めてジリジリと下がる僕。すぐにロープ際まで追い詰められる。会長兼トレーナーのジョーからは足を使って回り込めとアドバイスをもらうがコーナーに追い詰められガードの上から滅多打ちに。苦し紛れにジャブを繰り出した瞬間顔面にストレートを浴びる。い、痛い・・・ヘッドギア付けてるけど鼻は痛いぞ。ここでひとまずレフリーストップが入る。

ジョーがアドバイスに来た。



J「こうやって仰け反っちゃだめだ、足を使って回り込め」

Y「OK 次はできる」


こう宣言(足を使って逃げると)して2ラウンド目が開始。そんな僕らに気づいた帰り支度を終えた少年たち(10歳前後)たちがリングの周りに集まってきた。いいとこ見せないとなと思いながらも1ラウンド目と同様一方的な展開に・・・


2ラウンド目


おそらくこのボクシングジム始まって以来の光景が展開された。


13歳のアイリッシュに滅多打ちにされる31歳の日本人、回り込む(逃げる)ように必死にアドバイスをくれる50歳くらいの会長、そしてリングを囲んで大爆笑のちびっ子たち、それを必死で止める親たち


結果 2ラウンドTKO負け


僕のアイルランドでの戦歴 2戦1敗1分


会長がティッシュを持ってきてくれた。鼻血が止まらない。

小学生のころ一時期鼻血がよく出て愛知病院で鼻血が出にくくするレーザー治療をしたのにもかかわらずだ。

鼻血だけじゃない。なぜか涙が出てきた。13歳にやられたこと、ちびっこに笑われたこと、親がちびっ子が笑うのを止めてくれたこと、会長がティッシュをくれたこと、ファッキングホリデー協会(今日は関係ないか) いろいろな要因が考えられるが最大の原因は“痛み”だと思う。この日の涙は寿司に入っているわさびが多すぎて出る涙の成分と同じだと思う。



2日目は後で書きます。