さて昨日の怒りのブログとはうって変わって今日は泣ける話題です。


アイルランドに来ていろいろなことがあったけど、僕は15歳の思春期の少年でも17歳の乙女でもなく、30過ぎのおっさんで過去さまざまなつらい経験もしているのでちょっとしたことでは泣きません。今までこの国で泣いたことはありません。


しかし泣いてしまいました。2日連続で。


1日目


3月14日 @キルコリンボクシングクラブ


高校生とのスパーリングで相手が一発も打ってこなかった(トレーナーに打つことを禁止されていたようです)にもかかわらず、1発もパンチを当てることができず引き分けに終わった先週のリベンジに燃える僕にある少年が声をかけてしました。


B「ねえ今日は僕とスパしない?」

Y「え?(そうだこの子俺が先週戦った高校生とスパしてた子だ) いいよ。ボクシング何年やってるの?」

B「3年・・・あっもうすぐ4年になる」

Y「4年か ところで君いくつ?」

B「13歳」

Y「ふふふ、13歳か(去年まで小学生やん。この試合もらった!)いいよ、やろう」



高校生には“勝てなかった”けど中学生しかも去年まで小学生だった相手になら初心者といえど勝てるだろうと思って意気揚々と白いマットのジャングルに上がった僕を待ち構えていたのは血に飢えた猛獣へと変貌した少年でした。


開始の合図で拳を合わせた次の瞬間、猛ラッシュを仕掛けてくる少年に対してなすすべなくガードを固めてジリジリと下がる僕。すぐにロープ際まで追い詰められる。会長兼トレーナーのジョーからは足を使って回り込めとアドバイスをもらうがコーナーに追い詰められガードの上から滅多打ちに。苦し紛れにジャブを繰り出した瞬間顔面にストレートを浴びる。い、痛い・・・ヘッドギア付けてるけど鼻は痛いぞ。ここでひとまずレフリーストップが入る。

ジョーがアドバイスに来た。



J「こうやって仰け反っちゃだめだ、足を使って回り込め」

Y「OK 次はできる」


こう宣言(足を使って逃げると)して2ラウンド目が開始。そんな僕らに気づいた帰り支度を終えた少年たち(10歳前後)たちがリングの周りに集まってきた。いいとこ見せないとなと思いながらも1ラウンド目と同様一方的な展開に・・・


2ラウンド目


おそらくこのボクシングジム始まって以来の光景が展開された。


13歳のアイリッシュに滅多打ちにされる31歳の日本人、回り込む(逃げる)ように必死にアドバイスをくれる50歳くらいの会長、そしてリングを囲んで大爆笑のちびっ子たち、それを必死で止める親たち


結果 2ラウンドTKO負け


僕のアイルランドでの戦歴 2戦1敗1分


会長がティッシュを持ってきてくれた。鼻血が止まらない。

小学生のころ一時期鼻血がよく出て愛知病院で鼻血が出にくくするレーザー治療をしたのにもかかわらずだ。

鼻血だけじゃない。なぜか涙が出てきた。13歳にやられたこと、ちびっこに笑われたこと、親がちびっ子が笑うのを止めてくれたこと、会長がティッシュをくれたこと、ファッキングホリデー協会(今日は関係ないか) いろいろな要因が考えられるが最大の原因は“痛み”だと思う。この日の涙は寿司に入っているわさびが多すぎて出る涙の成分と同じだと思う。



2日目は後で書きます。