★妄想変態恋愛小説★ -2ページ目

★妄想変態恋愛小説★

ようこそ、妄想変態恋愛小説へ!!
遊びに来てくださった、そこの貴方様!!
どうぞ、ゆっくりとしていってくださいな~♪
コメント残してくれたりしたら、喜んじゃう~♪

「で?沖田先輩っていう人は、どうして有名なわけ?」



中村さんの足元にある唐揚げは諦め、沖田先輩とやらについて聞くことにした。



まぁ、たいして興味もないんだけど。



「本当に知らないんだ。沖田先輩はね、同級生だけじゃなく下級生たちからも人気があってとにかくモテるのよ」



へぇ、どんだけ王子なんだ?



「でね、一日一度は必ず告白されるって話よ?」



「は?一日一度は必ず…?」



今度は、あたしが唐揚げを落とした。



「あー!!あたしの唐揚げっ!!」



コロコロ転がる、あたしの唐揚げ…。



「ちょっと…唐揚げと沖田先輩どっちが大事なのよ!!」



「そんなの唐揚げに決まってんでしょ!!」



即答した。



「あんたねぇ…。そろそろ恋してみたらどうなのよ」



まぁ、恋をしようと思って出来るもんじゃないんだけどさぁ…と、中村さんの足元に二つある唐揚げを見つめながら留美は言った…と思う。



「恋…ねぇ。したくないわけじゃないけど…」



「けど…?」



留美が首を傾げた。



「恋人同士になったら…キス、とかするんでしょ…?」



「は?」



留美の目は例えるなら、点だった。



「だから…キス、とか…それ以上のこととか…。あたし、できないもん…」



意外に乙女なんだぞ、あたしは!!



「あんた、バカじゃないの?」



そんなあたしの乙女心をぶち壊されました。



つづく…。

「留美、今日はどこでランチするぅ?」



ウチの学校は汚くしないという条件で基本どこで食べても良いのだ。



「あー今日は天気悪いから教室で食べようか」



留美の言葉に



「そうだね、そうしよ」



机をくっ付けた。



そんな時、聞こえてきた会話。



「ねぇねぇ今日さ、あのコンビニ行ってみない?」



「あー、いいね!行ってみようか!」



クラスの女子が何やら騒いでいた。



「留美、コンビニ行くだけでどうしてあんな興奮してんの?」



卵焼きを口に入れた。



「あぁ、あれね。沖田先輩がいるからじゃない?」



「沖田…先輩?」



誰それ。そう聞くと



「あんた、あんな有名な沖田先輩知らないのっ!?」



留美は口に入れようとしていた唐揚げを落とした。



「あぁ…もったいなーい」



転がる唐揚げを見つめた。



「ちょっと聞いてんの?」



「あ…え?あ、うん。聞いてるよー」



あ、中村さんの足元で止まった。



転がる唐揚げの行方を追っていたあたし。



「こらっ!莉心!!」



「…いったーい!!」



留美に耳を引っ張られ、唐揚げのことは諦め留美を見た。



つづく…。

「おら、席着け」



チャイムが鳴り担任の土方先生が入ってきた。



クラス全員がバッと席へ座った。



HRが終わり



「一時限目は数学だからな、俺はこのままいるぞ」



土方先生の言葉に



「えぇ…マジかよ」



「やーだー、無駄話できないじゃない」



クラスから色々な声が聞こえる。



なぁ、莉心宿題どうするっ?と、平助が小声で話し掛けてきた。



どうするって言われても、もう開き直るしかないじゃん?あたしも小声で返した。



「あーもうっ!あんたたちはっ!!」



あたしの前の席の留美がバッと振り返った。



ほら、とっとと写しなさい!と、留美がノートを見せてくれた。



「留美~!!大好きっ!!」



「留美、サンキュー!!」



あたしたちは子犬のように尻尾を振り留美のノートを必死に写した。



「あー、マジで助かったぜ留美!」



「うんうん!留美がいなかったらウチら、ひじかったーに怒られてたもんね!」



授業が無事に終わり、あたしたちはぐぅたらしてた。



「ひじかったーって…いつかそれ先生に聞かれたら大変なことになるわよ?」



留美は大袈裟に溜め息を吐いた。



つづく…。

あたしは、とりあえず1人で料理に挑んでた。



だって、現代にいた時は料理本があったから何でも作れたけど、ここには何も本がないんだもん…。



そう、あたしはココ、新撰組がいた時代にタイムスリップしてきたのだ。



みんなに会いたい!!といつも思っていたが、まさか本当に会えるとは思っていなくて。



どうしようと不安になっているところを、近藤さんに救われたのだった。



「近藤さんが言うなら…」



と、土方さんは渋々ここに置いてくれた。



「誕生日だけど、ケーキは作れないし…。材料があっても本ないから作れないんだけど…」



ブツブツ独り言を言いながら考え込んだ。



「でもお正月だしなぁ、お雑煮食べたいなぁ…」



でも、それじゃぁ誕生日じゃないし…。そう悩んでるところへ



「マキ、決まったのか?」



そう声をかけてくれたのは、左之さんだった。



「決まんない…」



下を向くと



「無理に頑張らなくていいんじゃないのか?」



気持ちがこもっていれば何だって斎藤は喜ぶぞ?と、あたしの顔を覗き込んだ。



「気持ち…」



そか…気持ちがこもってれば、何だって喜んでくれるのか!!



あたしは左之さんを見上げ



「ありがとう、左之さんっ!!あたし思い付いたよ!!」



笑顔で、そう答えた。



「おぅ、そうか?なら良かった」



また左之さんの大きな手が、あたしの頭の上にのった。



「……っ、あ…あの、左之さん…はじめちゃんは、どこにいるかな…?」



ドキドキしてるのがバレないよう必死で聞くと



「斎藤か?あぁ、多分今なら土方さんとこじゃねぇか?」



すぐに答えてくれた。

「そっか…、うん行ってみる!!ありがとう!!」



あたしは土方さんの部屋へと向かった。



「まぁ、最初からいたんだけどな?」



そんな左之さんの声なんか聞こえることもなかった。



「さて、どんなものか俺も見に行くか」



左之さんは、マキの後を追ってくるのだった。



スパンッ!!と、また土方さんの襖を開けると



「マキ…お前は…」



土方さんが呆れるのを無視して



「はじめちゃんっ!!」



あたしは土方さんの隣にいる、はじめちゃんを見つけた。



「おぉ、どうしたんだ?マキ」



はじめちゃんの隣には、近藤さんもいた。



「あ、近藤さんっ!あたしね思い付いたの!!」



近藤さんの傍に行くと



「ん?何を思い付いたのか知らんが、マキが笑顔でいるのは良いことだな」



そう言って、近藤さんの手が頭にのっかった。



左之さんとは違う、大きな手。



お父さんを…思い出す。



「………っ」



泣きそうになるのを堪え



「はじめちゃんっ!!」



グイッ!!と顔を近付けた。



「…なっ、なんだ…」



若干ビビり後ろへ下がる、はじめちゃん。



廊下には左之さん、平助くん、新八、総司がいた。



あたしは、はじめちゃんの両手を握り



「はじめちゃんっ、生まれてきてくれて、ありがとう!!」



はじめちゃんは、目が点になったように、あたしを真っ直ぐ見つめ体も魔法がかかったように動かなかった。



「は…はじめちゃん…?」



やっぱり、ちゃんとしたプレゼントが良かったかな…。



そう考えてると



「あ…ありがとう」



小さい声だったけど、確実にあたしの耳に届いた。



「うんっ!はじめちゃんに出会えて良かったよ!!」



握ってる手をブンブン振ると



「あぁ…。俺もマキと出会えて良かった」



はじめちゃんの笑顔を見ることができた。



「おーーーい、マキー。俺らはぁ?」



後ろにいる平助くんから声がかかり



「え?」



首を傾げると



「俺らとは…出会って…どうなんだよ…」



モゴモゴ喋る平助くんに



「もちろんっ、みんなと出会えて良かったよ!!みんな大好きーー!!」



はじめちゃんに言葉でしか、お祝いできなかったんだけど…いいよね?



はじめちゃん、お誕生日おめでとう。



END



どうもww

りーちゃんの影響で書いてみました、まきちんですww

もちろん主人公は、あたし♪

ふふふっ♪

思いっきり左之に抱き付いてやったわ!!

ふははははーーー!!←イタイイタイww

って、はじめちゃんの誕生日なのにww

まぁとにかくね!!

斎藤一さん、お誕生日おめでとうございますっ!!

これからも、あたしたちに萌えをくださいませ~!!


くっだらない小説に付き合っていただき、ありがとうございました…。

やっぱり文才ないわ…。


まきちん。



「ねぇねぇ!!今日はじめちゃん誕生日なんだって!?」



あたしは襖をスパンッ!!と開けた。



「はぁ…、マキ。お前何度言ったら分かるんだ。総司みたいなことすんな」



眉間にシワを寄せる土方さん。



「だって!!あたし聞いてなかったんだもん!!ねぇ、何で教えてくれなかったのよ!!」



土方さんの肩を叩いた。



「……っ、お前は女のクセに力が強ぇんだよ」



更に眉間にシワが寄った。



「なぁ、なに朝から騒いでんだよぉ」



欠伸をしながら土方さんの部屋に現れたのは、平助くんだった。



「あ、平助くん!!ねぇ、今日はじめちゃんの誕生日だったんだって!!」



知ってた?とグイッと顔を近付けると



「お…おわっ!!お前…顔近づけんなって…」



すぐにあたしから離れた平助くん。



「あ…ごめんね?あたしキモイから…イヤだったよね…」



顔を伏せ落ち込むあたしに



「ちっ…ちげーよ!!そ…そんなんじゃねぇから、落ち込むなって…」



な?と、あたしの顔を覗き込んだ。



「お!平助、朝から何マキに顔近づけてんだよー?」



ニヤニヤしながら現れたのは、新八だった。



「ち…ちげーよ!!これは…その…あの…」



モゴモゴ喋る平助くんに



「平助くんって、可愛いよね♪ね、新八?」



あたしが新八に顔を向けると



「なぁ、マキ。何度言ったら分かってくれんだよ!俺のことは新八様と呼べと言ってるだろう!!」



はぁ…と溜め息を吐く新八に



「えー?新八は新八でしょー??新八は突っ込みだけしてればいいんだってー!」



あたしがケラケラ笑うと



「突っ込み…って、お前誰かと間違ってねぇか?」



こんな素敵な新八様を誰かと間違いやがって!!と、グーでゴツンとあたしの頭に拳骨を落とした。



「……っ、いったーーーい!!!!」



新八のバカーーー!!と、泣き真似をすると



「新八ぃ。お前またマキ泣かせたのかよ…」



やれやれという感じで現れたのは、左之さんだった。



「左之さぁん!!」



ガバッと抱き付くと



「よしよし、新八は俺が退治しとくからな?」



頭をポンポンとしてくれた。



「マキちゃん、左之さんにそれされたくて新八くんにわざとやってるんでしょ」



そこに現れたのは、総司だった。



やべ…バレタ…。



「ち…違うもんっ!!べ…別に左之さんにポンポンされたいわけじゃないもんっ…」



左之さんに抱き付きながら総司だけに顔を向けた。



「はぁ…それよりマキ。お前は何しに来たんだよ」



原田に抱かれたきゃ、他行けよ。と、盛大な溜め息を吐いた土方さんに



「だ…抱かれ…。うん…そうする!…じゃなくてっ!!」



あたしはグルリと回りを見わたし、はじめちゃんがいないことを確認したところで皆に告げた。



「今日は、はじめちゃんの誕生日なんでしょ?お祝いしたいなって思って」



いいでしょ?そう言うと



「でもさぁ、誕生日って何すんだ?」



と、平助くん。



「うーん、あたしが料理作る!!」



腕まくりをするあたしに



「マキ料理苦手だろ」



斎藤死ぬぞ?と、新八。



「し…死ぬとかヒドイーーー!!あたしだって頑張れば作れるもんっ!!」



また左之さんに抱き付いた。



「だから、マキちゃんは左之さんに抱き付きたいだけでしょ」



離れなよ。と総司に引きはがされた。



「あーーー、左之さぁん!」



手を伸ばしアピールをすると



「総司、マキはみんなのマキだ。独り占めすんな」



あたしの手を掴んでくれた。



ニマニマするあたしに



「おい、斎藤の話するんじゃねぇのかよ」



もう疲れ切ってる土方さん。



「だから!!あたしが料理作るってば!!」



左之さんから離れ、土方さんにグイッと顔を寄せれば



「お…おぅ。じゃ…お…お前が作れ」



顔を背け顔を赤くした。



「うんっ!!じゃぁあたし作ってくるね!!」



誰か手伝ってぇ!!それと、はじめちゃんには内緒だよーー!!



あたしは廊下を走った。



「おいっ!マキ!!廊下は走んなって、いつも言ってんだろうが!!!」



土方さんの怒鳴り声が響くも、マキに届くことはなかった。



「それよりもさ…」



平助がぼそりと。



「はじめちゃん、ここにいたのにマキ、気付かなかったんだよな…?」



それに



「あぁ…」



一同が頷いた。



「そんなに俺は存在が薄いのか…」



項垂れた、はじめちゃんだった。





つづく…。