本好きになるには ─『まなの本棚』(芦田愛菜)─ | 出会った言葉たち ― 披沙揀金 ―

出会った言葉たち ― 披沙揀金 ―

「披沙揀金」―砂をより分けて金を取り出す、の意。
日常出会う砂金のような言葉たちを集めました。

 『まなの本棚』ブックレビューの5回目です。

 本大好きの愛菜ちゃんの本ですから、読書についての言葉がとめどなくあふれています。

 今日のテーマは、「本好きになるには」です。

 

 花が好きな人だったら植物の図鑑をめくってみたり、車が好きなら乗り物の図鑑を選んでみたりすると、そこから深まってもっともっと広がっていくのではないでしょうか。「本を読むのが苦手・・・」という人も、図鑑なら、気が向いた時にページをめくるだけでも楽しい世界が待っているはずですよ!

 (芦田愛菜、『まなの本棚』より)

 

 子どもって、結構図鑑が好きです。あまり物語を読まない子でも、友達と楽しそうに図鑑をめくっています。自分の好きなものが出てくること。最初から読み進めなくても、開いたページだけでも楽しめること。写真がいっぱい、文字少なめであること・・・。図鑑には、子どもと本との垣根を低くする秘密が隠されているようです。

 

 ちなみに愛菜ちゃんは、本棚から図鑑を取り出して、適当にパッと開いた所を読むそうです。「何が出てくるかな」と楽しみにしながら、そして、思いがけない知識と出会えることを楽しみにしながら。