心に写した写真 | 出会った言葉たち ― 披沙揀金 ―

出会った言葉たち ― 披沙揀金 ―

「披沙揀金」―砂をより分けて金を取り出す、の意。
日常出会う砂金のような言葉たちを集めました。

  先日の日曜日のブログで紹介した、娘の高校総体、最後のバレーボールの試合。結局、自分たちを破った相手校が優勝し、インターハイに出場することになりました。優勝校に、あれだけ頑張れたのなら十分・・・、と思う一方、一つだけ残念なことがありました。

 第2セット、それまでいいところなしだった娘が、立て続けにいいサーブを決めました。一本は、相手チームが手も出せなかったほど。でも、運悪くビデオの容量がいっぱいで、その姿を録画することができませんでした。

 

 頑張った最後の雄姿を残せなかったことを、ちょっぴり悔やんでいたのですが、今日、こんな言葉に励まされました。

 

写真に残そうと思わない時間こそ、

大切なんだと思った。

(明治安田生命の広告より)

2017マイハピネス フォトコンテスト応募作品「休み時間」

(大阪府・田辺里奈さんの作品)

 

 そうか、あの大切なシーンも、しっかりと自分のまぶたに焼き付いている。だから、無理にビデオに残そうとしなくてもいいんだ。思い出に刻まれていれば、いつでもどこでも鮮明に描き、映し出すことができる・・・。

 

 それにしても、この田辺さんの作品、気取らず、飾らず、何でもない日常のひとコマから、やわらかいあたたかさが伝わってきます。写真に残してくれたことで、「写真に残そうと思わない時間が大切なんだ」ということに気付かせてくれました。