美しい五月に ─『日本の空をみつめて』(倉嶋 厚)─ | 出会った言葉たち ― 披沙揀金 ―

出会った言葉たち ― 披沙揀金 ―

「披沙揀金」―砂をより分けて金を取り出す、の意。
日常出会う砂金のような言葉たちを集めました。

 「日本の空」に「一生の恋」をしてしまった気象技術者・倉嶋厚さんの一冊です。

 倉嶋さんが、大好きな空を表す言葉を集めています。

 その中から一つ。

 

  「風の三月と雨の四月が美しい五月を作る」(英語のことわざ)

 

  風のように過ぎ去った慌ただしい三月。緊張や慣れない仕事で涙の雨を降らせた四月。それを乗り越えてやっと迎えた五月です。輝く景色が、はだをなでていく風が、鳥のさえずりが、私たちを迎えてくれています。五月病になるのはもったいない。花たちが用意してくれた「美しい五月」を五感で味わってみませんか。