ときめきの3日坊主にならぬように ─『ひとりずもう』(さくらももこ)─ | 出会った言葉たち ― 披沙揀金 ―

出会った言葉たち ― 披沙揀金 ―

「披沙揀金」―砂をより分けて金を取り出す、の意。
日常出会う砂金のような言葉たちを集めました。

 毎日、人の数だけ違う事が起こっている。同じ日なんて無い。一瞬もない。自分に起こることを観察し、面白がったり考え込んだりする事こそ人生の醍醐味だ。

 (さくらももこ、『ひとりずもう』より)

 

 「ちびまるこちゃん」を観ていると、自分が子どもだった頃が思い出されます。学校でお腹が痛くなったときのこと。川岸で光る石を見つけたこと。素朴な家族とのやりとり・・・。

 あの頃は、周りのものや出来事がとても新鮮に見えて、毎日がどきどきにあふれていました。それが、いつの間にか当たり前のことになってしまい、毎日が「同じ日」になってしまっていました。

 

 でも、多くの人は、「ちびまるこちゃん」を観たら、当たり前の出来事を新鮮に感じるのではないでしょうか。きっと子どもの心は、心の奥の間にしまわれています。ちょっとしたきっかけや心の持ち方で、顔を出してくるはずです。

 

 令和になって早3日。すでにカウントダウンのときめきを忘れてしまいそうです。

 子どものような、みずみずしい感性をもって、新しい日々を楽しめますように。